バナナ(他季を含む)  69句

夜の航武器のごとくにバナナを持ち   金子兜太

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
破竹めく声や白髪のバナナ賣 丸山海道 京鹿子 199811  
バナナ色の肌大寒と勝負する 児玉硝子 ヒッポ千番地 199905  
子規描くバナナの青は哀しきかな 林朋子 船団 199909  
纏足を包むバナナの皮であり 青山茂根 銀化 199910  
バナナ剥く真正面に春の富士 松木知子 ヒッポ千番地 199910  
弓なりの躰の形よバナナ剥く 各務耐子 200010  
タグボート曳き来初荷のバナナ船 栗山恵子 雨月 200104  
恋人のように杏子とバナナ寝る 小田元 船団 200108  
温室の天窓高し青バナナ 小島和子 百鳥 200109  
原爆忌バナナ一気に雀斑噴く 山中宏子 200111  
門司港のバナナ倉庫の秋彼岸 深澤鱶 火星 200112  
寒九かな卓のバナナと餡パンと 山尾玉藻 火星 200203  
姉のきてバナナの匂ふ仏の間 北嶋美都里 200208  
要点のわからずじまひバナナ剥く 池田冨美 帆船 200209  
留学生母国をしのぶバナナ買ふ 小野崎清美 百鳥 200309  
男まだ捨てざる老やバナナむく 苑田ひろまさ 200311  
バナナ二本短髪少女黒き顔 川股広実 200312  
冬うららバナナ林の濤の音 淵脇護 河鹿 200403  
裏庭の陶榻三つ青バナナ 笹倉さえみ 雨月 200409  
バナナの葉の豚の丸焼夏祭 佐々木春子 200410  
バナナ買うて母を見送る北京駅 西本春水 あを 200412  
バナナ売る髭の口上冬うらら 遠野萌 200501  
バナナ篭据ゑ誰もゐぬ春炬燵 山尾玉藻 火星 200503  
一本のバナナに還る少年期 石川笙児 200508  
台湾バナナよくやってゐるとおもふ 竹内弘子 あを 200510  
朝食のバナナを抱へ仮眠せり 井山幸子 万象 200604  
いさぎよき破れを競ひてバナナ園 藤井圀彦 200609  
早稲の香にあんぱんバナナ持ち寄れる 山尾玉藻 火星 200609  
あつけなき夕立でありしバナナ売 廣畑忠明 火星 200610  
日の射せる露店のバナナ花の冷 藤田素子 火星 200706  
象の鼻バナナを貰ふ五月かな 中山純子 万象 200708  
南国を見てきたようなバナナ売 貝森光洋 六花 200709  
バナナ売るインカの裔の眉太く 市ヶ谷洋子 馬醉木 200807  
バナナひと房置かるる卓の広さかな きくちきみえ やぶれ傘 200808  
夏至の夜のバナナの匂ひ満ちてきし 藤田素子 火星 200809  
沖縄忌いつも小さき島バナナ 小林朱夏 200811  
秋渇きバナナ一本朝餉あと 山下青坡 200901  
十月を東京バナナぼんやりと 火箱游歩 船団 200903  
棕櫚の花バナナのごとく垂れて咲く 渡辺安酔 200907  
アンニュイの刻やバナナにかすも増ゆ 笠井敦子 200908  
生涯のバナナ熟るるを捥ぎ食べ 浅井青二 雨月 200911  
脳学者M氏バナナの皮をむく 火箱湖歩 船団 200912  
上陸の兵に眩しき青バナナ 有田蟻太 201008 昭南上陸
生ぬるきバナナいただく夏座敷 白石正躬 やぶれ傘 201012  
寂寥とバナナの皮のあり枯野 辻美奈子 201101  
空つぽのバナナの箱が十三夜 佐藤喜孝 あを 201101  
二の午のバナナを掲げてゐる少女 中島陽華 201104  
魔除獅子の睨む垣内島バナナ 藤見佳楠子 201107 竹窟島
急行でバナナ立ち食ひ法務員 品川鈴子 ぐろっけ 201107  
去年今年バナナの房が皿のうへ 大崎紀夫 やぶれ傘 201205  
凍つる日のバナナの皮を剥きにけり 大島英昭 やぶれ傘 201205  
下町の祭バナナに色塗つて 小林愛子 辻楽師 201206  
値を叩き台をたたきてバナナ売 中本吉信 201208  
バナナだよ天の岩戸を出てお出で 中原幸子 船団 201301  
秋風や東京バナナと新ドーム 杉本薬王子 風土 201301 新装東京駅
バナナ売声滔々と映画村 石川かおり 201310  
野球部の監督が剥くバナナかな 涼野海音 火星 201310  
尼さんが五人一本ずつバナナ 坪内稔典 船団 201401  
卓上に豹の模様にバナナ熟れ 安藤久美子 やぶれ傘 201408  
斑点を甘さの目安バナナ食む 飯田久美子 末黒野 201409  
自らの曲りに傷むバナナかな 直江裕子 京鹿子 201410  
冬の昼月香具師はバナナを裏返し 大崎紀夫 やぶれ傘 201501  
帰省バス東京バナナも棚にゆれ 布川孝子 京鹿子 201511  
何となくなくなつてゐるバナナかな 今橋眞理子 ホトトギス 201512  
南溟に果てし友の忌バナナ熟れ 大久保白村 ホトトギス 201602  
一房に青きバナナの混ざりゐる 安藤久美子 やぶれ傘 201708  
深眠りバナナに汚点増ゆる頃 大塚文枝 京鹿子 201801  
チョコバナナ手に持つ孫と初詣 瀬島洒望 やぶれ傘 201803  
晩節の真只中やバナナ食ぶ 雨村敏子 201808  
台湾バナナの逞しき湾曲を食む 松井季湖 201809  
道端にテントの店のバナナ売り 佐藤稲子 六花 201810  
兜太に倣う朝のバナナとコーヒーと 東英幸 船団 201811  
バナナ手に声をからしつ啖呵売 山口登 末黒野 201904  

 

2019年8月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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