コロナ・ウイルス    190句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
ウイルスニケガレテヰテモ春ノ風 篠田大佳 あを 202004
ウイルスの拡大続く春節期 鈴木としお 春燈 202004
新ウイルス門外不出に春節祭 高野昌代 202004
正体の知れぬウィルス風信子 篠田純子 あを 202004
冬のウイルス迎へ撃たんと火酒ウオッカ干す 田中信行 202005
花見する話しも出ずにコロナ風邪 大日向幸江 あを 202005
アマビエのコロナ退治よ春の夢 出牛進 202006
どの人もコロナのマスク春寒し 田中藤穂 あを 202006
コロナ風邪歴史に残る春となり 須賀敏子 あを 202006
ウイルスに負けじと来たり軒燕 七郎衛門吉保 あを 202006
コロナウィルス縦横に蜷の道 増成栗人 202006
啓蟄やウイルス恐れ身を縮め 両角富貴 末黒野 202006
ウイルスの影や春眠浅きまま 石黒興平 末黒野 202006
新型のウイルス飛ばせ春一番 山咲和雄 末黒野 202006
雛流すコロナウイルス流す たかはしすなお 202006
ウイルスが地球を攻めに来たる春 山田暢子 風土 202006
コロナ禍の鎖国めく街春灯 大沢美智子 202006
人類にコロナの試練冴返る 石橋みどり 202006
父子行くやコロナの春を睦まじく 森なほ子 あを 202006
ウイルスに分断されて卆業す 森なほ子 あを 202006
コロナ禍の世や立ち並ぶ浦島草 浜福惠 風土 202007
時ならぬウイルス恐怖花の冷 佐藤勝代 末黒野 202007
葦牙やコロナウイルス其処彼処 与田幸江 末黒野 202007
ウイルス憂ふ子よりの荷物花曇 野村重子 末黒野 202007
ウイルス禍託つ電話や花の昼 山崎稔子 末黒野 202007
春愁やウイルス避くる蟄居の身 是松三雄 末黒野 202007
啓蟄や得体の知れぬウイルス禍 菅野日出子 末黒野 202007
終息の見えぬコロナも朧かな 石橋みどり 202007
春霞コロナウイルス何時止むや 鈴木としお 春燈 202007
コロナウイルスつんつんと松の芯 増成栗人 202007
ウイルスがあまた人呑む蜃気楼 熊川暁子 202007
気がかりとコロナに更けて四月尽 大内幸子 六花 202007
まだ未知のウイルスひそむ余花の星 高橋将夫 202007
コロナ禍や春潮の渦奥深く 磯野青之里 六花 202007
買物も早々戻るコロナ風邪 大内幸子 六花 202007
天眼鏡で探すコロナ禍暮の春 谷口一献 六花 202007
ウイルスに校舎は静か花万朶 住田千代子 六花 202007
コロナ禍の終息は闇おぼろ月 高井修一 春燈 202007
ウイルスに負けじと誇るさくらかな 高井修一 春燈 202007
コロナ騒ぎの末まだ見えぬ遅日かな 河本由紀子 春燈 202007
懇ろに桜供へむウイルス禍 齋藤晴夫 春燈 202007
人に憑くウイルス夏に入りてなほ 大畑善昭 202007
ウイルス禍谷崎荷風読む暮春 小島昭夫 春燈 202007
コロナ禍を饒舌となる豆の花 後藤晴美 202007
コロナ禍や一人で喰らふ蓬餅 増田裕司 やぶれ傘 202007
薔薇を見て暫しコロナ禍忘れけり 須賀敏子 あを 202007
コロナ一波終息宣言髪洗ふ 田中藤穂 あを 202007
三月や予定消えゆくウイルス禍 谷貝美世 末黒野 202007
コロナ疲れ癒す散歩や花水木 田中嘉信 春燈 202008
ウイルスに人遠ざけて花は葉に 佐藤みち子 京鹿子 202008
春行くや予断許さぬウイルス禍 亀井福恵 京鹿子 202008
コロナ禍の去るを祈るや聖五月 菅野日出子 末黒野 202008
啓蟄と言へどウイルス淘汰せず 千原叡子 ホトトギス 202008
啓蟄にコロナウイルス現れて 千原叡子 ホトトギス 202008
コロナ禍のくらしの変はる花は葉に 高井修一 京鹿子 202008
影見えぬコロナ論争春逝かす 山下健治 京鹿子 202008
東風吹くやコロナ禍の世のよそよそし 大西由美子 京鹿子 202008
コロナ禍の町に今年も燕来る 木村みどり 京鹿子 202008
誰もまだ知らぬウイルス春寒し 岩岡中正 ホトトギス 202008
桜褪せコロナウイルス弥増せり 河本由紀子 京鹿子 202008
夏の蝶コロナのことは知らぬふり 三木亨 202008
弱点をあらはにしたり春ウイルス 藤田美耶子 202008
大本営発表五月ウイルス戦 高橋将夫 202008
ウイルスに関心殺がれ山椒の芽 大霜朔朗 末黒野 202008
新型コロナで自粛生活永き日を 大山夏子 202009
四月馬鹿コロナマスクと老眼鏡 大山夏子 202009
七夕の阿佐ヶ谷行けずコロナ増ゆ 田中藤穂 あを 202009
新型コロナ出口が見えず梅雨走る 大山夏子 202009
分け入っても分け入ってもコロナ 渡辺節子 202009
誰も彼もコロナのマスク梅雨に入る 田中藤穂 202009
コロナ騒ぎ食べそこねたる初鰹 田中藤穂 202009
コロナ戦ゆるがす地球青嵐 平野無石 202009
コロナ明け祝う杖どち花は葉に 平野無石 202009
夏越御飯ウイルス終息祈りけり 深川敏子 春燈 202009
したたかなウイルスに春逝かんとす 岩岡中正 ホトトギス 202009
ウイルスの一撃ふいに薔薇崩る 藤田美耶子 202009
雀の子コロナ休校つづきをり 田中藤穂 202009
ウィルスが地球を覆ふ落椿 吉田悦子 202010
短夜やコロナ自粛の末読本 小林共代 風土 202010
ウイルスの蔓延列島春がすみ 押田裕見子 202010
コロナ禍や百貨店閉づ梅雨最中 秋川泉 あを 202010
暑き夜のニュースコロナは数増ゆる 田中藤穂 あを 202010
蛇穴を出てウィルスに感染す 横田敬子 202010
コロナ禍のマスクばかりの親族葬 三井所美智子 202010
コロナ禍や食べに行けない桃のパフェ 瀬戸美文 202011
人類はおしゃべりウイルスは無言 太田沙良 202011
コロナ禍に秋のアラモード断念す 陳妹蓉 春燈 202011
初秋やコロナ禍尽きぬ地球儀廻す 川端正紀 春燈 202011
徒ならぬコロナに仕掛ける蟻地獄 高野昌代 202011
コロナ禍や短くなりし夏休み 今井充子 202011
コロナ禍も水着の子らの笑顔かな 瀬戸美文 202011
新型ウイルスの浮遊秋暑きりもなし 小澤えみ子 202011
コロナ禍と豪雨のパンチ夏憂う 植木やす子 202011
秋灯下コロナ禍の記事探してる 須賀敏子 あを 202011
身に入むやウィズコロナといふ新語 遠城健司 202012
コロナ禍の推移見守る九月尽 千葉禮子 202012
ウイルス禍をしばし忘るる月夜かな 平田きみ 末黒野 202012
秋麗コロナの町は人少な 田中藤穂 あを 202012
落葉舞ひコロナの街は人けなく 田中藤穂 あを 202101
ウィルスも蔦もはびこる地球かな 三井所美智子 202101
雑草も悄気りコロナ禍炎天禍 成宮紀代子 202101
コロナ禍の古びし絵馬や秋の風 藤生不二男 六花 202101
ウイルスを鎮め給へと春時雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 202102
耐へるほかなきウイルスも台風も 岩岡中正 ホトトギス 202102
コロナ禍や行先まよふ冬鴎 持田信子 春燈 202102
コロナ禍の憂国論や冬に入る 室井津与志 春燈 202102
冬季コロナ老人性鬱併発す 篠田純子 あを 202102
大輪に冬薔薇の咲きコロナ増ゆ 田中藤穂 あを 202102
コロナ増え人通りなき町寒し 田中藤穂 あを 202102
冬満月昔となりしコロナ前 岩藤礼子 やぶれ傘 202103
コロナのお正月 田中藤穂 あを 202103
初場所やコロナの故に寥として 長崎桂子 あを 202103
節分や「コロナは外」と動画の子 赤座典子 あを 202103
不条理の跋扈再びやコロナ寒 七郎衛門吉保 あを 202103
咳こぼすたびにコロナに怯えたる 山田暢子 風土 202104
津波からコロナに継ぐや「花は咲く」 七郎衛門吉保 あを 202104
コロナ禍を理由に雛も箱の中 七郎衛門吉保 あを 202104
語り物にコロナの行方と石子詰め 瀬川公馨 202105
教会もコロナ感染受難節 井上正子 春燈 202105
夫も私もコロナコロナのお正月 畑佳与 京鹿子 202105
コロナ去れ只祈る春六地蔵 長崎桂子 あを 202105
コロナ終息せば何処へも蝶の夢 篠田純子 あを 202105
除夜の鐘鳴らぬ寺町コロナ増ゆ 大山夏子 202105
銀座権八コロナ禍に閉づ冬樹の芽 篠田純子 202105
山火事とコロナの話春炬燵 湯本実 やぶれ傘 202105
コロナ禍の夜も密なる桜かな 室井津与志 春燈 202106
コロナ禍の願かけ春の茅の輪かな 辻泰子 春燈 202106
入彼岸コロナ猖獗治まらず 高井修一 春燈 202106
散る櫻コロナ感染増えつづく 土田野里子 202107
コロナ禍を払拭するか鯉幟 土田野里子 202107
コロナ禍にエールと思ふ大夕焼 谷田貝順子 202107
コロナ禍や作れぬものに染卵 澤田明子 春燈 202107
赫々とコロナ禍中の唐辛子 松尾龍之介 202107
青葉闇コロナウイルスまた化けて 大畑善昭 202107
コロナ禍を圧して入籍みどり立つ 鳥居公子 202107
立夏かな二年目となりコロナの禍 山田暢子 風土 202107
コロナ禍にも緑蔭といふオアシスも 沼田桂子 春燈 202108
すずらんの知るやコロナのしのび寄る 直江裕子 京鹿子 202108
コロナ禍よ蛇は衣脱ぎ育ちけり 上野紫泉 京鹿子 202108
から梅雨やコロナワクチン受けに行く 土田野里子 202109
コロナ禍の弱気をぷいと枇杷の種 浜福惠 風土 202109
コロナ禍の真つただ中に端居して 高橋将夫 202109
病院梅雨コロナの注射の列につく 田中藤穂 あを 202109
十代の八月コロナ下の米寿 飯塚トシ子 202110
五輪後のコロナの嵐盆に要る 菅原朋子 202110
コロナ増えむしあつき日々五輪かな 田中藤穂 あを 202110
コロナ禍のオリンピックや八月尽 須賀敏子 あを 202110
八月や降水被害とコロナ禍 長崎桂子 あを 202110
コロナ退散と鉾の粽の男文字 関道子 春燈 202110
向日葵やコロナゆらめくスタジアム 小林拓路 末黒野 202111
コロナ禍の義なる自粛の大昼寝 平野加代子 春燈 202111
コロナ禍も峠を越して九月尽 須賀敏子 あを 202111
コロナ禍のオリンピックや八月尽 須賀敏子 あを 202111
八月や降水被害とコロナ禍 長崎桂子 あを 202111
駅へ行く人も少なしコロナの秋 田中藤穂 202112
秋扇コロナ五輪の夢のあと 平野無石 202112
コロナ禍も何するものぞ緋のカンナ 仁上博恵 202112
コロナ禍や蓮の蕾の合掌す 辻泰子 春燈 202112
コロナ接種妹なんぎや秋の暮 黒澤佳子 あを 202112
コロナ禍を生き抜く秋の種を蒔く 種田利子 春燈 202201
ウィズコロナ・ウィズハズバンド秋深し 千田百里 202201
クリスマスコロナ終息ひた祈る 田中藤穂 あを 202202
コロナ禍の終息祈願去年今年 林紀夫 春燈 202203
除夜の鐘コロナウイルス消え去れと 本多遊方 春燈 202203
コロナ禍の収束未だ年暮るる 高井修一 春燈 202203
コロナ禍や籠り続けて去年今年 赤座典子 あを 202203
初詣コロナ退散先づ祈り 小菅澄重 春燈 202204
コロナウイルスそろりそろりと猫の恋 井尻妙子 京鹿子 202204
なかなかにコロナの減らず春を待つ 田中藤穂 あを 202204
コロナ禍や嚏の一発車内の目 梅原ひろし 京鹿子 202205
コロナ禍にかくれておはす雛かな 齋藤久子 春燈 202206
コロナ禍の育ち過ぎたる金魚かな 谷口摩耶 202206
コロナにも地震にも遭はず浅蜊汁 赤座典子 あを 202206
コロナ禍に二年も会へぬ花の雨 深川敏子 春燈 202207
コロナ禍の葬り慎まし閑古鳥 吉原世都子 春燈 202209
コロナ禍や祭の寄付の来ずなりぬ 亀田虎童子 あを 202210
コロナ禍でどこへも行けぬ夏の空 出口誠 六花 202210
コロナ禍で外出禁止夏の空 出口誠 六花 202210
紫陽花のかげからぬっとコロナ顔 直江裕子 京鹿子 202210
コロナ禍や力士少なき名古屋場所 平野秀子 末黒野 202211
コロナ禍のとんぼ帰りと言ふ帰省 五十嵐敏子 202211
コロナ禍の長き昼倦む一ト夜酒 五十嵐敏子 202211
鳥歸るコロナウイルスさまざまに 佐藤竹僊 あを 202304
季はづれの大雪予報コロナ殖ゆ 伊藤希眸 京鹿子 202305

 

2023年7月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。