胡 麻 (花は夏の季語)2      30句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
胡麻干すや八溝は雪のしまくらし 相澤和子 ろんど 201203
細胞の一つ一つが胡麻の花 瀬川公馨 201211
庭先の胡麻干す筵古庇 斉藤マキ子 末黒野 201301
胡麻殻に裸電球ともりけり 天野美登里 やぶれ傘 201302
白壁の光も容れて胡麻筵 柴田佐知子 201302
胡麻干すや八溝は雪のしまくらし 相澤和子 ろんど 201302
胡麻叩く黒き囲ひに籠りけり 松岡和子 201311
住職の手士産の胡麻香ばしき 横田矩子 201311
父祖の地の郡に入るや胡麻咲ける 塩見英子 雨月 201311
胡麻干してしばし留守との板書あり 壺井久子 馬醉木 201311
胡麻干すや島の石垣余すなく 中根美保 風土 201312
胡麻の村狐の嫁入り通りけり 梶浦玲良子 六花 201402
風なきにしもあらず胡麻咲きにけり 大島英昭 やぶれ傘 201408
花咲かせつつ胡麻の実の熟れにけり 廣瀬雅男 やぶれ傘 201411
擂鉢の櫛目逆目に胡麻香る 大西由美子 春燈 201412
胡麻干して幣新しき屋敷神 コ田千鶴子 馬醉木 201501
茣蓙半畳占めて老婆の胡麻叩く 乗光雅子 雨月 201501
胡麻打つや日本海の青を背に 浜福惠 風土 201501
胡麻の束軒に吊して蔵の店 大川暉美 末黒野 201502
安寿の母鳥追うてゐし胡麻砧 椿和枝 201601
相応に呆気ゐて胡麻を叩きをり 中川句寿夫 あを 201610
神々し歯抜けの翁の胡麻叩き 中島陽華 201703
背丈越す胡麻刈るはあと五日ほど 櫛橋直子 雨月 201801
胡麻を干す平家の裔といふ矜持 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
胡麻蒔くやサプリメントを飲みながら 小林清彦 末黒野 202009
胡麻叩く筑波の風の来るまでに 内藤静 風土 202012
胡麻干して夕日の色を足してゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
胡麻を干す農のひととき赤子泣く 増成栗人 202201
胡麻擂りも家訓のひとつ地虫出づ 鈴鹿呂仁 京鹿子 202203
ただ歩くことにも一理胡麻の花 黒澤次郎 やぶれ傘 202210
胡麻 →1

 

2023年10月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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