29句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
粟刈るや隠れの里は潮ぐもり 益本三知子 馬醉木 200101
川音のある十六夜の粟畑 岡井省二 200106
粟倉の鯉のむらさき先彼岸 奥田節子 火星 200106
朝のまだ残れる午や粟の空 岡井省二 200106
山の子や粟も蝗もポケットに 大串章 百鳥 200112
粟畑の中より笑まひ出でなさる 近藤きくえ 200201
粟雑炊すすり民話の世に入りぬ 内田雅子 馬醉木 200202
単車止め山の帰りの粟くれる 安部美和子 ぐろっけ 200301
粟といふ字の粒々や豊の秋 辻直美 200311
粟の穂の一輪差や山の宿 近藤てるよ 酸漿 200411
天空に住むてふ里の粟稔る 松崎鉄之介 200411
穂刈して粟あざやかに紅葉しぬ 瀧春一 常念 200606
木つ葉の家粟の一と穂を窓に置く 瀧春一 瓦礫 200606
粟の穂の重み言葉を敦うする 瀧春一 瓦礫 200606
わが命大事に五穀の粟は黄に 辻直美 200611
粟稔る大根島となりゐたる 松下八重美 200612
茅葺を守る婆様や粟は穂に 東野鈴子 雨月 200712
粟刈つてゆつたり里の空広ぐ 小宮山勇 遠嶺 200712
粟干して鶏鳴長き佐久郡 森脇貞子 雨月 200801
粟ご飯炊いて忌日も極く内輪 八田木枯 晩紅 200908
撫づるかに粟の垂穂を手量りぬ 荒木甫 201111
夕映えや金の垂り穂の粟畑 熊切光子 末黒野 201201
子の苞は郷愁そそる粟の菓子 杉本綾 201202
ふるさとは大字小字粟の里 紀川和子 うらら 201202
粟のいろ切なく静か最晩年 井上信子 201312
平安のかたちに粟のこぼれたる 井上信子 201312
粟一袋いかように置かれても 井上信子 201312
粟おこしよばるる昼の酒も少し 中川句寿夫 ここのもん 201705
子すずめに粟をまく時楽しかり 田尻りさ 六花 202207

 

2023年10月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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