枝 豆     164句

枝豆の食ひ腹切らばこぼれ出む    三橋敏雄  眞神

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書・その他
枝豆や君はどうやら雨男
山田弘子
春節
199503
月見豆この世後編たのしくて
北川孝子
京鹿子
199901
確かめる指枝豆を押し出せり
稲畑汀子
ホトトギス
199909
枝豆を茹でて夜更しするつもり
稲畑汀子
ホトトギス
199909
こんなにも枝豆食べてをりにけり
稲畑汀子
ホトトギス
199909
考へが枝豆つまみをりにけり
稲畑汀子
ホトトギス
199909
枝豆や一人の時間大切に
稲畑汀子
ホトトギス
199909
初物の枝豆色よき茹加減
松沢久子
いろり
199909
戴きし枝豆娘等は夢中なり
熊谷みどり
いろり
199909
枝豆を単身赴任の部長提げ
小田元
船団
199909
飛鉋の小鹿田の皿に枝豆盛る
山梨幸子
199910
枝豆のひとつはすぐに駄々こねる
小枝恵美子
ポケット
199911
根来衆の靄に太れる月見豆
城孝子
火星
199912
孫生れてぽんと枝豆弾き出る
年森恭子
ぐろっけ
200002
枝豆や白木の卓に弾けとぶ
辻享子
ヒッポ千番地
200003
火の色の箸にて摘(つま)む枝豆よ
仁藤さくら
船団
200010
枝豆を先づ嗜むは指なりし
林翔
200010
捨て鉢な気持枝豆飛んで出て
橋場千舟
船団
200102
枝豆やこぶりなれども地獄耳
朝妻力
俳句通信
200107
枝豆の弾く力の鮮しや
森谷彰
銀化
200108
ゆさゆさと枝豆抱へ門に入る
町田昇
百鳥
200109
枝豆や裏の顔など要らぬ職
岡崎るり子
銀化
200109
塩効かせ枝豆山と盛りにけり
竹川美佐子
いろり
200109
枝豆や郷愁そそるづんだ餅
斉藤静枝
あを
200110
大志抱き枝豆食ふも無職なり
託正夫
200112
枝豆の過不足のなきみどりかな
山口速
200201
枝豆のこわい産毛を洗いおり
やのかよこ
船団
200202
枝豆の皿枝豆の殻の皿
宮原みさを
花月亭
200208
手と口と休む暇なし枝豆食ぶ
宮原みさを
花月亭
200208
枝豆の豆の温顔飛び出せり
宮原みさを
花月亭
200208
枝豆のひょいひょい出るを愉しめり
宮原みさを
花月亭
200208
枝豆の大小の大押し出しぬ
稲畑汀子
ホトトギス
200209
枝豆や姉妹の交す国ことば
齋藤たかを
百鳥
200212
茹であげし枝豆に振る瀬戸の塩
中野薫
雲の峰
200212
枝豆をこぼしても妻笑ふなり
山田六甲
六花
200212
枝豆の嵩ばる枝を提げ帰る
鷹羽狩行
200309
枝豆に福井の邂逅とはなれり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200309
子の夢と枝豆つまみ酌み交はす
村井久美子
200309
黙々と枝豆食べる夕餉かな
早崎泰江
あを
200309
枝豆を貰ふ畑の匂ひごと
奥村光子
築港
200311
枝豆や福と描かれし手塩皿
清水晃子
遠嶺
200311
根つ子ごと丹波枝豆とどきけり
森茂子
火星
200312
枝豆をとばしてひとり笑ひかな
鈴木とおる
風土
200312
柿も好き枝豆も好き獺祭忌
三遊亭金遊
百鳥
200312
大盛りの枝豆の塩片寄りし
秋千晴
200312
茹上げし枝豆さます扇風機
先崎きくよ
酸漿
200410
枝豆を食む子にリズムありにけり
亀ヶ谷照子
遠嶺
200411
丹波路の畦に商ふ月見豆
中川晴美
雲の峰
200411
枝豆や笑ひ上戸の友とゐて
江崎成則
栴檀
200411
枝豆をしごけば母郷の匂ひけり
豊田都峰
京鹿子
200411
みちのくの生まれ錆色の枝豆は
高田令子
200412
忌を修す枝豆常の色のまま
品川鈴子
ぐろっけ
200412
江戸切子枝豆の青透けにけり
森山のりこ
あを
200509
ひとふりで決め枝豆の塩加減
伊藤百江
春燈
200511
下戸なれど枝豆つまむ切りもなし
安部里子
あを
200511
枝豆を縁にてちぎる女人講
升田ヤス子
200512
枝豆を抓むや夜風なめらかに
田中峰雪
雨月
200512
枝豆の三つ子に双子ざんざ降り
梶浦玲良子
六花
200512
枝豆や笑ひ上戸の友は亡き
江崎成則
栴檀
200603
枝豆や俳談遠き世に終始
瀧春一
常念
200606
市政報告枝豆のこともあり
高田令子
200609
夕づきて枝豆茹でる港町
奥田恵美
200610
客人は枝豆好きで話好き
米須あや子
遠嶺
200611
枝豆を青く茹で今日いつくしむ
西川織子
馬醉木
200611
枝豆を配る一かたけ両隣
生井慶子
万象
200612
あぐら座へ湯気の枝豆はこばるる
南うみを
風土
200612
枝豆に談笑はづむ夫と孫
外岡興子
200711
座についてまづ枝豆を二つ三つ
土井三乙
風土
200712
丹波産黒枝豆を毟り取り
廣瀬義一
雨月
200712
枝豆の固し黒澤シネマ観て
新実貞子
200809
あたたかき枝豆病み上りの夫
宇垣みきえ
200810
枝豆を食ひ競ふも夏休
松山直美
火星
200811
枝豆のときに空虚と出会ひけり
菅原健一
200811
枝豆や男はすぐに徒党組む
柴田佐知子
200812
とりあへず枝豆ゆでて待ちにけり
中条さゆり
200812
枝豆をつまんで煙草買ひに立つ
湯川雅
ホトトギス
200901
枝豆と二人の距離のグラスかな
倉持梨恵
200901
丹波畑枝豆売りに人だかり
唐鎌光太郎
ぐろっけ
200901
枝豆をひと抱へ持ち主らし
大島英昭
やぶれ傘
200901
枝豆や酒量の落ちし父のこと
村田とくみ
ぐろっけ
200903
枝豆や手鍋をさげた夕心
藤野寿子
あを
200909
枝豆や遠き昭和の話など
折橋綾子
200910
枝豆の緑あざやか皿に盛る
近藤豊子
雨月
200912
枝豆や古女房の味加減
川崎光一郎
京鹿子
200912
子規の忌の枝豆口に飛ばすなり
南うみを
風土
200912
籾殻をもらひに枝豆を抱へ
南うみを
風土
200912
枝豆を平らに冷まし夕支度
柿沼盟子
風土
200912
枝豆の青さ村上春樹あり
冨松寛子
201001
枝豆の飛んで話のとぎれけり
井上あい
風土
201001
亡夫好み丹波の枝豆息子らに
島純子
ぐろっけ
201002
屋上庭園隅に枝豆実をつけて
田中藤穂
あを
201008
枝豆や母らしきこと言うてみし
辻美奈子
201009
枝豆の飛距離を口へ受けるなり
常田創
201010
一笑に付して枝豆つまみけり
矢口笑子
春燈
201011
枝豆を口の弾きて酒うまし
渡辺安酔
201011
枝豆を根こそぎ採つていけと言ふ
遠藤真砂明
201011
枝豆のみどり沁々法事了ゆ
中田みなみ
201011
枝豆を飛ばし無駄口封じけり
前川明子
201012
やすみなく枝豆食べてをりにけり
芝尚子
あを
201012
枝豆やするりと躱す妻の問
森清堯
末黒野
201104
枝豆や会ひたくないと言つてみる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201109  
枝豆といふ丹波路の色香かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201109  
弔ひの手もて枝豆飛ばしけり 生田恵美子 風土 201109  
枝豆に上中下品なきみどり 堀内一郎 あを 201109  
枝豆の凸のままある空の莢 森理和 あを 201109  
枝豆の温き莢より温き豆 きくちきみえ やぶれ傘 201111  
枝豆や地球の上に夜が来て 堀内一郎 あを 201110  
枝豆の莢増ゆるほど虚ろなり 石坂比呂子 ろんど 201112  
枝豆をこんなに染めて味気なし 土屋青夢 ぐろっけ 201201  
枝豆の茹で過ぎ今日の悔い一つ 史あかり ぐろっけ 201209  
枝豆やよくぞ続きし小商ひ 坂本依誌子 春燈 201211  
枝豆食む伝記よむ目は逸らさずに 安田とし子 ぐろっけ 201212  
枝豆の茹で上る香や半ズボン 藤波松山 京鹿子 201212  
枝豆の翡翠指先より生まる 山田六甲 六花 201212  
茹上がる丹波枝豆句の成らず 横田矩子 201301  
枝豆の大釜ゆでをもらひけり 松田泰子 末黒野 201310  
枝豆をひとつつまんで離乳食 鴨下昭 201311  
枝豆は綾子好みの薄味よ 山田春生 万象 201311  
丹波路に積む枝豆や路肩売 山口キミコ 201312  
仕舞値の枝豆買はれ豆こぼる 乗光雅子 雨月 201312  
揚浜の塩の枝豆能登の旅 三枝邦光 ぐろっけ 201312  
枝豆や就活ばなしそれとなく 荒木稔 ぐろっけ 201401  
いつぱしに塩梅を言ひ枝豆を食ふ 黒澤登美枝 201408  
枝豆の食べ方巧し米紳士 伊吹之博 京鹿子 201409  
枝豆があるだけで良し友と酒 溝渕弘志 六花 201411  
枝豆のきりなし八十路すぐそこに 栗原完爾 春燈 201412  
眼は本に手は枝豆をさぐりけり 久世孝雄 やぶれ傘 201412  
枝豆の茹で方ひとつ滔々と 川上久美 ろんど 201412  
枝豆をうす味に茄で綾子の忌 山田春生 万象 201412  
枝豆を購ふ竜馬通りかな 北村淳子 ろんど 201501  
枝豆や詩酒生涯は我になし 木下夕爾 春燈 201508  
枝豆や越後の里に抱かれて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509  
枝豆や山場ありしが負戦 赤座典子 あを 201510  
枝豆の方から口に飛び込み来 神宮きよい 馬醉木 201511  
枝豆供ふ酒豪の父の広額 村上倫子 201511  
枝豆や飛び出す声のあをあをと 黒澤登美枝 201511  
二間続きに枝豆の香の満つる 高田令子 201511  
枝豆やアンデスの塩奢りとし 山田夏子 雨月 201512  
枝豆を茹で連れのなき夕餉かな 石川叔子 201601  
これは恋なのか枝豆はじき出す 林田麻裕 201603  
茹で上げた枝豆に振る能登の塩 黒澤佳子 あを 201609  
枝豆の畑小屋に咲くちちとはは 山崎靖子 201610  
枝豆の湯気もてかすむ仏膳 山崎靖子 201610  
車座に湯気の枝豆どかと据ゑ 南うみを 風土 201611  
枝豆に老いも若きもなかりけり 竪山道助 風土 201611  
枝豆をつまみに酒宴盛り上がる 成井隆之 末黒野 201611  
枝豆に塩ふる音も綾子の忌 山田春生 万象 201612  
枝豆や今年も小粒なる新人 荒木甫 201710  
枝豆を囲み笑顔で手を伸ばす 東秋茄子 京鹿子 201710  
泪もろくて枝豆のきりもなし 楠原幹子 201711  
晩酌は庭の枝豆妻の留守 榎美幸 万象 201712  
枝豆に老いも若きもなかりけり 竪山道助 風土 201801  
枝豆やひと日になせること僅か 菊地光子 201808  
枝豆の皿よりこぼる夕ごころ 藤岡紫水 京鹿子 201811  
枝豆や郷土(おくに)言葉の与太話 金子野生 京鹿子 201812  
枝豆を真つ青に茹で夫を待つ 森清信子 末黒野 201812  
枝豆の皿枝豆の莢の皿 角野良生 201902  

 

2019年8月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。