未央柳    54句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
小児科へ通ひて傘寿未央柳 松崎鉄之介 199908
未央柳咲き満ちて雨華やげり 岡田万壽美 俳句通信 199908
未央柳芽吹けば君の句を思ふ 塩田博久 風土 200105
いつか消えし妻追善の未央柳 松崎鉄之介 200108
待つときのみだるる未央柳かな 禅京子 風土 200109
目に慣れし闇にも未央柳かな 稲畑汀子 ホトトギス 200206
花こぼし未央柳の雨上る 稲畑汀子 ホトトギス 200306
未央柳あり余る蘂拡げたる 金森教子 雨月 200308
散りつぎて咲きつぐ未央柳かな 稲畑汀子 ホトトギス 200506
せまき庭なんと鮮やか未央柳 藤田信義 春燈 200509
午後眠し未央柳の黄のほとり 青砥真貴子 200510
未央柳備前の壺に温れをり 中村昭子 酸漿 200609
まつげめく雄しべに露の未央柳 深沢梅子 200709
雨去りし未央柳に雨のまた 大崎紀夫 やぶれ傘 200808
未央柳触るるとすれば雄蕊より きくちきみえ やぶれ傘 200808
さきがけの金映え未央柳咲く 溝内健乃 雨月 200808
明るさは風に余力の未央柳 村田冨美子 京鹿子 200809
風染めて未央柳の蕊揺るる 稲畑廣太郎 ホトトギス 200906
久々に未央柳の返り花 阿部悦子 酸漿 201002
海見たし未央柳は蕾持ち 田中藤穂 あを 201008
悌は未央柳に佇てばなほ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201106
未央柳若き主宰の輝きに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201106
未央柳佳人談義もたけなはに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201106
虚子館の未央柳は風が好き 稲畑廣太郎 ホトトギス 201106
一輪の未央柳に偲ぶ人 稲畑廣太郎 ホトトギス 201106
黄の蕊はニンフの睫毛未央柳 小澤菜美 201109
見て飽きぬ未央柳の蕊なりき 志方章子 六花 201110
館一歩未央柳の明るさに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201206
未央柳君の視線に錆びゆけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201206
虚子館の未央柳に触れ駐車 稲畑廣太郎 ホトトギス 201206
虚子館の未央柳の色孤独 稲畑廣太郎 ホトトギス 201206
傘さして未央柳のあたりまで 根橋宏次 やぶれ傘 201210
未央柳の浮き上がりたき花なれば 柳本渓光 ろんど 201212
未央柳咲いて老舗の代替り 岩下芳子 201410
咲くことは零るる未央柳かな 稲畑汀子 ホトトギス 201506
この家の未央柳ももう散りぬ 今井肖子 ホトトギス 201506
フェイジョアは未央柳の伴として 稲畑廣太郎 ホトトギス 201506
咲き増えて未央柳の車寄せ 稲畑汀子 ホトトギス 201506
存在となる色未央柳かな 稲畑汀子 ホトトギス 201606
散策や未央柳の金に触れ 松本三千夫 末黒野 201609
車寄せ未央柳に触るるほど 稲畑汀子 ホトトギス 201706
こんなにも未央柳のありしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201706
人偲ぶ未央柳に朝の雨 稲畑汀子 ホトトギス 201706
雨止んで未央柳の花の修羅 稲畑汀子 ホトトギス 201706
未央柳の幸せ色を雨流す 神田恵琳 春燈 201808
咲きそめし未央柳に頼む留守 稲畑汀子 ホトトギス 201906
未央柳静かに揺るる日暮れかな 石田朝子 末黒野 202008
金色の波寄る湖畔未央柳 西本花音 春燈 202009
驟雨止む未央柳の明るくて 窪みち子 202101
蕊揺れて未央柳の鏡舌に 稲畑廣太郎 ホトトギス 202106
二人暮らし長しほのかに未央柳 谷口摩耶 202108
未央柳当番ナースのつけ睫毛 奥田筆子 京鹿子 202109
お隣は一人暮らしや未央柳 谷口摩耶 202207
日照雨去り未央柳の眉目かな 小林文良 春燈 202209

 

2023年5月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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