木瓜の実       31句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
木瓜の実の嬰似の拳ふつくらす 丸山冬鳳 京鹿子 200201
木瓜の実のやゝ偏屈を愛しけり 岩岡中正 ホトトギス 200205
木瓜の実や林檎と同じ大きさに 須賀敏子 築地吟行 200310
木瓜の実の色づく岸辺歩のかろし 原島ふじ子 遠嶺 200401
まだ青き木瓜の実暑き日々太る 長澤健子 酸漿 200410
木瓜の実や独りとなりし友を訪ひ 原田ゆふべ 草の花 200411
木瓜やさし青き実を持ち返り花 早崎泰江 あを 200501
木瓜の実のどうれもいびつ寺領畑 篠田たもつ 対岸 200501
草木瓜と松の實生と朝日影 瀧春一 菜園 200509
木瓜の実の青林檎かと紛ひもす 久保晴子 雨月 200701
木瓜の実のあらはにいくつ熟れはじむ 朝倉富次 酸漿 200711
花びつしり咲きしが木瓜の実の二つ 千葉冴子 200801
木瓜の実の思はぬ気骨手囲ひに 佐々木幸 200802
木瓜の実の大き一つや寒に入る 広瀬敏子 酸漿 200804
木瓜の実の枝に食ひ込みをりにけり KOKIA 六花 200903
大いなる草木瓜の実のいくつかな 石井邦子 酸漿 200912
木瓜の実のいびつも風情盆の上 中島節子 春燈 201001
木瓜の実に艶荻窪の文人邸 品川鈴子 ぐろっけ 201202
名は体を木瓜の実おほかたいびつにて 森田尚宏 201401
木瓜の実のしなびて木瓜の帰り花 藤井美晴 やぶれ傘 201501
木瓜の実の拙なるままに色づきぬ 内藤静 風土 201612
木瓜の実のいびつがいとし東慶寺 太田昌子 馬醉木 201711
木瓜の実の頑固凸凹持て余す つじあきこ 201712
木瓜の実やつつけんどんの子の返事 森清堯 末黒野 201712
木瓜の実や個性のちがふ三姉妹 持田信子 春燈 201801
木瓜の実は黄緑色のへんてこりん おーたえつこ 201803
木瓜の実のころがってゐる門の中 田中藤穂 あを 201902
手に馴染む不思議よ木瓜の実の歪 土井三乙 風土 201912
木瓜の木にリンゴのやうな実が五つ 亀岡睦子 やぶれ傘 202112
朝光の鉢の木瓜の実数へたり 尾崎千代一 末黒野 202201
木瓜は実に吾弁天になりたしよ 阪倉孝子 202202

 

2022年10月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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