浅 漬   34句

浅漬の歯に透通る男かな   蓼太

作品
作者
掲載誌
掲載年月
明日旅に発つ浅漬を残さずに 稲畑汀子 ホトトギス 200111
浅漬の鉢に食卓整ひぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200204
浅漬の味よくなりし夕べかな 舩越美喜 京鹿子 200712
大根葉切り身と浅漬祖父母味 丸山冬鳳 京鹿子 200804
浅漬けの沢庵の塩辛さかな 瀬島洒望 やぶれ傘 200905
浅漬の仄と香りし朝餉かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200911
浅漬の白さに酒の進む進む 稲畑廣太郎 ホトトギス 200911
その中の細き一本浅漬に 稲畑廣太郎 ホトトギス 200911
浅漬に厨目覚めてゆきにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201011
浅漬の淡雪ほどの塩加減 芝尚子 あを 201102
浅漬を買ふや真つ直ぐ帰途につく 柿沼盟子 風土 201103
浅漬を喜んでゐる歯茎かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201111
浅漬や京にルーツを訪ねもし 稲畑廣太郎 ホトトギス 201111
浅漬の為の一本干し上る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201111
浅漬大根当てに伏見の相合酒 村高卯 201303
浅漬やべつたら市の待ち遠し 安藤虎酔 かさね 201312
浅漬や過去はひつそり桶の底 松田都青 京鹿子 201403
浅漬の日野菜つまめば秋の足る 辻村拓夫 船団 201505
浅漬の胡瓜をうすく薄く切る 天野美登里 やぶれ傘 201612
歯応へに浅漬の味ありにけり 今橋眞理子 ホトトギス 201704
浅漬にさらりと済ます朝餉かな 湖東紀子 ホトトギス 201704
食すすむ浅漬茄子の今朝の色 佐津のぼる 六花 201709
浅漬のビニールの中発酵す 新倉ゆき江 末黒野 201802
何事も浅漬ほどがよかりけり 高橋将夫 201802
ひと塩の浅漬潔かりけり 升田ヤス子 六花 201803
今朝冬の浅漬に振る塩加減 戸栗末廣 201904
浅漬けやスープの冷めぬ距離に住み 橋添やよひ 風土 202002
浅漬を食む父の音母の音 山田佳乃 ホトトギス 202004
浅漬に白き歯応へありにけり 今橋眞理子 ホトトギス 202004
浅漬や古女房といふ矜持 稲畑廣太郎 ホトトギス 202011
浅漬の胡瓜小皿に朝の膳 鈴木石花 風土 202110
浅漬の歯応へに朝目覚めゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
いただきし茄子と胡瓜を浅漬に 神山市実 やぶれ傘 202112
浅漬のけふ新涼の塩加減 朝長美智子 202211

 

2023年12月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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