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汗は汗涙は涙負けは負け   江国滋酔郎

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
若き日を汗の真顔の語りけり 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
会場の齟齬にも汗の対処かな 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
汗ひかる勝者敗者の区別なく 岡佳代子 201107  
誰彼に逢ふも旅路よ汗涼し 稲畑汀子 ホトトギス 201107  
汗消えて北海道に着陸す 稲畑汀子 ホトトギス 201107  
旅終へて汗の家路となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201107  
目覚よき汗の一日のはじまれる 稲畑汀子 ホトトギス 201107  
汗ぬぐふとも涙拭く仕草とも 稲畑汀子 ホトトギス 201107  
満天の星を語らん汗涼し 稲畑汀子 ホトトギス 201107  
星あまた仰ぎ来し旅汗涼し 稲畑汀子 ホトトギス 201107  
なつかしき汗の消息聞き乍ら 稲畑汀子 ホトトギス 201107  
汗拭いてたちまち心立て直す 稲畑汀子 ホトトギス 201107  
汗の子の家路といふも遊びつつ 柴田佐知子 201107  
入魂の汗の一勝クルム伊達 木村茂登子 あを 201108  
汗掻きの女離さずコンパクト 竹内悦子 201109  
掌の汗も金色光堂 鈴木照子 201109  
舞楽面はづす少女の汗しとど 片岡久美子 201109  
納骨の読経僧侶の汗垂るる 大松一枝 201109  
重馬場や馬の汗拭く大タオル 江草礼 春燈 201109  
背に胸に負ひ抱く女の汗は子に 四條進 201109  
節電や座敷箒に汗滲む 仁平則子 201109  
汗の噴く湯上りの肌透きとおる 羽賀恭子 201109  
幼な子の闘志むき出し顔に汗 羽賀恭子 201109  
考への躓くたびに汗滂沱 上原恒子 雨月 201109  
身振り手振り髭の語り部汗しとど 角谷美恵子 ぐろっけ 201109  
抱き起こし赤子の汗を嗅ぎにけり 山田六甲 六花 201109  
はひはひが前に進まず汗光る 土井くみこ 201110  
精一杯のつかまり立ちや玉の汗 松田和子 201110  
真剣な女鬼師や玉の汗 坂上香菜 201110 鬼瓦を造る人
高原宿の大盛りカレー汗拭ふ 鈴木照子 201110  
背筋の汗すべりゆくデモの群 常田創 201110  
リーダーの資質とは何玉の汗 川崎利子 201110  
産む日まで職場へ行く子の汗ひかる 八田マサ子 馬醉木 201110  
旨さうに男ら汗し焼肉食ふ 仁平則子 201110  
汗滂沱ひるなほ暗きコンコース 菅野日出子 末黒野 201110  
寝たきり予防講座受講の汗拭ふ 菅野蒔子 末黒野 201110  
途中まで礼状書いて玉の汗 小林正史 201110  
汗ばみて蝦夷の強情なくもなし 千田敬 201110  
病床の汗ばみゆける掌を握り 小川凉 201110  
汗のシャツ脱ぐ肋骨をよじらせて 野口喜久子 ぐろっけ 201110  
帯解けば途端に汗の吹き出せり 三橋早苗 ぐろっけ 201110  
はづしたる義足も汗の匂ひする 的場うめ子 ぐろっけ 201110  
息災なればこその汗流しけり 小菅礼子 春燈 201110  
汗を拭く三十六峰ここは端 丸山佳子 京鹿子 201110  
わが余生易者の汗の手に委ね 大島寛治 雨月 201110  
瞬きも汗もせでかな儀杖兵 浅井青二 雨月 201110  
噺家の寿限無に遊ぶ汗を噴き 布川孝子 京鹿子 201111  
汗冷えて鍾乳洞の闇を踏む 柳生千枝子 火星 201111  
リハビリといふ名の汗に夏去らず 内藤三男 ぐろっけ 201111  
手で持ちて足しゃぶるやや汗ばんで 福田かよ子 ぐろっけ 201111  
汗だくで目が覚めた夢は忘れた ことり 六花 201111  
鉄柵に凭れる血のやうな汗だ ことり 六花 201111  
汗を舐める海から生まれて来たと ことり 六花 201111  
汗が流れてゐる血は入れ換はらぬ ことり 六花 201111  
糶を待つ漢らの瞳に汗にじむ 四方由紀子 風土 201111  
呉服屋で袴を選ぶ夫の汗 國保八江 やぶれ傘 201112  
前掛で汗を拭へり敗戦忌 内山タエ 末黒野 201112  
弁慶の汗か涙か板に跡 角谷美恵子 ぐろっけ 201112  
汗の引くまでは話の外にをり 久保東海司 201112  
獲物追ふ目をせしショート汗光る 藤井啓子' ホトトギス 201201  
汗の子の我との風呂も何時までぞ 岩田公次 ホトトギス 201202  
過ちをみとめる汗をふきながら 高倉和子 夜のプール 201203  
汗引いてゆける消息聞きながら 稻畑汀子 ホトトギス 201207  
納まりし話に汗の引くところ 稻畑汀子 ホトトギス 201207  
汗忘れをりし一泊二日かな 稻畑汀子 ホトトギス 201207  
飛入りの雑談止まず汗となる 稻畑汀子 ホトトギス 201207  
汗忘れをりし旅路の二日間 稻畑汀子 ホトトギス 201207  
汗拭いて語り尽くせぬ歴史あり 稻畑汀子 ホトトギス 201207  
大幅に予定組替へ拭ふ汗 稻畑汀子 ホトトギス 201207  
汗引いてしまへば忘る旅疲れ 稻畑汀子 ホトトギス 201207  
汗ばみし拳突き出す山路かな 池田光子 201207  
身じろげぬマリオネットは玉の汗 品川鈴子 ぐろっけ 201207  
繰り糸切れし人形の首汗ばむ 品川鈴子 ぐろっけ 201207  
汗の顔笑へば健歯恍惚と 丸山佳子 京鹿子 201207  
若過ぎる麻沙子忌に汗涙なり 大橋敦子 雨月 201207  
人の世の悲しみに汗涙して堪へな 大橋敦子 雨月 201207  
汗拭くや五爪の龍の和手拭 竹中一花 201208  
舁き縄は男の汗の誉れかな 能村研三 201208  
綱引の汗のつつぱり組が勝 遠藤真砂明 201208  
トライアスロン獣走りに汗散らす 遠藤真砂明 201208  
一度てふ温度差だけで汗涼し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201208  
美しき汗なき別れなりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
人と書く汗の手の平舞台裏 村上倫子 201208  
メス疵の汗に大振りイヤリング 品川鈴子 ぐろっけ 201208  
汗も出ず涙も枯れる入院棟 水野弘 ぐろっけ 201208  
姉涙ハンカチ染める看取る汗 水野弘 ぐろっけ 201208  
なやましきもの六月の汗臭さ 木村茂登子 あを 201208  
剣道に一喜一憂汗の顔 福本すみ子 201209  
酔ひしれる魅惑の汗やフラメンコ 松田和子 201209  
汗拭ふ仏語解せぬメトロ駅 塩路隆子 201209  
片蔭に歩みを止めて汗を拭く 吉田博行 かさね 201209  
御所巡り黄心樹をがたまのきに汗拭ふ 直江由季子 万象 201209  
汗とばしとばしてギターかき鳴らす 室谷幸子 万象 201209  
児ら待たせ綿飴菓子屋汗を拭く 北崎展江 くりから 201209  
セ・パ交流投手は汗を衿で拭く 水野範子 ぐろっけ 201209  
競技会無心の子等は玉の汗 中村吟子 ぐろっけ 201209  
あれこれと汗の流るることばかり 早崎泰江 あを 201209  
捲り上ぐ腕の五月の汗にじむ 古川忠利 ろんど 201209  
汗をして屍の夫につき行けり 山尾玉藻 火星 201209  
主遣ふ黒子に汗の滲み跡 塩路隆子 201210  
「エンヤラヤー」白装束に光る汗 山口キミコ 201210  
リフォームを仕切る監督汗雫 笠井清佑 201210  
ユニフォーム汗の匂ひの敗け投手 古川夏子 201210  
たらちねの母は乳房の裏も汗 小林朱夏 201210  
汗引いて熱き血潮の残りたる 高橋将夫 201210  
引越しを手伝ふ子等の玉の汗 伊吹之博 京鹿子 201210  
汗臭きシヤツ少年は拗ねてゐる 高野春子 京鹿子 201210  
青春の汗匂ひくる柔道着 佐橋敏子 春燈 201210  
空港に娘を送る涙汗 水野弘 ぐろっけ 201210  
又汗に落つアイパッチ視野検査 村田とくみ ぐろっけ 201210  
汗の手や思はず握手とまどひぬ 前田恵美子 青鷹 201210  
隈取りの汗にくづるる村歌舞伎 山口登 末黒野 201210  
墨の香や大書する背に汗滲み 谷口律子 末黒野 201210  
汗の背を潮風抜けてゆきにけり 荒井和昭 201210  
蝉のなか汗の己が身鎮めけり 吉弘恭子 あを 201210  
砂利道の鳩の歩足にあはせ汗 吉弘恭子 あを 201210  
塩田の男の寡黙汗しぶき 中井登喜子 201211  
奏ちゃんおっぱいの後汗いっぱい 塩路彩奈 201211  
コロッケを揚げるおでこに汗いっぱい 塩路彩奈 201211  
言葉なく鍬振る人の汗みどろ 安藤虎酔 かさね 201211  
メダル掲げ歓喜の声に光る汗 池田正江 かさね 201211  
弁慶の油こぼしの坂に汗 中村洋子 風土 201211  
汗しぼる磴の二の坂三の坂 中村洋子 風土 201211  
汗流す湯の花の宿粗莚 石井美智子 風土 201211  
合掌の法衣に覗き汗手貫 小山ほ子 末黒野 201211  
身を反らしサックス吹く子光る汗 今野明子 末黒野 201211  
玉の汗流す紳士や地鎮祭 宮元陽子 末黒野 201211  
ゆきあひの空美しや汗滂沱 加藤みき 201211  
弓稽古汗の仕舞の礼深く 石崎和夫 201211  
目袋に汗のとどまる土いぢり 舩坂輝美子 万象 201211  
曲がる釘なほし二倍の汗を拭く 丸井巴水 京鹿子 201211  
技芸天拝す背中を伝ふ汗 平居澪子 六花 201211  
汗だくの児を片腕に参観日 福島松子 ぐろっけ 201211  
狂言師汗をとばして笑ふなり 三輪慶子 ぐろっけ 201211  
汗臭く働けたる母誕生日 森田子月 ぐろっけ 201211  
汗拭ふタオルを首に音合せ 師岡洋子 ぐろっけ 201211  
SLの若き機関士玉の汗 板倉眞知子 ぐろっけ 201211  
汗ばみて置き薬屋の口八丁 酒井秀郎 返り花 201211  
坂の汗海に解けてゆきにけり 湖東紀子 ホトトギス 201212  
坂多き東京汗の記憶のみ 中杉隆世 ホトトギス 201212  
先輩に囲まれ今日も汗の句座 林哲夫 ぐろっけ 201212  
汗しとど峰まで到る寺の磴 松井洋子 ぐろっけ 201212  
一本杖のレルヒの像も汗をかき 松木清川 ぐろっけ 201212  
汗の手や先輩偲ぶ一人旅 水野弘 ぐろっけ 201212  
汗噴けり道路補修に遠廻り 布川孝子 京鹿子 201212  
みどり児や汗もミルクの匂ひして 仲里奈央 201301  
爪切りや孫の引く手に娘汗 水野弘 ぐろっけ 201304  
桴さばき汗また汗の男振り 石黒興平 末黒野 201304  
執刀逡巡冷えし幼な児前に汗 上山永晃 鶴翼 201305  
こけし百二百工房汗冷えて 野沢しの武 風土 201305  
ラーメンはやつぱちちょつと汗かくで 稲畑廣太郎 ホトトギス 201306  
汗かかぬ養生の身のふと淋し 稲畑汀子 ホトトギス 201307  
新しき汗に一句を持ち去られ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201307  
寝坊して汗の吟行とは無縁 稲畑廣太郎 ホトトギス 201307  
充実の一と日と思ふ汗拭きて 柿本麗子 千の祈り 201307  
二歳児も汗かき走るドッグラン 土井久美子 201307 汗→ 11

 

2019年7月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。