大根まく  114句

闘病の日焼たのしも大根蒔く   高島茂   草の花

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
大根蒔く寧けき土の香りかな 田中綾子 雨月 199811  
雑草を殺してあわれ大根まく 岩田浩明 船団 199811  
般若寺や仏が出でて大根蒔く 神蔵器 風土 199812  
大根蒔き土との暮し始まりし 武政礼子 雨月 199911  
大根蒔くひと日役所を休みをり 野口光江 遠嶺 199912  
雨上り白毫寺みち大根蒔く 斉藤小夜 風土 199912  
逝きし子の齢かぞへて大根蒔く 中路間時子 火星 200001  
黄泉へゆく心づもりの大根蒔 田畑幸子 火星 200012  
おほかたの顔で大根を蒔いてをる 西田孝 200012  
大根蒔くわれをおそれず見張猿 守屋井蛙 酸漿 200012  
爺のあと從いて童女や大根蒔 中村裕子 200106  
雨後の日に大根を蒔く鍬重し 山口秀子 酸漿 200111  
亡夫日記大根蒔く日の記されをり 浅井千鶴子 いろり 200111  
結構な雨をいただき大根蒔く 梅原富子 200112  
段畑の底に沢音大根蒔く 北吉裕子 雲の峰 200112  
大根蒔くに土竜の居着く屋敷畑 芦澤一醒 200112  
あてにならぬ晴天待てず大根蒔く 鈴木ふくじ 風土 200112  
谷音の一度なりけり大根播く 伊藤多恵子 火星 200112  
大根蒔く畑黝ぐろと阿蘇台地 宮川杵名男 春耕 200112  
ほどほどのゆふべの湿り大根蒔く 高尾豊子 火星 200201  
救急車来て大根播く列違え 岡野峯代 ぐろっけ 200202  
大根蒔く明日の予報は雨らしい 須賀敏子 あを 200210  
奔放に生きて自給の大根蒔く 永井一枝 200211  
朝霧をまとひ大根蒔き終る 大串章 百鳥 200211  
竹を伐り大根を蒔き一人かな 大串章 百鳥 200212  
大根蒔く畝の真中に三粒づつ 酒井康正 百鳥 200212  
雨足りし土の匂ひや大根蒔く 原田しずえ 万象 200212  
大根蒔くもんぺの腰に弾みかな 谷渡末枝 万象 200212  
土塊を握り潰して大根蒔く 松田年子 ぐろっけ 200302  
土塊の一つなき畑大根蒔く 西形佐太郎 200310  
拈華微笑大僧正の大根蒔く 神蔵器 風土 200311  
大根蒔く母に戦後の未だ続く 岡米二 200311  
アルプスに日の没るまでや大根播く 宮入河童 200312  
三列の紅白帽子大根蒔く 清水令子 帆船 200312  
大根播く最後の学費払ひ込み 渡辺正子 百鳥 200401  
大根を蒔くや山鳩つき歩く 長田秋男 酸漿 200411  
大根蒔き了へたる妻の息太し 託正夫 200411  
浅間嶺は終日烟り大根蒔く 大木茂 万象 200412  
高潮の塩害如何に大根播く 寺岡ひろし 雨月 200412  
反骨の年年うすれ大根蒔く 長野純顕 対岸 200412  
仕残しのあれば幸せ大根蒔く 近藤幸三郎 風土 200501  
大根蒔き恵みの雨を待ちてをり 石山民谷 遠嶺 200501  
大根蒔く水なめらかに流れをり 大槻球子 遠嶺 200501  
大根蒔く一鍬づつに熔岩削り 淵脇護 河鹿 200501  
大根蒔く有刺鉄線補強して 瀬崎憲子 百鳥 200502  
書に倦みて山ふところに大根蒔く 滝川あい子 雨月 200503  
山畑の湿り起して大根蒔く 関まさを 酸漿 200511  
休日や夫は早出の大根蒔 井上幸子 酸漿 200511  
清貧のいまをたしなみ大根蒔く 小牧弘治 河鹿 200512  
いそがしく大根まく母を喜べり 斉藤裕子 あを 200512  
義経といふ名の大根播きにけり 古賀美喜恵 河鹿 200601  
大根蒔く前歯を風の出入りする 梶浦玲良子 六花 200601  
鍬一本きりの百姓大根蒔く 古賀美喜恵 河鹿 200602  
大根を蒔く地下足袋の二重底 伊藤白潮 200610  
大根蒔畝の曲りを気に留めず 久保田嘉郎 酸漿 200611  
雨上がる土の黒さや大根蒔く 広瀬俊雄 万象 200612  
大根蒔く辛抱の語の世にうすれ 小田司 馬醉木 200612  
大根蒔く風雨のあとの畝寄せて 一瀬昭子 馬醉木 200612  
老いて声大きくなりぬ大根蒔 原田しずえ 万象 200701  
将門の塚を真近に大根蒔く 櫻井白扇 春燈 200710  
もう八十まだ八十と大根蒔く 穐好須磨子 馬醉木 200711  
ローム層の畑自慢や大根蒔く 猪鼻純枝 万象 200712  
大根蒔く妻に夕照惜しみなく 堤湖舟 万象 200712  
大根蒔く未来あらうとなからうと 吉武千束 200712  
大根蒔く戦を知らぬまま逝くか 石田きよし 200801  
大根蒔く沖島の土黒々と 奥田妙子 ぐろっけ 200801  
叱られてばかりゐる婆大根蒔く 白数康弘 火星 200809  
土湿り程よき畑へ大根蒔く 岸本林立 雨月 200811  
託老所の友も顔出し大根蒔く 川合まさお ぐろっけ 200812  
大根を蒔きどつしりと構へたし 花島陽子 遠嶺 200901  
吾れもまた壊れるひとり大根まく 久津見風牛 200911  
大根蒔く仕度の雨の至りけり 関まさを 酸漿 200912  
水害は昨日のことよ大根蒔く 大内幸子 六花 200912  
鍬の柄で計る畝幅大根蒔く 中村碧泉 ぐろっけ 201001  
大根蒔く三百五十ヘクタール 稲畑廣太郎 ホトトギス 201008  
大根を蒔きて安堵の昼寝かな 富田志げ子 酸漿 201011  
大根蒔く旱つづきの天仰ぎ 高橋芳子 火星 201012  
大根種三粒四粒と寄せて蒔く 岸本林立 雨月 201101  
大根の種蒔き畝に立ち憩ふ 渡辺安酔 201111  
海鳴りはたつきのリズム大根蒔く 遠藤真砂明 201112 城ヶ島同人研修会
グランドのマーチを遠く大根蒔く 生田作 風土 201112  
土塊の素直にほぐれ大根蒔く 生田恵美子 風土 201112  
雨かぜの後の青空大根蒔く 大川暉美 末黒野 201201  
艮に赤き大根の種を蒔く 延広禎一 201207  
ともかくも大根蒔いてみることに 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
後ろから母のぞき込む大根蒔 山本耀子 火星 201212  
大根蒔くしのつく雨をやりすごし 神蔵器 風土 201311  
寸土にも農の魂大根蒔く 後藤マツエ 201312  
余所はよそ俺家はおらが大根蒔く 佐藤山人 201312  
やうやくの雨の恵みに大根蒔く 水谷靖 雨月 201312  
大根蒔く空の青さの鍬力 古川忠利 ろんど 201412  
大根蒔く太く長くと念じつつ 森田尚宏 201412  
さし迫ることもなき日や大根蒔く 中村ふく子 201412  
ははの夢覚まさぬやうに大根蒔く 岩木茂 風土 201412  
手放すと決めし土地なり大根蒔く 井浦美佐子 201501  
黒土の畝を均して大根蒔く 中道愛子 201501  
手放すと決めし土地なり大根蒔く 井浦美佐子 201502  
畝二つ自家用大根蒔きにけり 大木清美子 201511  
筑波嶺に雲無き日なり大根蒔く 山崎刀水 春燈 201511  
詮なしや雨に遅れし大根蒔き 高橋ひろ 万象 201512  
川風を揉み込んでゐる大根蒔 鎌田光恵 201512  
畝ごとに日向と日陰大根蒔く 石田きよし 201601  
父の忌に蒔き母の忌に引く大根 原友子 201605  
大根蒔く土の力を恃みとし 蒲田豊彦 雨月 201612  
大根蒔く竿の軍手の踊り出す 加藤峰子 201612  
先づ畑の石を拾ひて大根蒔く 森和子 万象 201612  
掌の皺に種こそばゆし大根蒔 森和子 万象 201612  
大根蒔すませ運筆さやかなり 間宮あや子 馬醉木 201701  
鍬の背の均す土塊大根蒔 斉藤マキ子 末黒野 201702  
大根蒔く固き土くれ手に砕く 吉武美子 201712  
農日記一日違はず大根蒔く 小木曽文明 雨月 201801  
ひれふせて大根を蒔くたなごころ 本多俊子 201801  
鳶のよく舞ふ空青し大根蒔く 横田敬子 201804  
東京の果てに住み古り大根蒔く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201808  
列島にひしめく断層大根蒔く 大矢恒彦 201811  
妹の農業日誌大根蒔く 須賀敏子 あを 201811  
農記録書き込む頁大根蒔く 大内幸子 六花 201812  
行く雲と流るる水や大根蒔く 持田信子 春燈 201812  
遠山に白雲群るる大根蒔き 森なほ子 あを 201812  
今年きりと思ひつつも大根蒔く 大内幸子 六花 201902  
母いつも絣のもんぺ大根蒔く 横田敬子 201905  

 

2019年8月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。