羽 蟻   45句

飛蟻とぶや富士の裾野の小家より   蕪村

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
羽蟻殖ゆ夜の白山に神ねむり 丸山海道 丸山海道全句集 199910  
夫の餉の遅々とすすまず羽蟻の夜 萩原記代 199912  
羽蟻群れゆくクレヨンで描く東京 塩見恵介 虹の種 200005  
一群の羽蟻突然飛びたちぬ 孝子・フォン・ツェルセン 円虹 200010  
酒舌に苦き宵なり羽蟻くる 田中藤穂 あを 200107  
殺生石羽蟻が粗き翅つかふ 酒井多加子 俳句通信 200108  
詫び状を二通したため羽蟻の夜 佐藤博美 200108  
夜の羽蟻ひとかたまりの偏頭痛 守谷茂泰 海程 200112  
百薬の長買いにゆく羽蟻の夜 藤田守啓 船団 200112  
透きとほる翅を重しと夜の羽蟻 沖祐里 200208  
羽蟻とび老農死期を悟れるか 谷榮子 雨月 200208  
山番が定年をいふ羽蟻の夜 藤森すみれ 200209  
寺町の崩れ土塀に羽蟻飛ぶ 景山まり子 百鳥 200212  
知恵の輪のはずれにくくて羽蟻飛ぶ 松山律子 六花 200308  
頼りゐし棟梁老いて羽蟻とぶ 植村よし子 雨月 200308  
うかと書を閉ぢて羽蟻を死なせけり 林翔 200407  
あまたなる羽蟻しづかに出でにけり 西畑敦子 火星 200409  
羽蟻飛ぶ世に狼藉の輩増え 堀井英子 雨月 200509  
音叉にも似たる羽蟻の発ちにけり 工藤進 200510  
法一の琵琶の音かとも羽蟻の夜 片山タケ子 200609  
苛立ちの明滅はげし羽蟻の灯 宮津昭彦 200609  
羽蟻湧く人工島に日の差して 丸山照子 火星 200610  
月光浴なんぞする気か飛ぶ羽蟻 山元志津香 八千草 200701  
立ち飲みの気安さ羽蟻吹き飛ばし 森下賢一 春燈 200709  
封切れば私信はらりと羽蟻の夜 佐藤博美 200710  
放水に隣家解体羽蟻とぶ 岸はじめ ぐろっけ 200807  
羽蟻の羽を落せし黒さかな 森山暁湖 万象 200901  
腰おろす切株くづれ羽蟻飛ぶ 堤内久美子 六花 200909  
針箱に釦さがすや羽蟻の夜 柴崎富子 春燈 200910  
龍馬行く潮騒の朝羽蟻の夜 延広禎一 201008  
ガラス戸を覆ふ羽蟻や御巣鷹忌 上家弘子 ろんど 201011  
顔のなき仏ばかりや羽蟻の夜 矢野百合子 201109  
堂々とよぎる片羽蟻のもの 橋本くに彦 ホトトギス 201110  
羽蟻の夜書淫の夫を斜に見て 千田百里 201110  
羽蟻の夜甘えて泣けばをかしくなる 丸山佳子 京鹿子 201208  
わんわんと羽蟻とび出し日を汚す 中田みなみ 201310  
川ほとり羽蟻飛び交ふ先陣碑 難波篤直 201404  
直ぐに抜け羽蟻の羽の灯をはじく 小川玉泉 末黒野 201408  
能面のふくみ笑ひや羽蟻の夜 水野恒彦 201409  
羽蟻とぶ夜の陶狸のうす笑ひ 山尾玉藻 火星 201409  
羽蟻の夜蔵の三和土の湿り艶 小河原清江 201409  
句座に来て選句に参加する羽蟻 上原重一 201509  
羽蟻とぶ先に昼月ぼんやりと 大崎紀夫 虻の昼 201510  
実在論白紙へ羽蟻落ちにたり 定梶じょう あを 201607  
真実をかくして語る羽蟻の夜 樋口みのぶ 201609  
夜に入りて羽蟻落ちくる帳簿閉づ 曽根富久恵 201907  

 

2020年5月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。