ブーツ     43句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
躙り口ブーツばかりが揃ひたる 中村浩治 京鹿子 199907
嘶くが如く十二月のブーツ 彌榮浩樹 銀化 200103
師走かなブーツ倒れて靴の上 平田倫子 百鳥 200202
沓脱ぎにブーツ林立針供養 芝尚子 あを 200301
福寿草隅に立て置く古ブーツ 伊藤多恵子 火星 200304
村人の長靴ブーツ初詣 田中藤穂 あを 200403
冬帽子ブーツすらりとノーメイク 横山迪子 六花 200403
十二月ブーツの闊歩音硬く 藤見佳楠子 200403
玉砂利を鳴らすブーツや除夜詣 佐々木ひさこ 築港 200503
豹柄のブーツで少し派手かしら 鎮田紅絲 200504
寒風へ少女のブーツピンヒール 村田とくみ ぐろっけ 200606
雪踏みしブーツ揃ふる三和土かな ことり 六花 200702
街を行くコートブーツに網タイツ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200702
長靴の代はりに選ぶ黒ブーツ 倉持梨恵 200703
年の瀬のブーツの底の小石かな 中村洋子 風土 200704
凩へ赤きブーツの闊歩せり 大坪景章 万象 200704
冬帽子ブーツすらりと履きこなし 横山迪子 六花 200706
冬桜拝殿下にブーツ折れ 浅田光代 風土 200802
海風やブーツを穿いて旅を行く 大西洵子 遠嶺 200803
紫のブーツのマダム大通り 津田礼乃 遠嶺 200803
半島のブーツ大陸のコート買ふ 藤幹子 炎環 200904
旅の朝ロングブーツに手古摺れる 福田漣 201003
散り敷ける落葉踏みゆく黒ブーツ 松下八重美 201102
初場所や乙女のブーツ並ぶ枡 井口初江 酸漿 201105
銀杏落葉蹴散らしてゆくブーツかな 北尾章郎 201202
忘年会ブーツいづれも折れてゐる 蘭定かず子 火星 201203
右左ブーツの倒れ薬喰ひ 吉田葎 201205
大雪や振袖のひとブーツ履き 滋野暁 末黒野 201305
後ろよりブーツかつかと冬来る 五十嵐章子 201401
銀杏落葉ブーツ闊歩の御堂筋 伊藤純子 201502
まほろば線赤いブーツとヘッドホン 笹村惠美子 201503
ブーツ脱ぎ捨てて加はる初点前 山田夏子 雨月 201505
立ち呑みの玻璃戸に覗く赤ブーツ 南北佳昭 船団 201612
足入れて若返りたる黒ブーツ 齋藤厚子 201702
木の床にブーツ霧笛の遠くあり 高田令子 201704
ヒール高きブーツの人は夜勤明け 赤座典子 あを 201801
沓脱ぎに真つ赤なブーツ竜の玉 菊川俊朗 201802
凍る夜やブーツの先で蹴飛ばす嘘 工藤はる子 201902
ウエディングドレスで隠す黒ブーツ たかはしすなお 201903
ぶかぶかのブーツかぽかぽ料亭ヘ たかはしすなお 202003
もうはかぬブーツいつまで卆寿越ゆ 菅野日出子 末黒野 202104
振袖のブーツ二十歳の春の音 落合絹代 風土 202204
新調のスノーブーツや春の雪 平田きみ 末黒野 202205
春の雪買つた覚えのなきブーツ 小山よる やぶれ傘 202206

 

2022年12月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。