荒 布     20句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
十尋海女冬の荒布を拾ふなり 片田千鶴 馬醉木 200005
砂山に荒布の茎の突き出せる 高橋とも子 200107
荒布干す荒磯の土用太郎かな 根岸善雄 馬醉木 200110
傾きて小さき燈台荒布舟 阿波谷和子 雲の峰 200309
荒布干す径灯台へ登りゆく 大串章 百鳥 200404
大潮の月に干さるる荒布かな 藤田あけ烏 草の花 200407
荒布干す小さき島の息づかひ 西山美枝子 酸漿 200705
荒布切る音に暮れゆく小さき島 西山美枝子 酸漿 200705
暮れてなほ響く音あり荒布切 三村禮子 酸漿 200707
浜の日を簀子に集め荒布干す 三村禮子 酸漿 200707
天辺にちぢむ太陽荒布干す 小田司 馬醉木 200708
渡し場へ荒布干す坂幾曲り 手島靖一 馬酔木 200905
行く春の隠岐の荒布ぞ煮て甘き 永田二三子 酸漿 200909
荒布刈る濡れ身いよいよ力湧き 遠藤真砂明 201007
荒布干す磯や小船の島めぐり 竹内涼子 末黒野 201104
大釜の荒布いよいよ煮えたぎる 遠藤真砂明 201409
さらさらと陽と砂こぼし荒布干す 荒井千佐代 201409
大潮の昼の荒布を拾ひ来る 天野美登里 やぶれ傘 201508
かぢめてふ荒布根こそぎ冬の浜 小河原清江 梛の木 202007
波止に干す荒布かき寄せ棺下ろす 新井千佐代 202208

 

2023年4月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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