洗 膾 (洗鯉)    44句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
生家なきふるさとに居り洗鯉 春川暖慕 銀化 199911
山また山その山中の洗鯉 児玉輝代 200010
洗鯉比良の夕かげかぶさり来 川勝春 馬醉木 200012
洗鯉あかるき雨のたえまなく 平田倫子 百鳥 200109
洗鯉氷の力抜けてきし 山田三江子 200209
洗鯉うすくれなゐは酒の所爲 中原道夫 銀化 200209
大欅切られてありぬ洗鯉 大山文子 火星 200209
鯉の洗膾作り子に見す浮袋 細井隆子 200308
たかむらに夜の降りてきし洗鯉 坂ようこ 200309
洗鯉より箸つけて雲ヶ畑 深澤鱶 火星 200310
先代の口伝をいまも洗鯉 館容子 200312
昏れ際の新雪蒼し洗鯉 岸三恵 対岸 200404
山国の固く冷たき洗ひ鯉 滝沢伊代次 万象 200407
玉堂の早瀬に得たる洗鯉 中村房子 馬醉木 200409
骨密度測られし日や洗ひ鯉 森下康子 200410
鯉の洗膾かたまり合ひて不恰好 幡谷哲子 200509
洗鯉仲居頭の江戸言葉 山川好美 春燈 200510
笹の葉のみどり透きたる洗膾かな 川口崇子 万象 200510
年寄の箸軽くあり洗鯉 中島陽華 200511
生きのよい漢ありけり洗ひ鯉 小澤克己 遠嶺 200609
ゆつくりと山河暮れたり洗鯉 高橋さえ子 200609
九頭竜の波音ひびく洗鯛 山田春生 万象 200610
友と酌むたのしさよ酒に洗ひ鯉 瀧春一 200706
洗ひ鯉いつしか秋の灯の下に 瀧春一 200706
天井の片隅昏し洗鯉 高橋澄子 200709
岩を越す水の白煙洗鯉 青山悠 200710
あをあをと夕空ほてる洗鯉 岡本眸 200808
洗鯉器に透きて並べらる 廣畑忠明 火星 200810
洗鯉思ひ出ばなし途切れがち 田原陽子 200811
裏山に雨ぱらつきて洗鯉 鷹羽狩行 200907
淙々と千曲の流れ洗鯉 小川玉泉 末黒野 200910
大漁旗壁に張られて洗膾かな 櫨木優子 201011
峠越えの花背は昏し洗鯉 山本耀子 火星 201209
昼灯す山の湯宿や洗ひ鯉 廣瀬雅男 やぶれ傘 201309
敷紙に虚子の句皿に洗鯛 西村しげ子 雨月 201311
疎開地に往時を語り洗ひ鯉 中原敏雄 雨月 201410
信長に気性は遠し洗鯉 山田六甲 六花 201507
早紅葉で飾る湯宿の洗鯉 小松敏郎 万象 201512
裏山の夕闇早し洗ひ鯉 中根美保 風土 201610
びつしりと山に星あり洗鯉 大沢美智子 201710
酢味噌やや甘めに佐久の洗鯉 宮内とし子 201908
田んぼまだ明るいうちに洗鯉 根橋宏次 やぶれ傘 202109
藤村の旅情歌佐久の洗鯉 平野無石 202112
洗鯉明るいうちに雨あがり 根橋宏次 やぶれ傘 202209

 

2023年6月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。