朝 寒 2     53句

あさ寒や水もらふ家まだ起ず  几董

作品
作者
掲載誌
掲載年月
朝寒や幹はがれたる大欅 竹重富子 万象 201701
朝寒や始発列車の知らぬ間に 大内幸子 六花 201701
朝寒の日も庭に出る母のゐて 高橋将夫 201701
朝寒や山靴のひも駅で締め 渡邉孝彦 やぶれ傘 201702
朝寒や銀器くもらす不定愁訴 木戸渥子 京鹿子 201702
朝寒や焙じ茶の香に夫のこゑ 近藤紀子 201702
朝寒の風握りしめポケットヘ 立村霜衣 ホトトギス 201704
朝寒を纏ひ一文草しけり 稲畑汀子 ホトトギス 201710
朝寒に気力ととのへ行きにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201710
朝寒の連れて来たりし快晴に 稲畑汀子 ホトトギス 201710
忘れゆくものの一つに朝寒も 稲畑汀子 ホトトギス 201710
朝寒の午後は雨傘持てといふ 稲畑汀子 ホトトギス 201710
待つてゐしこの日やうやく朝寒し 稲畑汀子 ホトトギス 201710
日帰りの旅の朝寒なりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201710
東京の朝寒発ちて来しことを 稲畑汀子 ホトトギス 201710
朝寒は心地よき日のはじまりし 稲畑汀子 ホトトギス 201710
朝寒を物ともせずに座禅組 稲畑廣太郎 ホトトギス 201710
朝寒の坂で見下ろす神田川 渡邉孝彦 やぶれ傘 201711
朝寒や酒の名残を吹飛ばす 大口堂遊 春燈 201801
朝寒も夜寒も母の笑ひ声 高橋将夫 201801
焼海苔を折れば音する朝寒し 齊藤實 201801
朝寒の門扉にはさむ回覧板 竹内悦子 201802
朝寒や海を眼下に露天風呂 菅野日出子 末黒野 201802
二上山の見えざる朝寒の入 溝内健乃 雨月 201804
朝寒のキッチン人を拒みをり 大日向幸江 あを 201812
朝寒やトイレ代なりホットチョコ 七郎衛門吉保 あを 201901
朝寒やぽつんと残る夫の杖 吉田万喜子 雨月 201903
朝寒に取り残されし星一つ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
朝寒を払ひホ社より六千歩 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
朝寒を引き摺つてゐる日差かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201911
朝寒や隣の空地猫のゆく 秋川泉 あを 201912
木々たちの立居振舞朝寒し 佐藤喜孝 あを 201912
豪雨禍の一面記事や朝寒し 大石よし子 雨月 202001
朝寒や起きてぎくりと打身膝 田中臥石 末黒野 202002
朝寒や目ざましの鳴る窓のそば 湯本正友 やぶれ傘 202002
朝寒や庫裡の竈火盛るなり 田中佐知子 風土 202002
朝寒やゆつたり羽織る亡夫のもの 住田千代子 六花 202002
朝寒の川辺に路線バスが待ち 白石正躬 やぶれ傘 202002
朝寒や山鳩のよく鳴いてをり 岩永みはる 追伸 202003
朝寒や目元まで夜具引き上げて 湖東紀子 ホトトギス 202003
朝寒の旅にしあれば妻恋ほし 赤川誓城 ホトトギス 202004
朝寒や言争ひて勝ちし夢 田尻勝子 六花 202011
山房にこゑ張る鳩や朝寒し 小倉征子 202012
朝寒や半音上がる街の音 稗田寿明 202101
朝寒の富士の語りし気象学 澤田英紀 202101
朝寒や右脳回転してゐたる 永田万年青 六花 202101
しみじみと手を洗ふ朝寒の水 柳田秀子 202104
朝寒の都心に人の声戻る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202110
朝寒に水の呟きありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
朝寒のどちらからともなき会釈 根橋宏次 やぶれ傘 202201
朝寒しアッサムテイーにラム酒入れ 瀬島洒望 やぶれ傘 202201
朝寒の鳥のひと声ありにけり 白石正躬 やぶれ傘 202201
朝寒の遠き街並みくつきりと 渡邉孝彦 やぶれ傘 202201
朝寒の広場に数多自彊術 池上昌子 春燈 202202
朝寒に靴音高きアスファルト 稲畑廣太郎 ホトトギス 202210
朝寒を発ちうそ寒に着きにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
朝寒や紅茶の湯気の香ばしき 田中由紀子 末黒野 202301
朝寒やバブルと見栄詰めゴミ袋 奥田筆子 京鹿子 202301
きしきしと切る朝寒のフランスパン 小泉里香 やぶれ傘 202302
朝寒→1

 

2023年10月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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