葦 火     21句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
谷地と言ふ地名を今に芦火燃ゆ 金升富美子 199901
水底の水の流るる蘆火かな 田畑幸子 火星 200001
蘆刈の済みしところに蘆火かな 高橋将夫 200001
大らかに春秋ありき蘆火燃ゆ 金子兜太 海程 200101
水澄むとは言えぬが蘆火はなやげり 金子兜太 海程 200101
芦火燃ゆ黄昏はまた遠くより 坂田和嘉子 京鹿子 200205
芦火消ゆ風に素性の見えてきし 戸田和子 200402
しばらくは静かに移る芦火かな 唐木和世 200508
めらめらと燃ゆる芦火や脳の減る 秋岡朝子 200601
遠芦火病名かまふつもりなし 戸田和子 200702
蘆火あげ湿原の闇ふかくせり 中村翠湖 馬醉木 200710
漕ぎ出でて湖岸きはだつ夕蘆火 近藤敏子 200901
身のどこか記憶ありけり蘆火燃ゆ 雨村敏子 201001
熱田津の葦火に息を増やしけり 鳥居おさむ ろんど 201010
対岸の蘆火の烟流れ来し 岩下芳子 201201
蘆刈の蘆火のしまつしてゐたり 石脇みはる 201201
蘆火二つ相寄らぬまま暮れゆくも 北川英子 201201
来し方を綴ると見えてくる芦火 岩月優美子 201201
白湯飲んで遠き蘆火を思ひをり 山尾玉藻 火星 201312
夕風に葦火猛りし翁の忌 岡本尚子 風土 201902
前生の鳥の記憶に蘆火かな 井原美鳥 202001
蘆刈の熾してくれし夕焚火 増成栗人 202002
葦火跡踏むで一人となる日暮 増成栗人 202101

 

2023年9月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。