梅花藻   77句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
梅花藻の小さき花上げ宿場町 松原フクエ ぐろっけ 199811
梅花藻の花水勢にちぎれさう 大石よし子 雨月 200111
梅花藻や湧水いよよ清らかに 長谷川通子 雲の峰 200210
梅花藻や源流音もなく湧きて 山口順子 200310
梅花藻の指に絡むは淋しかろ 田村みどり 京鹿子 200312
小春日や梅花藻をどる柿田川 関まさを 酸漿 200402
梅花藻の池の巌に大師像 藤田かもめ ぐろっけ 200409
梅花藻に水迸りほとばしり 野中啓子 200410
梅花藻の流れ音なし日の盛 辻恵美子 栴檀 200410
梅花藻に零れたる紅百日紅 辻恵美子 栴檀 200410
梅花藻の流れを外れ赤蜻蛉 長村雄作 栴檀 200410
透明や富士梅花藻の水厚き 長村雄作 栴檀 200410
澄む水に梅花藻白を際立たす 宮川秀穂 200411
梅花藻の咲き初む水の明るさに 山崎祐子 栴檀 200507
梅花藻の首立てて川饒舌に 刈米育子 200509
梅花藻の流れに冷えし手足かな 山本耀子 火星 200511
梅花藻の流れになびく涼しさよ 桑添礼子 栴檀 200511
梅花藻や葷酒許さぬ門の前 駒井でる太 200609
梅花藻に魅せられしまま共に暮る 泉田秋硯 200610
梅花藻を育む水と暮らす町 石田玲子 200610
梅花藻に入通る橋かかりあり 城孝子 火星 200610
梅花藻やここに始まる水の旅 松澤秀昭 200610
梅花藻に遊ぶふたつの笹の舟 邑橋節夫 遠嶺 200611
梅花藻の水にそよげる宿場町 村上絢子 馬醉木 200711
醒井の梅花藻見たさに旅一日 金井香ル 200712
父の忌や冬の梅花藻ふたつみつ 高尾豊子 火星 200805
富士垢離の足に梅花藻からみたる 神田美穂子 万象 200807
梅花藻や光の鏃絡まりて 犬塚李里子 200809
梅花藻に風の耳打ち地蔵橋 飛鳥由紀 200810
梅花藻をもてなほ白き雪解川 五ヶ瀬川流一 六花 200905
梅花藻や清き流れに楚々として 竹内悦子 200908
梅花藻の見どころ案内土地の人 竹内悦子 200908
梅花藻の水の世に咲き水に散り 中野京子 200908
梅花藻の下を魚影のひた走る 望月木綿子 200908
梅花藻の可憐に惹かれ宿場町 塩路隆子 200911
梅花藻の流れに旅の手を浸す 塩路隆子 200911
梅花藻の千のまたたき水さはに 山口順子 200911
梅花藻の流れに脚立松手入れ 小林玲子 ぐろっけ 200911
梅花藻に月の浮いたり沈んだり 城孝子 火星 201011
梅花藻の水面に花を浮べをり 小滝奈津江 酸漿 201107
梅花藻を覗きし顔の重なれり 中田みなみ 201109
梅花藻の流れに溶ける想夫恋 延広禎一 201109
浸す手に梅花藻の触れ流れ急 中原敏雄 雨月 201110
梅花藻の育ちし水面月涼し 中石土亮 万象 201110
水中よりついと直立梅花藻は 大橋敦子 雨月 201201
衆頼み咲くかに池の梅花藻は 大橋敦子 雨月 201201
梅の名に白き梅花藻池ふたぐ 大橋敦子 雨月 201201
梅花藻の団扇珍らか妙なれや 大橋敦子 雨月 201201
梅花藻の花に影ある土用かな 城孝子 火星 201311
筆休眼に梅花藻と機関銃 神蔵器 風土 201403
梅花藻や西行水へ雨の道 坂上香菜 201409
醒ヶ井に揺るる梅花藻水豊か 山口キミコ 201411
醒井は梅花藻の里秋を咲き 松本三千夫 末黒野 201501
梅花藻の花にハリヨの影走る 福島せいぎ 万象 201501
梅花藻や光の折れて流れける 寺田すず江 明日葉 201505
梅花藻の揺れて大日在しけり 寺田すず江 201509
梅花藻の彩流しつつ花開く 栗山恵子 雨月 201510
梅花藻の戦ぐ流れや川涼し 辻井ミナミ 末黒野 201511
梅花藻の水磷磷と道祖神 小林和世 201511
梅花藻や武尊の毒を吸ひし川 岡本尚子 風土 201609
梅花藻や忘れゐしこと浮かび出で 森俊人 201610
梅花藻やひたすら流れに身をまかせ 木戸渥子 京鹿子 201710
梅花藻は母体のごとしあめんぼう 三井所美管子 201809
梅花藻の夢見心地に揺れゐたる 石川笙児 201810
梅花藻は水の勢を受け流し 加藤みき 201906
梅花藻へ人の集まるビオトープ 小林共代 風土 201909
梅花藻の花暮れ残る忍野村 和田照海 京鹿子 201910
清流に揺れ梅花藻の咲き継ぎぬ 三羽永治 201912
梅花藻の清流に指浸しけり 延川五十昭 六花 202009
梅花藻のゆらぎのなかに小さき魚 矢野美沙子 202011
梅花藻を育む水に砂のきら 能村研三 202108
梅花藻の川面に雨の降りやまず 里村梨邨 202110
梅花藻のゆれて戸ごとに水汲場 亀井福恵 京鹿子 202110
梅花藻の下は魚のユートピア 谷安喜美子 末黒野 202208
梅花藻の立ち上がる水また低く 江見巌 六花 202210
源流に梅花藻の花揺れ止まず 村上二三 202212
水澄むや梅花藻なびく街の川 辻泰子 春燈 202301

 

2023年7月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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