御 忌/法然忌   38句

なには女や京を寒がる御忌詣    蕪村  

作品
作者
掲載誌
掲載年月
兜煮の眼窩大きく法然忌
片山由美子
200007
法然忌天動説が性にあふ
丸山分水
200107
早仕舞してゐし御忌のさくらかな
岡井省二
200109
潮引くに貝のつぶやき御忌詣
中道錦子
200206
御忌小袖水は低きに流れゆく
本多俊子
200206
来合せて最澄の御忌五月晴
大橋敦子
雨月
200208
ひもじさに越ゆる峠や法然忌
野中亮介
馬醉木
200307
声高き御忌の法要春の雪
大畠政子
雨月
200405
春雪に御忌法要の声高し
大畠政子
雨月
200406
洗ひ米旅に干しをり御忌の鐘
石脇みはる
200407
雲被く三十六峰御忌の鐘
竹内喜代子
雨月
200408
御忌詣尼僧の友の晴見むと
竹内喜代子
雨月
200408
大空の深海汲むや御忌小袖
本多俊子
200708
写経の座墨の香ほのと法然忌
荒井書子
馬醉木
200806
法然忌駒下駄滑る石畳
天野みゆき
風土
200807
かはほりに笑まひてゐたる御忌小袖
中島陽華
200807
そぼたれて艶よき鴉御忌の鐘
高橋宏行
遠嶺
200808
御忌の状恋文にさも似てゐたる
井上信子
200906
今年また不参に過ぎし御忌の寺
井上信子
201106
佇みて御忌の鐘聞く知恩院
尾崎みつ子
雨月
201108
千人の御詠歌しむる御忌の寺
尾崎みつ子
雨月
201108
堂膨る御忌の読経僧二百 原田達夫 201207
朝風や御忌の御状届きたる 井上信子 201304
御忌近き京染の衣躾抜く 鈴木石花 風土 201306
御詠歌に花の散り初め法然忌 波多野孝枝 末黒野 201407
取皿に風入れてみる御忌も過ぎ 井上信子 201607
黒猫を抱き直すや御忌小袖 竹中一花 201706
腑に臓に木魚のこだま法然忌 前田美恵子 201807
御忌の僧さへづるごとく唱へ出づ 南うみを 風土 201907
いもぼうの芋の曲がりも法然忌 南うみを 風土 201907
御忌の塔ついと過りてつばくらめ 谷田明日香 風土 201907
綺羅なしてゆるゆる進む御忌の僧 谷田明日香 風土 201907
御忌の塔ついと過りてつばくらめ 谷田明日香 風土 201907
いもぼうの芋の曲がりも法然忌 南うみを 風土 201907
御忌の僧さへづるごとく唱へ出づ 南うみを 風土 201907
ぜんまいの高くほぐるる法然忌 南うみを 風土 202207
女坂ばかりが混んで御忌詣 浅田光代 風土 202207
薬缶もて駆くる学僧法然忌 六車佳奈 風土 202207

 

 

2023年4月22日 作成

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