海 猫(うみねこ・ごめ)2    30句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
風紋は金の細波海猫帰る 山口ひろよ 201601
冬の海猫風に戻され逆らひ飛ぶ 野沢しの武 風土 201607
海猫さらふ襟裳の風の砂まじり 大内和憲 万象 201608
雲垂るる朝の漁港に海猫の声 本田武 やぶれ傘 201610
海猫なくや小樽運河の灯のゆれて 石川叔子 201610
海猫渡る海荒るる日は声ひそめ 内海保子 万象 201610
海猫や小樽運河の夕日濃く 坂口郁子 末黒野 201611
島を去る海猫か一羽が空翔ける 野沢しの武 風土 201701
流氷の上にかぎろふ海猫一羽 大内マキ子 万象 201705
沖鳴りのたかぶり海猫の鳴き止まず 久保東海司 201705
海の色変はるからくり海猫に聞く 高橋道子 201708
一羽去り一羽となれば海猫の鳴く 久保東海司 201708
海猫の猫撫で声といふ暑さ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201708
鳩飛んで魚跳んで海猫昼寝かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201808
残る海猫なり赤き声してゐたり 辻美奈子 201811
海猫鳴いて猫の恋路を囃し立て 稲畑廣太郎 ホトトギス 201903
着水の落下傘めく海猫の群 小林陽子 201908
海猫飛ぶや「伊根満開」を年酒とす 浜福恵 風土 202004
押しもどす風に向かつて海猫は飛ぶ 稲田延子 やぶれ傘 202007
海猫鳴いて晩夏の風を誘へり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202008
鳴き砂に混じる砂鉄や海猫帰る 森岡正作 202010
私雨の脚や運河に残る海猫 小林陽子 202101
沖の小島の四月や海猫の抱卵期 浜福惠 風土 202107
海猫の列風に抗ひ風が好き 土井ゆう 風土 202109
突堤の海猫に間合を測らるる 土井三乙 風土 202109
一瞬や千の海猫羽搏きて 本間せつ子 末黒野 202111
海猫渡る図面引きゐる造船所 浜田美佐子 風土 202206
陽光のあまねく島や海猫渡る 池谷鹿次 末黒野 202206
冠島に呼称七色海猫の夏 浜福惠 風土 202209
放心の海猫夕映えに並びをり 中田みなみ 202304
海猫→1

 

2023年6月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。