ダチュラ     46句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
誰もゐぬ川原ダチュラの花が咲き 山田暢子 風土 199909
花ダチュラ潮引くように眠りたい 野田田美子 海程 199911
タチュラ咲き傷は日暮に疼くとふ 岸本久栄 雨月 200011
いくたびも猫狂ひ出す花ダチュラ 白澤良子 200011
川風に夜の香を高めダチュラ咲く 大橋敦子 雨月 200012
夕ぐれやにほうて白き花ダチュラ 柳沢杏 酸漿 200012
医聖の碑にダチュラの花の返り咲く 藤田誉子 雨月 200202
めっさうな老の恋歌花ダチュラ 利根川妙子 200211
ダチュラ咲く更地となりて一年後 松崎鉄之介 200212
日々ダチュラ咲くを写して十月へ 松崎鉄之介 200212
大鉢にダチュラの垂るる蕎麦屋前 二瓶洋子 六花 200309
幻日やかたへにダチュラ咲いてをり 水野恒彦 200310
背伸びして投函する子花ダチュラ 川村紫陽 200401
閉さるる噂の宿やダチュラ咲く 丸田安子 酸漿 200412
本物のダチュラに会ふも十年振り 松崎鉄之介 200509
花ダチユラ潮の匂ひの抜荷宿 淵脇護 河鹿 200512
満月の百のダチュラの影なりき 中野京子 200512
花ダチュラ妻の言葉に毒すこし 橋本榮治 ぐろっけ 200607
立ち話棘やはらかきダチュラの実 市橋章子 ぐろっけ 200607
花ダチュラそむきし人の耳のうら 小倉斑女 ぐろっけ 200607
港町ダチュラに荒き夕の雨 柴田美枝子 ぐろっけ 200607
ダチユラ咲く漁村の犬は吠えもせず 永利恍郷 河鹿 200607
ダチュラ咲く水神様の御膝もと 高橋玲水 酸漿 200612
ラシャメンとからかひし家ダチュラ咲く 松崎鉄之介 200709
ダチュラ咲きものうき午後を鼓笛隊 園多佳女 雨月 200711
眼の動く印度舞踊や花ダチュラ 野口香葉 遠嶺 200711
花終へて累々と着くダチュラの実 松崎鉄之介 200712
花終へしダチュラ切られて跡形なし 松崎鉄之介 200712
男声夜を白々とダチュラ咲く 田中藤穂 あを 200808
散歩道ダチュラを咲かす家二軒 松崎鉄之介 200811
街にひとつ残る店蔵花ダチュラ 高原節 炎環 200909
咲くダチュラ仁衛門島の句碑巡り 大内恵 酸漿 201001
柳川の舟行の途次花ダチュラ 泉田秋硯 201009
ダチュラ垂れ閉鎖間近き町工場 上田明子 雨月 201009
耕衣忌のダチュラの喇叭開きけり 水野恒彦 201110
陰口の今日誉めそやす花ダチュラ 新江たか ろんど 201110
民宿の屋号油屋花ダチュラ 田中藤穂 あを 201209
花ダチュラ昼行灯の生活かな 田中貞雄 ろんど 201312
ダチュラ咲くまあるい丘の風姿かな 有本南陵 ろんど 201312
折返し地点風あり花ダチュラ 田中藤穂 あを 201409
なほる病直らぬやまひダチュラ咲き 長谷川翠 馬醉木 201507
花ダチュラまた夜が来て朝が来て 寺田すず江 201610
子の忌来るダチュラ半旗を掲げけり 高橋和女 風紋 201709
ばつさりとダチュラの花の切られたる 加藤みき 201710
何ごともなけれど無気味花ダチュラ 三宅文子 春燈 202009
修羅あらば修羅を鎮めむ花ダチュラ 芝田幸惠 末黒野 202009
春林軒棘鋼なすダチュラの実 田中佐知子 風土 202110

 

2023年6月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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