朝 虹     47句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
朝の虹完全無欠台風来る 松崎鉄之介 199811
たまゆらの眺めでありし今朝の虹 森脇恵香 俳句通信 199910
朝虹や昭和いよいよ遥にて 千手和子 馬醉木 200009
画眉鳥の秋の朝虹たたへ鳴く 阿部ひろし 酸漿 200009
神話なほ続く朝虹あまたたび 山田弘子 円虹 200010
朝虹のふと消えにけり晩稲刈る 本間みつえ 春耕 200101
旅繋ぐ鷹は翼を朝虹へ 山田弘子 円虹 200104
島二つつなぎてをりし朝の虹 水田清子 200310
朝虹や雷鳴坂をひた登る 清水和子 酸漿 200312
朝の虹校門近き山に起つ 山嵜加代子 河鹿 200408
丘を容れ二重朝虹濃く淡し 阿部ひろし 酸漿 200409
朝虹や川上に師の住まはるる 林裕子 風土 200410
両岸へかかる朝虹妓王の忌 大島翠木 200505
一舟を待つときめきや朝の虹 橋本良子 遠嶺 200509
朝虹につばさ連ねて鷺の群 細谷とく子 栴檀 200512
朝虹や故師の祝意と疑はず 藤浦昭代 ホトトギス 200702
朝の虹ニコライ堂をまたぎたる 三枝正子 万象 200708
皇帝の噴水朝の虹放つ 市ヶ谷洋子 馬醉木 200711
ファミリーの歯ブラシ多彩朝の虹 木田益穂 風土 200810
朝の虹針葉樹林まだ覚めず 西村梛子 馬醉木 200811
朝虹にいちばん遠い人と居る 小形さとる 200908
かすがより朝の虹立つ東大寺 狭川青史 馬醉木 201001
片脚は大原あたり朝の虹 宮崎左智子 201008
朝虹に今日はよき日と決めにけり 長節子 201012
ビル繋ぐ都会の朝の虹眩し 宮田香 201109
朝虹や津浪の海に魚もどる 田中藤穂 あを 201110
朝虹のサンテグジュペリてふ空港 田治紫 ホトトギス 201112
朝の虹さあ急がねば死支度 田中藤穂 あを 201207
朝虹の抱く伯耆と弓ヶ浜 藤井久仁子 ぐろっけ 201209
明日登る山へかかりし朝の虹 鈴木良戈 201210
朝虹やこころ加減のよろしうて 小瀧洋子 ろんど 201409
スクランブル交差路遥か朝の虹 大島寛治 雨月 201409
後ろ手に結ぶエプロン朝の虹 白神知恵子 女坂 201508
鳥声の公園跨ぐ朝の虹 三橋玲子 末黒野 201510
朝虹を見しと告げゆく旅心 稲畑汀子 ホトトギス 201605
朝虹の一跨ぎせる隣村 小松敏郎 万象 201802
太宰忌や雲居はるかに朝の虹 安立公彦 春燈 201808
詩一篇詠むかに仰ぐ朝の虹 安立公彦 春燈 201809
陸奥湾に二重にかかる朝の虹 秋川泉 あを 201809
朝虹に富士全容を明さざる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
旅立てる人の残り香今朝の虹 田中信行 201909
朝虹の近さや海のこちらがわ おーたえつこ 201910
朝虹の端ひっかけて弓がゆく たかはしすなお 201910
朝の虹男にほぐされゆく卵 はしもと風里 201910
七歳の最良の日や朝の虹 仲里奈央 201912
七歳の最良の日や朝の虹 仲里奈央 202002
朝虹やビルに半分かくされて 平野秀子 末黒野 202112

 

2022年5月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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