蠅 虎       52句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
えんぴつの敵は消しゴム蝿虎 宇都宮滴水 京鹿子 199904  
暗黙裡蝿虎とわれとあり 粟津松彩子 円虹 199909  
壁のしみ蠅虎となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200006  
気力ふと蠅虎と向き合へる 稲畑汀子 ホトトギス 200006  
壁つつと走り蠅虎となる 稲畑汀子 ホトトギス 200006  
所在なき蠅虎と家居かな 稲畑汀子 ホトトギス 200006  
現はれし蝿虎を見るにつけ 稲畑汀子 ホトトギス 200007

林家木久蔵

師匠へ

円柱の罅蠅虎の出で入りす 加藤みき 200007  
親密を加へ蠅虎とわれ 粟津松彩子 ホトトギス 200010  
蠅虎壁に現れ天井に消ゆ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200106  
蝿虎のハントミリ秒ガラス窓 宮嵜亀 船団 200112  
形而下を跳んで蝿虎なのか 林朋子 船団 200112  
ばば抜きへ蝿取蜘蛛の射程距離 梶浦玲良子 波小舟 200205  
与太本を積んで蝿虎ばかり 楠翁 200309  
蠅虎昼餉の腕を逃げもせず 志水芳秀 京鹿子 200409  
さつきから蝿虎が歳時記に 阿波岐滋 草の花 200409  
蝿虎大見得きりし白き縞 松井洋子 ぐろっけ 200411  
忍者飛び蝿虎をしかと手に 原田達夫 虫合せ 200506  
ねらひ居る蠅取蜘蛛を見てをりぬ 柳生千枝子 火星 200709  
引越しの荷より跳び出し蠅虎 西畑敦子 火星 200709  
易々と蠅取蜘蛛の消えてをり 柳生千枝子 火星 200709  
易々と蠅取蜘蛛の退場す 柳生千枝子 火星 200710  
蠅虎天井で向き変へにけり 山田六甲 六花 200807  
蠅虎さへも味方につけたき日 山田弘子 ホトトギス 200811  
現はるる蠅虎を待つことも 稲畑汀子 ホトトギス 200906  
守備範囲蠅虎にある朝 稲畑汀子 ホトトギス 200906  
蠅虎阿修羅に凛と六つの目 原田達夫 200910  
葉から葉へ蠅取蜘蛛の忍者めく 熊切修 末黒野 200911  
独り居の壁に蝿虎けふも 安原葉 ホトトギス 200911  
一点は蝿虎の子なりけり 浅井青陽子 ホトトギス 200911  
掌にすくふ蝿取蜘蛛の重さなし 丸井巴水 京鹿子 200912  
マタイ伝一章蠅虎通る 前田貴美子 万象 201002  
いつの間に蝿虎のゐる書斎 稲畑汀子 ホトトギス 201006  
剽軽な蠅虎と暮らしけり 生田高子 春燈 201009  
小気味好し蠅虎の身構へは 鳳蛮華 201011  
蝿取蜘蛛の跳ねてをりけり伽藍堂 有賀昌子 やぶれ傘 201012  
蠅虎喜怒哀楽を演じをり 松井洋子 ぐろっけ 201205  
蠅虎ふと失ひし所在かな 稲畑汀子 ホトトギス 201307  
蠅虎蠅も居らねばわびしげに 瀧春一 花石榴 201312  
動くまで蠅虎と気づかずに 稲畑汀子 ホトトギス 201406  
目の前の蠅虎に気づくまで 稲畑汀子 ホトトギス 201407  
蠅虎の夕餉の席に現はるる きくちきみえ やぶれ傘 201408  
蠅虎跳んで活字に紛れたり 大石よし子 雨月 201410  
蠅虎仏壇のなか自在なり 伊藤希眸 京鹿子 201411  
蠅虎本より畳へと跳ねる 大崎紀夫 やぶれ傘 201509  
蠅虎捉ふる阿修羅六つの目 原田達夫 箱火鉢 201511  
カーテンに冬の蠅虎ぽつん 大崎紀夫 やぶれ傘 201703  
蝿虎猫と廊下で睨み合ふ 小池一司 六花 201810  
蠅虎読経の中をはしりけり 沼田巴字 京鹿子 201906  
蝿虎自領安堵の六畳間 鈴鹿呂仁 京鹿子 201907  
板の間の方へと蠅虎は跳び 大崎紀夫 やぶれ傘 201910  
庭を見て秋の蠅虎を見て 大崎紀夫 やぶれ傘 201911  

 

2020年6月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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