獺 祭 63句 |
|||
作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
あごひげがそれ獺の祭かな | 岡井省二 | 槐 | 199902 |
祭あと獺の濁りとなりにけり | 栗栖恵通子 | 槐 | 199907 |
鶏頭を挿して獺祭書屋主人 | 稲畑廣太郎 | 円虹 | 200101 |
こんな日は獺魚を祭るてふ | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200102 |
獺の祭もかくや我が書斎 | 稲岡長 | ホトトギス | 200107 |
獺祭や端山に月の育ちつつ | 桑田眞佐子 | 火星 | 200205 |
木々の秀を雲の掠める獺祭 | 小澤克己 | 遠嶺 | 200210 |
寒燈下獺祭書屋とぞ遺墨 | 熊岡俊子 | 雨月 | 200304 |
人間の来てゐる獺の祭かな | 高橋将夫 | 槐 | 200404 |
我が家また獺祭書屋秋暑し | 大橋麻沙子 | 雨月 | 200412 |
稿並べすなはち獺の祭かな | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200502 |
海の水出入りありし獺祭 | 天野きく江 | 槐 | 200505 |
獺祭のおもむくままの夜長かな | 遠方靉 | 遠嶺 | 200601 |
獺の祭のやうに増ゆるメモ | 菅谷たけし | 沖 | 200605 |
生身ひとつもてあましけり獺祭 | 竹内弘子 | あを | 200606 |
にんげんに番号のあり獺祭 | 篠田純子 | あを | 200705 |
飼はれては獺は祭を流しけり | 鈴木榮子 | 春燈 | 200706 |
大漁を念じているよ獺祭 | 平野きぬ子 | 八千草 | 200708 |
酒蔵の並びし獺の祭りかな | 雨村敏子 | 槐 | 200801 |
背景にひと色まぜる獺祭図 | 遠山みち子 | 鴫 | 200801 |
ベビー服並べて獺の祭めく | 高久清美 | 鴫 | 200805 |
見えぬふりして行かしやんせ獺祭 | 松平菩提子 | 京鹿子 | 200807 |
獺祭に河童の親子招かるる | 小泉貴弘 | 筑波の道 | 200811 |
獺祭横目に艇庫開きけり | 柴崎甲武信 | 月日 | 200811 |
この猫も獺の祭をして来しか | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201002 |
山の風吹きおろし来る獺祭 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 201002 |
もしかしてあれはさうかと獺祭 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 201002 |
獺祭洗濯物を山と積み | 高田令子 | 鴫 | 201005 |
歳時記の背文字の薄れ獺祭 | 荒木甫 | 鴫 | 201105 |
獺祭嘘も真もあるがまま | 稻畑汀子 | ホトトギス | 201202 |
そののちの消息問ふも獺祭 | 稻畑汀子 | ホトトギス | 201202 |
獺祭のごとくアメ横年暮るる | 小池清司 | かさね | 201203 |
端渓の海青みたる獺祭 | 深澤鱶 | 火星 | 201205 |
川風のひと撫でしたる獺祭 | 山田佳乃 | ホトトギス | 201307 |
この岩に獺の祭の昔あり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201402 |
道迷ひ獺の祭に出くはしぬ | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201402 |
獺祭めく酒盛りでありにけり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201402 |
その俳号僕は好きだよ獺祭 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201402 |
その中に子規居り獺の祭かな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201402 |
昨夜ありし獺の祭の忘れ物 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201402 |
バチカンも獺の祭も大騒ぎ | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201402 |
魚祭る獺の顔して季寄せ繰る | 後藤眞由美 | 春燈 | 201405 |
とんでゆく獺の祭に席あらば | 高橋道子 | 鴫 | 201406 |
獺祭のごとき机上や十二月 | 和田政子 | 峰 | 201603 |
獺祭や全て手近に老いの部屋 | 小田嶋野笛 | 末黒野 | 201604 |
君生る獺魚を祭る頃 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201702 |
獺祭とふ郷土の酒や鍋料理 | 宮本俊子 | 雨月 | 201703 |
古楽譜広げて獺の祭めく | 涌羅由美 | ホトトギス | 201706 |
魚潜る獺の祭の始まると | 立村霜衣 | ホトトギス | 201706 |
その中に侍者めく獺の祭かな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201802 |
獺祭日本人は祭好き | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201802 |
獺祭アインシュタイン舌を噛み | 上谷昌憲 | 沖 | 201804 |
獺祭やヒトまた絶滅危惧種やも | 小田嶋野笛 | 末黒野 | 201806 |
獺祭の甘酒のある茶店かな | 鈴木昌子 | 六花 | 201810 |
獺祭桑名の浜の常夜灯 | 成瀬櫻桃子 | 春燈 | 201904 |
書きかけの反古増えゆけり獺祭 | 田丸千種 | ホトトギス | 202006 |
獺祭して来たやうな犬散歩 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 202102 |
獺祭見て来た人とすれ違ふ | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 202102 |
その中に猫の視線や獺祭 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 202102 |
絶滅の獺に代はりて魚祭る | 柳川晋 | 槐 | 202103 |
幾年を学ぶ友垣獺祭忌 | 大室恵美子 | 春燈 | 202111 |
庭の蔓あれこれたぐる獺祭忌 | 升田ヤス子 | 六花 | 202112 |
句に支へられし歳月獺祭忌 | 今橋眞理子 | ホトトギス | 202201 |
2023年2月24日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。