茶立虫      38句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
安心のいちにちあらぬ茶立虫 上田五千石 天路 199901
めつきりと和室減りたり茶立虫 稲畑廣太郎 ホトトギス 199909
更けて稿継げばしきりに茶立虫 鷹羽狩行 200109
茶立虫建て付け悪き母の家 棚山波朗 春耕 200111
三日目の腹筋体操茶立虫 石橋翠 いろり 200111
ローカルで身軽が信条茶立虫 水谷ひさえ 六花 200210
ひとり夜のしたしきものに茶立虫 鉄山幸子 銀化 200211
継ぎ接ぎの障子に影の茶立虫 浜明史 風土 200310
夜爪して母遠くする茶立虫 内山けい子 200311
茶立虫暮色をまとひつつ鳴けり 工藤進 200411
今日何をせしやと思ふ茶立虫 片山由美子 200501
茶立虫さみしくないと母の言ふ 加藤峰子 200611
三世つぐ千宗旦茶立虫 林日圓 京鹿子 200702
茶立虫捨てねばならぬものばかり 小林千草 馬醉木 200901
茶立虫校正ミスの文字憎し 小澤克己 遠嶺 200911
目覚ふと転機のときか茶立虫 岡本まち子 馬醉木 200912
耳鳴りと紛ふて目覚む茶立虫 鎌倉喜久恵 あを 200912
豆本の妖怪図絵や茶立虫 小張志げ 春燈 201001
今は亡き一人の詩人茶立虫 稲畑汀子 ホトトギス 201009
霜降や友二師の句の茶立虫 小野口正江 末黒野 201101
襖絵の滝のぼりする茶立虫 柴田久子 風土 201212
茶立虫虫にも虫の文化あり 高橋将夫 201611
茶立虫枕の位置の定まらず 大川ゆかり 201612
茶立虫飯も点前も一つ碗 山田六甲 六花 201712
茶立虫幽かな雨の気配かな 山田佳乃 ホトトギス 201802
茶立虫居ればぼんやり倖せで おーたえつこ 201803
開基千七百年や茶立虫 稲畑廣太郎 ホトトギス 201809
茶立虫大本山の片隅に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201809
茶立虫築百年を淋しめず 稲畑廣太郎 ホトトギス 201809
生き死にの狭間に俳界茶立虫 田尻勝子 六花 201812
寝転びて夢の入口茶立虫 永田万年青 六花 201812
肘まくら焦点あはず茶立虫 永田万年青 六花 201812
衣擦れの音の寝屋より茶立虫 升田ヤス子 六花 201812
童歌知らずに育ち茶立虫 粟津さくら 201901
茶立虫音の乾いてゆく静寂 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
正客のやうな顔して茶立虫 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
茶立虫畳の生活遠くして 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
夜の静寂引き寄せてゐる茶立虫 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009

 

2023年8月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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