臥竜梅      60句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
臥竜梅鏝絵の竜が空にらむ 山口たけし 俳句通信 199904
咲くまでは龍咲きて花臥龍梅 益田風彦 199906
身を起こすさまに咲きそめ臥龍梅 鷹羽狩行 200004
日だまりを我がものにして臥龍梅 阿部晶子 200104
細き枝花元気なり臥竜梅 赤座典子 あを 200104
臥龍梅の支柱とろりと五十本 渡辺美知子 200106
臥竜梅観て来し茶屋の湯のたぎり 上田繁 遠嶺 200206
臥龍梅の襖に待ちて寒かりし 大東由美子 火星 200207
臥竜梅くぐり花びら帽にうく 庄野房女 築港 200305
臥龍梅僧の後について行く 高木勝子 帆船 200402
臥竜梅極楽橋を二度渡り 水谷ひさ江 六花 200403
あくまでも余白は余白臥竜梅 迫口君代 河鹿 200405
菩提寺に樹齢三桁の臥竜梅 北川光子 ぐろっけ 200405
少女らの願ひを結ぶ臥竜梅 広瀬敏子 酸漿 200504
一山にたつた一本臥竜梅 田村七三栄 築港 200504
せせらぎや蕾ひかりし臥竜梅 田代ヨシ 河鹿 200505
引越しに置いて行かれし臥龍梅 冨永道子 百鳥 200505
名刹の昼のしづけさ臥竜梅 青木陽子 酸漿 200605
臥竜梅つぼみも固く春を待つ 阿部ひろし 酸漿 200702
樹齢三百一枝乱れず臥龍梅 角直指 京鹿子 200707
歴代に耐へて寺門の臥竜梅 中田たかし 酸漿 200804
臥龍梅ふふむも苑の主役の座 松波とよ子 春燈 200805
臥竜梅一花に寺の静かなり 青木陽子 酸漿 200904
「弱法師」の杖の先なり臥龍梅 中村洋子 風土 200905
身を池に乗りだし月の臥龍梅 大野崇文 200907
立ち上がる時きたるかに臥龍梅 水上れんげ 200908
日あるうち踵返して臥竜梅 吉弘恭子 あを柳 201003
三代を現世(うつしよ)に咲き臥龍梅 小河平男 201005
臥竜梅山より水の走り出づ 岡田史女 末黒野 201106
臥竜梅樹齢相似て茂り合ふ 門伝史会 風土 201108
名付けたる人は知らざり臥竜梅 山田六甲 六花 201204
老幹の生気かよはす臥竜梅 三枝邦光 ぐろっけ 201205
蹲踞の竹筒乾く臥竜梅 渡邊孝彦 やぶれ傘 201209
苔生ふる幹に一輪臥竜梅 田中清秀 かさね 201305
臥竜梅老いには老いの一日が 増田甚平 ろんど 201306
臥竜梅徹頭徹尾花に満ち 大島寛治 雨月 201405
魁けて須磨天神の臥竜梅 堀井英子 雨月 201505
黙深むる人林泉の臥竜梅 森清信子 末黒野 201506
臥竜梅添へ木の竹の新しき 滝沢いみ子 末黒野 201704
ふるまひの湯茶の甘さや臥竜梅 岡田史女 末黒野 201706
いくたびも曲げてきしこの臥龍梅 山田六甲 六花 201804
夫と来し遠き道のり臥竜梅 青柳雅子 春燈 201805
老いたれど矜恃ちぬ臥竜梅 今村千年 末黒野 201805
万蕾の雨に烟るや臥龍梅 荒尾かのこ 京鹿子 201806
一徹は兜太の矜持臥竜梅 佐藤喬風 末黒野 201904
重ねたる時のおもみを臥竜梅 柴田靖子 201905
支柱得て満を持したる臥竜梅 太田良一 末黒野 201906
斎の間のふふむ一枝や臥龍梅 横山昭子 雨月 201907
支柱得て満を持したる臥竜梅 太田良一 末黒野 202004
八十路には八十路の矜持臥竜梅 今村千年 末黒野 202005
林泉の添木鮮らし臥竜梅 岡野里子 末黒野 202006
老木の見得切る力臥竜梅 岡野里子 末黒野 202006
臥竜梅幼き文字の古き絵馬 松本善一 やぶれ傘 202007
池の端を鯉のゆるりと臥竜梅 秋山信行 やぶれ傘 202105
さきがけは白き一輪臥竜梅 加藤静江 末黒野 202105
走り根に脚をとられて臥竜梅 谷貝美世 末黒野 202206
一輪へ矜恃を示し臥竜梅 森清堯 末黒野 202305
臥竜梅の咲き生む幹の地を這へり 長尾タイ 末黒野 202305
幹割れも力のひとつ臥竜梅 石黒興平 末黒野 202306
根気てふことは大事や臥竜梅 今村千年 末黒野 202306

 

2024年2月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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