綾 取     49句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
綾とりの橋桁がない月の海 小堀寛 京鹿子 199901
綾取のポンヌフ渉り逢ひにゆく 水内慶太 銀化 199903
綾とりの川にはじまる水鶏笛 木山杳理 京鹿子 200109
綾とりのいつも川なり落椿 木山杳理 京鹿子 200109
綾取りの色数多ある弥生かな 長谷川守可 百鳥 200206
綾取りの川わたりたるつばくらめ 久保東海司 200208
綾取の糸を繰つる小さき手 大杉千津子 築港 200302
綾取りの箒ぶらりと午後の縁 阿部正枝 遠嶺 200304
綾とりや雪野を巡りまた明日 木山杏理 京鹿子 200305
綾取りの糸を携へ母訪はむ 後藤とみ子 ぐろっけ 200403
著莪の花綾取りをする二人かな 石脇みはる 200407
綾取りの糸の結び目固くなる 小林朱夏 200505
綾取りの梯子の出来ず花の雨 竹中昭子 百鳥 200506
子の指へうつる綾とり暮春はも 定梶じょう あを 200507
綾取の箒くづして上がりけり 西谷良樹 春燈 200601
綾取りの子のはみ出せる春炬燵 鈴木栄子 酸漿 200604
片付けて孫と綾取り入り彼岸 土生逸麿 河鹿 200607
綾とりのやうな木洩れ日早春譜 山元志津香 八千草 200608
綾とりの橋をくづせば父おぼろ 村田冨美子 京鹿子 200608
綾取りの三本川にこだはりぬ 伊藤白潮 200701
綾とりの川の向かうの茜雲 雨村敏子 200703
綾取の女ダンプのコックピット 堀志皋 火星 200704
電話鳴り綾取の川子へ移す 津野美都江 200705
綾取りの好きな子の指よく動く 和南城ふみえ 酸漿 200705
綾取りの色糸の橋反りにけり 岡本敬子 万象 200705
綾取りをしつつ登校冬帽子 大橋雅子 万象 200705
綾取りに心の綾を重ねけり 小山徳夫 遠嶺 200804
綾取りの終はもつれて近松忌 村田冨美子 京鹿子 200804
綾取りの橋や帚や春の雪 関根洋子 風土 200805
綾取りに夢中になりし幼き日 松隈絹子 遠嶺 200805
赤のまま綾取りの糸すぐ解け 櫻木道代 ぐろっけ 200811
綾取りの橋梁崩す冬ざくら 中山皓雪 200904
綾取りを子とおさらひの小正月 齋藤朋子 やぶれ傘 200905
綾取りの川よ橋よとちやんちやんこ 細島孝子 末黒野 201104
寒夕日雲を綾取る刻のあり 中川悦子 酸漿 201104
綾取りをせがむ児の手に陽のをどる 小林久子 201104
綾とりを子に教へもしひひなの間 武生喜玖乃 雨月 201201
綾取りをほどく係りに指名され 土井久美子 201204
綾取りの川かすめ舞ふ夕つばめ 久保東海司 201208
鳥渡る子の綾取りの川の上 外山節子 末黒野 201301
綾取りの額寄せ合ふ雪明り 久保東海司 201404
綾取りの梯子を雪の降り包む 久保東海司 201406
綾とりの二段梯の遅日かな 高野春子 京鹿子 201506
綾取りの橋はもも色一葉忌 きくちえみこ 港の鴉 201510
綾取りの糸のむらさき牡丹雪 荒井千佐代 201603
綾取の川の取り方忘れたる 菊川俊朗 201603
綾取りのもちつきの糸縺れをり 住田千代子 六花 201604
綾取りの橋かけてゐる百千鳥 鈴鹿呂仁 京鹿子 201606
また紐にもどる綾取秋灯 青谷小枝 やぶれ傘 202010

 

2021年11月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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