蘆 刈    92句

芦刈の天を仰いで梳る    高野素十

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書・その他
葦刈りしあとの明るさ利根の風
皆川盤水
春耕
199811
葦刈りし利根は夜降りの雨となる
皆川盤水
春耕
199811
蘆刈女ちらつかせしは夕日なり
緒方敬
199902
芦刈りしにほひの野良着濯きけり
三原清暁
春耕
199902
刈蘆の束より蘆を抜きにけり
高橋将夫
199908
蘆刈りの初めとしまひ晴れてをり
高橋将夫
199911
蘆刈の済みしところに蘆火かな
高橋将夫
200001
水の面の夕日背負ひて芦刈女
小澤克己
遠嶺
200001
窓やつれしてをり芦を刈つてをり
小澤克己
遠嶺
200001
芦刈るをはるかに庵の組まれけり
小澤克己
遠嶺
200001
蘆刈るや今年かぎりの綱渡舟
和田和子
馬醉木
200002
刈りし芦かつぎやうやく人現るる
宮津昭彦
200102
芦刈の芦がくれなるひと日かな
宮津昭彦
200102
字なべて土方つちかたの姓芦を刈る
佐藤真次
200102
刈葦をもて竈火となす輪中
水谷芳子
200103
蘆刈るや楚歌とも聞きて風の声
高橋たか子
馬醉木
200104
北上川口二月に入りて白芦刈る
渡辺美知子
200104
芦刈に声かけられし夢日和
岡井省二
200108
葦刈の穹を見まはしたりしこと
岡井省二
200109
蘆を刈る人ゐて我も刈りにけり
高橋将夫
200111
芦刈つて漢の貌をとりもどす
小澤克己
遠嶺
200112
芦刈るや毛の国の空真青なる
小林修水
春耕
200201
渡良瀬の空を眺める芦刈女
小林修水
春耕
200201
葦刈りてけふ近づきし櫂の音
岩月優美子
200201
芦刈るや夜も真白き雲流れ
梶脩三
200203
鵜殿原蘆刈りてより風の音
西田もとつぐ
雲の峰
200210
芦刈の終りて河瀬ひびきけり
西田もとつぐ
雲の峰
200210
一叢の蘆刈り釣瓶落としかな
西田もとつぐ
雲の峰
200210
蘆刈や安達ヶ原に入るごとく
西田もとつぐ
雲の峰
200210
踏むたびににじむ湖水や芦を刈る
朝妻力
雲の峰
200211
考へる芦から先に刈りはじむ
小林あけみ
200301
枯葦の刈られて池の煌けり
五十嵐昭代
遠嶺
200304
芦刈りて去るや雲さへのこすなく
豊田都峰
京鹿子
200312
芦刈りしあとはひぐれのたたら波
豊田都峰
京鹿子
200312
ふかぶかと芦原に入り芦を刈る
西村純一
雲の峰
200312
顔ありて昼からの葦刈りはじむ
岡井省二
岡井省二全句集
200312
葦刈のかげに加はり葦刈りぬ
岡井省二
岡井省二全句集
200312
街道と湖の近江や蘆刈れる
大堀鶴侶
雨月
200401
蘆刈らる湖の水際の引いてゐて
大堀鶴侶
雨月
200401
芦刈女てのひら熱くもどりけり
戸田和子
200402
蜾蠃女(すがるめ)や中洲の蘆を刈り忘れ
八田木枯
夜さり
200409
葦刈つて沼の広さのあらたまる
有吉桜雲
200501
芦刈れり列車鉄橋渡り了へ
柳生千枝子
火星
200502
枯葦のあきらかに刈り伏せしあと
岡本眸
200504
蘆刈りの初めとしまひ晴れてをる
高橋将夫
星の渦
200507
蘆刈の跡に並びし蘆の束
高橋将夫
200510
芦刈女姿かくれるほど背負ふ
鎌須賀礼子
万象
200603
大淀の流れ尽きざる蘆を刈る
大西正栄
雨月
200603
蘆刈のたつき此の世にありしかな
瀧春一
瓦礫
200606
芦刈の芦笛を吹く小昼どき
滝沢伊代次
万象
200610
刈り終へて夫の蘆舟待つ中洲
渡部節郎
200612
宮挙り葦刈といふ祭月
本城布沙女
雨月
200612
関宿や蘆刈人がもどる家
瀧春一
200706
すこしづつ葦刈る音の遠ざかる
藤井昌治
200801
芦刈女大き夕日を背負ひ来る
鎌須賀礼子
万象
200802
芦刈るは女の業か舟に積む
岡有志
ぐろっけ
200802
近づいて芦刈の黙もらひけり
伊藤白潮
200810
『在家』
蘆刈の休める顔がこちら向く
山尾玉藻
火星
200811
ひとひろの間隔保つ芦刈女
荒井和昭
200812
芦刈の生ひ立ちの音掴みけり
戸田和子
200901
蘆刈るや全く晴れし比良比叡
山田春生
万象
200901
芦刈つて遠くなりゆく湖の空
藤岡紫水
京鹿子
200901
刈られずに残りし蘆の枯れにけり
高橋将夫
真髄
200907
蘆刈女去んで川幅残りけり
生田作
風土
201001
葦を刈るみづうみに月昇るまで
鈴木千恵子
万象
201109
ながれゆく芦刈舟の影溶けて 西村純太 201112  
流れ橋そぞろ歩けば芦を刈る 清水侑久子 201201  
蘆刈の蘆火のしまつしてゐたり 石脇みはる 201201  
蘆刈るや蘆倉の戸の開いてをり 岩下芳子 201201  
刈りにけり次の風待つ蘆の丈 間島あきら 風土 201201  
四五人の葦刈る音に出くはしぬ 蘭定かず子 火星 201201  
舟で来て龍神の蘆刈りたると 浅井敦子 万象 201202 船頭の言へり
芦刈りの了りし川の曲りをり 大西八洲雄 万象 201301  
やがて火となる刈芦のひとつかみ 近藤喜子 ミネルヴァの梟 201303  
芦刈め切つ先甘し尖り浪 和田照海 京鹿子 201304  
芦刈の憩へるときも鎌置かず 和田照海 京鹿子 201305  
捨舟のある岸辺まで葦を刈る 中原敏雄 雨月 201305  
蘆刈の横利根日和田舟置き 神田恵琳 春燈 201311  
蘆刈の光をひろげつつ進む 宮井知英 201401  
葦刈りの音は人の世隔てけり 吉武千束 太古のこゑ 201411  
わびしさの面を伏せゆく蘆刈女 水谷文謝子 雨月 201412  
蘆刈の莨火ひとつ動きけり 涼野海音 火星 201412  
葦刈や葦原動く一ト処 小泉三枝 春燈 201501  
蘆刈の音を遥かに海展け 水谷文謝子 雨月 201501  
芦刈りやきのふの写生裏返す 山本正 京鹿子 201503  
近づいて芦刈の黙もらひけり 伊藤白潮 201511  
芦刈られたる浮島のつまらなし 松山暁子 201602  
蘆もろとも目に立つ風の刈られけり 近藤喜子 201701  
葦刈るやいにしへ匂ふ火のけぶり 夏生一暁 馬醉木 201712  
おむすびは心のかたち芦刈り日 小山田子鬼 201801  
葦刈の腰立て直す葦の中 一民江 馬醉木 201802  
日の射して葦の刈口匂ひけり 原田しずえ 万象 201803  
青葦の刈られ川面の光りけり 外山生子 末黒野 201804  

 

2018年10月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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