バッハ      48句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
バッハ聴くオープンテラスにソーダ水 吉村春風子 遠嶺 199909
もてなしはバッハの楽と黒葡萄 水野あき子 遠嶺 200001
バッハ奏で夜汽車初冬の闇に入る 大橋晄 雨月 200001
ゆく年や低きバッハの受難曲 大矢和歌子 200103
バッハに浄められし心や聖誕日 林翔 馬醉木 200201
バッハ聴く聖樹しづかに点りゐて 岡淑子 雨月 200203
古楽器の奏でるバッハ冬の夜 早崎泰江 あを 200302
浴室をバッハで満たす柚子湯かな 石川英利 百鳥 200303
聖樹よりバッハ鳴り出づ夜のロビー 落合絹代 雨月 200303
秋立つや歩き疲れてバッハ聞く 河村高天 200311
颱風の後の静寂をバッハ聴く 植竹美代子 雨月 200501
冬星の一つ動きてバッハかな 岩月優美子 200503
バッハのフーガ雪みちと星空と 雨村敏子 200505
バッハ奏汗の長身タクトとし 品川鈴子 ぐろっけ 200508
銀漢を封じこめたるバッハの譜 清水晃子 遠嶺 200601
バッハ弾く秋思よ耶蘇名グレゴリオ 福岡もも 百鳥 200602
僧院のバッハの楽に雪速む 福岡もも 百鳥 200603
蝌蚪群るるごとしバッハの楽譜なる 木村火伸 200705
青芭蕉バッハの曲のどこからか 近藤きくえ 200709
孤島へはばらとバッハと歳時記と 佐山苑子 遠嶺 200711
教会にバッハ響けり秋の暮 新倉舒子 200801
逝く年の孤独を癒やすバッハ曲 千坂美津恵 200803
冬薔薇へ届くバッハの怒涛音 千坂美津恵 200903
せつなしとバッハを聞く子日脚伸ぶ 赤座典子 あを 200903
夏の月ボリュームを上げバッハ聴く 坂本知子 酸漿 200911
春の星バッハの余韻胸に抱き 井口初江 酸漿 201006
バツハ流して煤逃げの囲碁の会 荒井千佐代 祝婚歌 201110
数へ日や天井桟敷にバッハ聴き 西川保子 春燈 201203
雪の朝バッハの調べ流れ来る 松村光典 やぶれ傘 201203
春の川奏づバッハの誕生日 三谷道子 万象選集 201205
バッハG線玄関先のアマリリス 十川たかし 201208
長き夜や眼ぬらしてバッハ聴く 神田恵琳 跫音 201303
古楽器の奏でるバッハ聖誕祭 三橋早苗 ぐろっけ 201304
鵙の贄バッハの受難曲聞ゆ 品川鈴子 ぐろっけ 201307
風鈴の今朝はバッハのチェロにのり 西郷慶子 201410
寒き夜は垂直思孝バツハ聴く 松田都青 京鹿子 201505
独り居の夜長やバッハほしいまま 森脇貞子 雨月 201512
チェンバロのバッハを奏し堂涼し 塩見治郎 雨月 201610
トタン屋根バッハのフーガかき氷 平井奇散人 船団 201612
滝音はバッハのマタイ受難曲 山田六甲 六花 201709
納棺にバッハ奉ずる吾子晩夏 笹村政子 六花 201711
無バッハよ雪の夜の深さかな 水野恒彦 201902
星涼しバッハのシャコンヌ聴きてをり 山岸明子 201910
新樹光バッハの好きな子に慣らふ 卯木堯子 春燈 202008
寒灯下チェロはバッハの無伴奏 稲畑廣太郎 ホトトギス 202101
玻璃震はすバッハの楽や冬薔薇 森清信子 末黒野 202103
春暁のラジオのバッハ聴き入りぬ 橘正義 春燈 202107
モーツァルトバッハ音楽堂に夏 神野未友紀 202109

 

2023年9月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。