紅 花     60句

紅の花せめて母より倖せに   本橋愛子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
紅花のブーケに棘のなかりけり 稲畑汀子 ホトトギス 199806  
家裏に紅花畠もちて富めり 能村登四郎 199808  
紅花の紅ほどのこともう望まず 鷹羽狩行 199810  
慶びに言の葉染めむ紅の花 長山あや 円虹 199908  
紅の花見納めの朝の眼閉ぢ 新関一杜 京鹿子 200006  
紅花や竹の筆なる翁の書 村田近子 遠嶺 200009  
紅花長者北斎ゑがく濤涼し 和田和子 馬醉木 200010  
紅の花リュックに結び船下り 有坂馨園 200010  
紅花の届き欠席通知来る 稲畑汀子 ホトトギス 200107  
青邨は北へ帰れり紅の花 神蔵器 風土 200109  
なにごとぞ末摘花の束とどく 木戸渥子 京鹿子 200110  
紅花商人の家とて七月の雛飾る 能村登四郎 羽化 200110  
これも幸紅花咲くに来合せて 能村登四郎 羽化 200110  
蔵王嶺の靄がかりなる紅の花 寺崎美江女 春耕 200111  
紅花を流せば渦の底消ゆる 新関一杜 京鹿子 200204  
寛永雛紅花染の袴かな 渡辺美知子 200205  
紅花や翁等四吟歌仙の地 松崎鉄之介 200209  
眉掃きによかり紅花刺失せて 松崎鉄之介 200209  
嫁に選る紅花染の小風呂敷 黄川田美千穂 200209  
あかがねの銚釐傾ぐや紅の花 延広禎一 200209  
紅花の黄なるが紅となるところ 大橋敦子 雨月 200307  
蔵王嶺に叢雲眩し紅の花 阿波谷和子 雲の峯 200308  
休み田に一劃咲かす紅の花 小笠原扶美女 築港 200309  
紅の花沖に棹さす孤舟あり 上田繁 遠嶺 200310  
紅花や蔵王連峰雲刷きて 木船史舟 200310  
ゆるやかに過ぎゆく日有り紅の花 山荘慶子 あを 200310  
紅花の棘にやさしさありにけり 中山砂光子 200311  
紅花の雛の衣の褪せにけり 岩瀬満里子 草の花 200407  
一畝の紅花ありぬ野菜畑 山本敦子 万象 200409  
紅花に触れ来て母の世を語る 穴澤光江 遠嶺 200410  
末摘花何んでもかでも咲かす家 松崎鉄之介 200508  
紅の花ゆれてかわいてしまひけり 服部早苗 200510  
大束の紅花胸に飛機発てり 植村よし子 雨月 200609  
志功絵の豊頬乙女紅の花 中村翠湖 馬醉木 200708  
棘柔きうちに紅花摘む暁光 北川英子 200709  
紅花に声かけらるる花舗の前 木村茂登子 あを 200709  
くちびる美人募集の温泉(ゆ町紅の花 鈴木照子 200711  
紅花の温泉(ゆ温泉(ゆにて女の酒談義 鈴木照子 200711  
束ねればくらさの添へり紅の花 外川玲子 風土 200810  
月山の水の流るる紅の花 長戸路子 春燈 200908  
紅花やシアトルよりの句友迎へ 高原節 炎環 200909  
蕉翁を迎へし羽州紅の花 内藤紀子 遠嶺 200911  
紅花の里千枚の田水沸く 原田しずえ 万象 200911  
紅花や雲間に浮かぶ月の山 山田春生 万象 201006  
紅の花特攻兵の風呂は錆び 品川鈴子 ぐろっけ 201007  
備前壼に活けし紅花茂吉館 坂上香菜 201010  
紅花を摘みし乙女の出羽訛 名取袿子 201104  
どでかくも紅花の束軽く受く 品川鈴子 ぐろっけ 201109  
月上げて色失ひし紅の花 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
被災地に残る彩り紅の花 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
碑の書また楸邨とあり紅の花 北崎展江 くりから 201209  
くれなゐは祈りの色や紅の花 佐藤玲華 ろんど 201211  
円らかを嗜むまま老い紅の花 品川鈴子 ぐろっけ 201307  
老いてより艶濃くなれり紅の花 品川鈴子 ぐろっけ 201307  
紅花の歳は黄系の見本帳 品川鈴子 ぐろっけ 201307  
紅花や嫉心は男に強くあり 大木清美子 201410  
紅花の加はるブーケ飾る灯よ 稲畑汀子 ホトトギス 201605  
紅花の甕にあふるる蕎麦処 菊池洋子 やぶれ傘 201709  
屋久島へ県花紅花御披露目す 奥山テル子 万象 201712  
句会果て壺の紅花やや乾ぶ 大橋松枝 201808  

 

2020年6月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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