178句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
初霰軒の杉玉香に立てり 新家豊子 馬醉木 199903  
潔し霰に打たれ梅探る 大橋宵火 雨月 199904  
西日射す霰天神わらべ唄 神蔵器 風土 199909  
死者に鞭打つ喝采の霰降る 柴田いさを 船団 199912  
徒歩二十五分の駅や霰降る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200001  
見てをりし雨が霰となる光 稲畑汀子 ホトトギス 200001  
霰降ることにも話ふくらみぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200001
夕霰枝にあたりて白さかな 高野素十 初鴉 200001  
執拗に窓打つ霰手足なし 田淵昌子 京鹿子 200001  
急霰の音溜まりたる枕かな 正木ゆう子 200003  
周洽の霰なりしも片寄れる 中原道夫 銀化 200003  
霰打つ落葉松林シロホンめく 佐藤真次 200005  
玉霰天使がはじく鉄琴 塩見恵介 虹の種 200005  
玉霰ハッカーが来て立て籠る 若森京子 船団 200006  
霰やんで蒼き日暮を置いてゆきし 吉田陽代 200010  
寒鰤の競る声終り夕霰 皆川盤水 春耕 200103  
水漬きたる霰の芯の白さかな 深澤鱶 火星 200104  
擂粉木を円く使へば玉霰 小山森生 200104  
夕霰打つにまかせり戒壇院 石神芳枝 ぐろっけ 200105  
パソコンを打っては響く玉霰 朝倉晴美 船団 200108  
大粒の霰が屋根に注連作り 春川暖慕 銀化 200202  
牛啼くや霰とび散る開拓碑 大串章 百鳥 200203  
切り貼りの鳩舎の屋根や夕霰 天野和風 春耕 200203  
箒目のそろひし苑に玉霰 栗林松枝 春耕 200203  
お降りの霰に変る韻きかな 都筑智子 200203  
生薬の噴きあげてゐる霰かな 伊藤多恵子 火星 200204  
冬将軍にはか霰で屋根白し 原田圭子 ぐろっけ 200204  
喪の家に音走りたる霰かな 山田弘子 円虹 200204  
初霰向ひ山より降りて来し 菅野虚心 200204  
この人を帰したくなし霰ふる 副島いみ子 ホトトギス 200205  
白い空霰かなでる物語 中村真実 ホトトギス 200205  
折からの霰に踊る糶の雑魚 堤剣城 ホトトギス 200205  
テープ切る別れの波止に霰ふる 多田羅初美 ホトトギス 200205  
霰去るひとつの時間はたと終へ 蔦三郎 ホトトギス 200205  
風追うて転がりゆくも霰かな 石田風子 ホトトギス 200205  
霰降る森羅万像をば叩き 蔦三郎 ホトトギス 200205  
花時計止つてをりし玉霰 児島倫子 ホトトギス 200205  
霰聴くまことあられもなき体で 佐藤恭子 ホトトギス 200205  
片頬を打てる霰の夜を戻る 多田羅初美 ホトトギス 200205  
不意打ちの霰舟足速めけり 黒沢三主寿 ホトトギス 200205  
吹き溜まる霰や路地の窓灯り 石田風子 ホトトギス 200205  
白といふ粒の散乱玉霰 多田羅初美 ホトトギス 200205  
霰降る音に昏れきし女神像 児島倫子 ホトトギス 200205  
出る用のなければ気楽玉霰 副島いみ子 ホトトギス 200205  
何時までも人生は夢玉霰 林曜子 ホトトギス 200205  
霰ふるあひだを埋めるために降る 佐藤恭子 ホトトギス 200205  
全身が屋根の霰をきいてゐる 佐藤恭子 ホトトギス 200205  
湯けむりにあわてて消える玉霰 伊住政和 ホトトギス 200205  
湯の国の不意の出迎へ霰かな 伊住政和 ホトトギス 200205  
隠り沼に霰降りけり粥を炊く 近藤幸三郎 風土 200206  
霰もて兼六園を追はれけり 岩垣子鹿 ホトトギス 200206  
傘に透け霰の躍るシルエット 岡谷栄子 200206  
仙人の棲む山霰に打たれたる 菅原康 風土 200207  
頬を打つ霰駆け込む駅舎かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200212  
霰敷き鹿の子絞りの貞山堀 金升富美子 200303  
また別の霰の音の祇園かな 山尾玉藻 火星 200303  
霰降る社の太鼓鳴り響き 泰江安仁 百鳥 200303  
竹林に霰音たつ五日かな 水野淳子 200304  
北山のふくれてきたる霰かな 助口弘子 火星 200304  
室の津や霰じめりに遊女の碑 大野英美 風土 200304  
一霰あり崖下の十字墓 秋田庫 200307  
霰はらふ膝に降るものみな払ふ 伊藤早苗 200401  
灯されて敷石白し夕霰 岡本眸 200402  
にぎやかに霰のありし巣箱かな 山尾玉藻 火星 200403  
初霰托鉢僧の足を打つ 木下節子 雲の峰 200403  
玻璃戸うつ霰の音も鎮魂歌 梁瀬照恵 ぐろっけ 200404  
急霰に頬打たれたり砂むし湯 白澤よし子 馬醉木 200404  
雨か否芝生は霰絣なる 林翔 200404  
夕方は霰大粒道に跳ね 上岡末喜 築港 200404  
宵山や霰天神に待ち合はす 南奉栄蓮 風土 200410  
霰降ることも承知の旅路かな 稲畑汀子 ホトトギス 200501  
二千人の天突き体操霰ふる 鈴木勢津子 200503  
無帽主義もはや限界霰降る 北尾章郎 200503  
トタン屋根跳ねて転んで初霰 高木昌子 築港 200503  
夕網のトロ箱を打つ玉霰 原茂美 雲の峰 200504  
園庭に残る跳び縄玉霰 萩原みどり 雲の峰 200504  
蝋梅や霰混じりの雨に遭ふ 島崎勇作 酸漿 200504  
建国日の急霰打ちて石畳 定梶じょう あを 200504  
玉霰砂灘の漣を目立たせし 泉田秋硯 200505  
霰溜め平家屋敷の角祠 品川鈴子 ぐろっけ 200601  
箸長く使ふ娘と居り初霰 工藤ミネ子 風土 200602  
汝と我の掬ひとりたる玉霰 西村純太 200603  
霰玉浴びて婚の荷発ちにけり 西畑敦子 火星 200603  
殉教の墓かたむきて初霰 斉藤阿津子 百鳥 200603  
初霰背筋のばせと母の言ふ 斉藤阿津子 百鳥 200603  
節削る音の乾きて玉霰 三反田輝夫 河鹿 200603  
窓たたく音先立てて初霰 関口道代 200603  
円周率となへるやうに霰降る 松本圭司 200604  
黒雲のこぼして過ぎし霰かな 田所洋子 雨月 200604  
学童の傘にたばしる霰かな 細川房代 百鳥 200604  
霰降り雪ふる輪廻葬送歌 木船史舟 200604  
玉霰弾みて旅の始まりぬ 竹内文子 遠嶺 200604  
隠栖に霰いつぱいの黎かな 阿波野青畝 ぐろっけ 200605  
霰ぽろんぽろぽろぽろん無限 伊藤希眸 京鹿子 200605  
玉霰トラツクに豚ひしめきぬ 松田有伽 河鹿 200605  
雑煮椀母には霰餅浮かせ 横田初美 春燈 200703  
語部も絶え霰打つ干拓田 辰巳比呂史 200703  
南座の大提灯に霰かな 丸山照子 火星 200704  
川渡り来しいろざとの夕霰 岩井ひろこ 火星 200704  
天王山すでに明るき霰かな 大山文子 火星 200704  
鉄鉢の七寸を打つ霰受く 間島あきら 風土 200802  
坂道の多き産十初霰 齋藤厚子 200803  
飛び跳ねてオランダ坂の玉霰 築城百々平 馬醉木 200804  
文鳥や霰二、三をついばんで 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
羅生門跡の霰の跳びはねて 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
恋人の髪の霰をそのままに 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
霰来るカバンの底に正露丸 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
束の間を霰が打てり大寝釈迦 阿部すず枝 万象 200804  
てのひらに霰を三粒恋人は 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
御影堂大屋根走る玉霰 倉谷ます美 万象 200804  
青空が霰をこぼす明日香村 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
長城に挑み額打つ玉霰 味村志津子 雨月 200805  
急霰に吟行予定反故にせる 駒井のぶ 200805  
玉霰風のリズムで踊りだす 宇田喜美栄 200806  
天目指す一樹ありけり玉霰 湯浅夏以 樹も鳥も 200806  
雲厚くやがて霰をこぼしけり 稲畑汀子 ホトトギス 200901  
一枚の空降らせたる霰かな 稲畑汀子 ホトトギス 200901  
円錐のぶりき井戸蓋霰どき 定梶じょう あを 200901  
いつ間に半月上げて霰止む 稲畑汀子 ホトトギス 200901  
霰止み濡れて光りぬ滑走路 稲畑汀子 ホトトギス 200901  
一条の冬日を容るる霰釜 浅田光代 風土 200902  
雪霰梵鐘の臍打たれ艶 石崎浄 風土 200902  
いつときの霰まじりの傘となる 安藤久美子 やぶれ傘 200903  
地方自治とは霰ふるトタン屋根 定梶じょう あを 200903  
パラパラと音立て降るや初霰 原田圭子 ぐろっけ 200904  
ひとり夜の入浴剤や霰の夜 杉本綾 200904  
箸あそぶ嬰の食ひ初め玉霰 深澤鱶 火星 200904  
初霰音にわざわざ窓辺まで 濱田ヒチヱ ぐろっけ 200904  
成人の袂にほろと霰かな 前川明子 200904  
托鉢の碗にはじける夕霰 木内美保子 六花 200904  
知覧なる武家庭園や玉霰 小林優子 酸漿 201003  
篁に音の移れる初霰 戸栗末廣 火星 201004  
掌に弾みて消ゆる霰かな 久本久美子 春燈 201004  
石庭の白砂にまがふ玉霰 窪田粧子 馬醉木 201004  
美容師が急な霰を一瞥す 井上美智子 201005  
ちちんぷいぷい病気など飛んでけ玉霰 渡辺鶴来 春燈 201102  
霰たばしりて黄海きな臭き 辰巳比呂史 201103  
「一字庵」の霰こぼしや藪椿 小幡喜世子 ろんど 201105  
小芥子らに見つめられゐて霰酒 西田美ち ろんど 201203  
うすら氷に霰の玉のころびたる 定梶じょう あを 201204  
奥能登や突如霰の大き粒 松原悦子 万象 201205  
海鳴りや塩田句碑に玉霰 松原悦子 万象 201205  
拳骨の出来ぬ両手を打つ霰 吉村摂護 201205  
天より霰地にAKB48 すずき巴里 ろんど 201205  
霰降る弥彦の神の大鳥居 北崎展江 くりから 201209  
忿怒仏のかんばせ叩く初霰 中石紀美代 万象 201303  
篁へ音の移りし初霰 戸栗末廣 201304  
気功する窓打つ霰また烈し 藤波松山 京鹿子 201304  
佛間にも干して五色の霰餅 石脇みはる 201305  
米粒のやうにさらさら地の霰 瀧春一 花石榴 201312  
一つ火を辿り嵯峨野の玉霰 コ田千鶴子 馬醉木 201402  
初霰朽ちし軒端を容赦無く 国包澄子 201402  
初霰子らのスキップ迎へけり 工藤ミネ子 風土 201402  
鋭角の空気となりぬ初霰 小田里己 201403  
歩けない苛立ちに似て霰かな 高倉恵美子 201403  
初霰身の引しまる夜の窓 藤波松山 京鹿子 201403  
認知脳霰が打って痺れけり 松川悠乃 ろんど 201405  
たぢろがぬ瀬の一禽や夕霰 窪田粧子 馬醉木 201502  
東の空の明るさ初霰 西田たかこ 万象 201502  
たちまちに霰たばしる夕一刻 大松一枝 201503  
空裂くるかに激しかり雨霰 坂根宏子 201503  
初霰創成川から町拓け 松川悠乃 ろんど 201504  
静かなり耳を澄ませば霰降る 佐竹千代 やぶれ傘 201504  
見返りし五重の塔や初霰 石井秀一 風土 201512 羽黒山
北海の初雪雷と雨霰 山口素基 万象 201602  
窓を打つ霰に夢の途切れたり 永田万年青 六花 201603  
初霰窓打つ音に縮む首 藤波松山 京鹿子 201604  
伝承の舞に神慮の玉霰 南光翠峰 馬醉木 201702  
尼御所の枝折戸たたく玉霰 佐藤保子 馬醉木 201704  
湯宿打つ霰こまどり湯の町に 久保東海司 201705  
初霰牛買いひが来て納屋覗く 中川句寿夫 ここのもん 201705  
霰から霙に変はり法の山 赤松有馬守破天龍正義 六花 201705  
尼御所の枝折戸たたく玉霰 佐藤保子 馬醉木 201801  
初霰駅へ歩行器六百歩 川村みよき 万象 201802  
潮引いて霰の歓喜干潟打つ 定梶じょう あを 201902  
初霰土鈴の珠のころんころん 時澤藍 201903  
あかつきの霰窓打つ炭都かな 夏生一暁 馬醉木 201904  
痩せこけし魚板の腹や初霰 柴崎富子 白地 201909  

 

2019年11月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。