がまずみ     32句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
がまずみの一粒鳥のごとく食む 関口房江 酸漿 200001
がまずみの赤がいのちをかけてゐし 後藤比奈夫 円虹 200101
がまずみや林道雨後の暾を入るる 本橋仁 此岸 200106
がまずみの実のぬれぬれと山気に朱 溝内健乃 雨月 200203
野を歩くがまずみあらばそれを噛み 朝妻力 雲の峰 200211
がまずみや十戸余りの村の地図 原茂美 雲の峰 200212
がまずみの実を磨きをり湖の風 玉川悠 遠嶺 200402
がまずみも飾りて産地直売所 荒木武太郎 対岸 200402
がまずみの実の甘かりき活火山 淵脇護 河鹿 200404
廃漁港へがまずみの実のちらつけり 松崎鉄之介 200601
茨の実がまずみ庭に小鳥待つ 的池遙 百鳥 200601
まつ先に莢蒾熟るる上高地 辻恵美子 栴檀 200601
上高地がまずみの実も色きはめ 阿部ひろし 酸漿 200612
がまずみの熟れて日当る屋敷裏 関戸国子 酸漿 200701
がまずみの花の白さをきはめけり 大内恵 酸漿 200807
がまずみの芽吹きとなりし菩薩かな 竹内悦子 200906
がまずみの花咲く白さ庭にあり 阿部ひろし 酸漿 200906
がまずみの実を噛む峡の旅はじめ 村上洋子 200911
はなみづきうつぎがまずみ白い風 中野京子 201009
実ガマズミ白石亭の掠れ文字 園部早智子 ろんど 201011
がまずみの紅にうつろふ日の斑かな 廣瀬雅男 やぶれ傘 201101
がまずみの熟れて真つ赤や日を返し 鈴木一三 末黒野 201201
がまずみや獣の跡の鮮しく 黒坂紫陽子 馬醉木 201210
尿前の関のがまずみ紅きはむ 三好かほる 万象 201211
がまずみの種を噴き合ふ総郡 荒井和昭 201301
がまずみの実の鮮紅に霧うごく 瀧春一 花石榴 201312
降り止まぬ雨莢蒾の朱を磨く 犬塚李里子 201401
莢蒾にふと纏ひくる愁ひかな 犬塚李里子 201511
がまずみや山の社に鳥の声 廣瀬雅男 やぶれ傘 201701
がまずみの実や胸突きの切通し 松本三千夫 末黒野 201802
ガマズミの虫食ひの葉に初夏の風 渡邉孝彦 やぶれ傘 202007
莢蒾の実の鈴生りや杜の道 滋野暁 末黒野 202102

 

2021年9月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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