蕪村忌    40句

(旧暦12月25日)

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夕べにて龜の餌を挽く蕪村の忌 今木偉郎 199912
梅の芽にひかる雨粒蕪村の忌 川井政子 風土 200004
蕪村の忌学ぶ心をととのへし 吉野のぶ子 八重櫻 200008
蕪村忌に今日は風呂吹合点だ 鈴鹿野風呂 京鹿子 200202
首に巻く真綿のぬくみ蕪村の忌 佐野幸子 百鳥 200203
蕪村忌や時を刻みて花時計 天岡宇津彦 200204
蕪村忌の杉の梢に雪残る 伊藤伊那男 春耕 200205
枝々は星にまぎれて蕪村の忌 鷹羽狩行 200212
菊炭の炎の透きとほり蕪村の忌 福嶋千代子 200302
蕪村忌や母のルーペに辞書を読む 中村洋子 風土 200304
空青きままの夕暮蕪村の忌 大野英美 風土 200304
蕪村忌や掴み出したるはずれ籤 折橋綾子 200403
ひねもすを雪積む湖の蕪村の忌 佐々木咲 草の花 200403
椿の葉の鋼光りや蕪村の忌 吉田島江 火星 200502
擂粉木を叩く音あり春星忌 本多俊子 200703
冬ざくら後生大事に蕪村の忌 谷村幸子 200903
蕪村忌のゑのころに咲く霜の花 山尾玉藻 火星 201001
蕪村忌のあくびいくつも噛み殺す 八田木枯 晩紅 201002
夕映えの堤のながし蕪村の忌 小林成子 火星 201103
子規の世の蕪村忌セピア色の夢 稲畑廣太郎 ホトトギス 201112
蕪村忌や京の雨とははんなりと 稲畑廣太郎 ホトトギス 201112
蕪村忌や錦市場に人溢れ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201112
碧梧桐虚子居て蕪村忌の狭庭 稲畑廣太郎 ホトトギス 201112
蕪村忌の写真明治のホトトギス 稲畑廣太郎 ホトトギス 201112
蕪村忌や与謝に句碑建つ話など 稲畑廣太郎 ホトトギス 201112
言づてに一輪添ふや春星忌 吉村さよ子 春燈 201204
講演は蕪村に及ぶ翁の忌 稲畑汀子 ホトトギス 201211
蕪村忌の十能の炭うつくしき 広渡敬雄 201403
こころ痛むニュースばかりや蕪村の忌 北岸邸子 春燈 201403
与謝はいま大雪なるか蕪村の忌 原田しずえ 万象 201404
相模湾朝日昇るや蕪村の忌 安永圭子 風土 201503
茎清を酒のさかなに蕪村の忌 中島芳郎 201504
六甲に三日月かかる蕪村の忌 入山繁幸 万象 201504
田園と言へば美し蕪村の忌 高橋将夫 201605
安房の地は早も真黄や蕪村の忌 岡村彩里 雨月 201705
浜茹でのせこ蟹しやぶる蕪村の忌 南うみを 風土 201903
春星や十三回忌過ぎてなほ 林いづみ 風土 201906
蕪村忌の句座の灯へ寄る狐かな 柴崎富子 白地 201909
絵手紙に恋のひとつも春星忌 寺田すず江 202003
人の世の入り日月の出蕪村の忌 高橋将夫 202102

 

2023年1月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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