青 瓢     61句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
青瓢父似の顔をうとみたる 田畑幸子 火星 199908
青瓢ぶらりと興に乗りたがる 中原道夫 銀化 199909
青瓢ほんに君には癒さるる 亀丸公俊 銀化 199911
青瓢もっともらしく括れゐる 窪田佳津子 雨月 200001
はじかれて鋼の青の青瓢 夏秋明子 ヒッポ千番地 200003
己とは見えぬものなり青瓢 能村研三 200010
脳に皺あり大小の青瓢 雨村敏子 200011
みづうみのひかりさしくる青瓢 西村純吉 200012
いま雨に濡れしばかりの青瓢 岩月優美子 200111
すべすべと絹の手触り青瓢 西村しげ子 雨月 200111
ゴム印をいちにち押しぬ青瓢 飯塚ゑ子 火星 200111
青瓢小さき風さへ放さざる 高橋たか子 馬醉木 200210
青瓢くびれよければ括らるる 竹村悦子 銀化 200211
人間の息に動ぜず青瓢 泉田秋硯 200212
青ひさご一週間で歪みけり 泉田秋硯 200212
青瓢都電の駅のおはぎ茶屋 山田富朗 遠嶺 200212
風なりに揺れてをりける青瓢 石脇みはる 200309
青瓢くびれのよさを自負さるる 細川コマヱ 雨月 200312
青瓢たわわに村のレストラン 竹内悦子 200312
俳壇の風に距離置く青瓢 泉田秋硯 200312
有終の駒はいづくに青瓢 鈴鹿仁 京鹿子 200410
雨の日の青瓢箪の肌かな 石脇みはる 200410
ものぐさのくびれ持たざる青瓢 大橋麻沙子 雨月 200411
犬が啼く庭に回れば青瓢 酒井十八歩 草の花 200412
青瓢のらりくらりと下がる昼 伊藤早苗 200511
仏頭の耳は肩まで青瓢 中野京子 200511
立ちながら旅に見てをり青瓢 八田木枯 晩紅 200512
青瓢の駒吐くこともありぬべし 物江康平 春燈 200611
金網を登りつめたる青瓢 浅野恵美子 酸漿 200612
年寄の年寄ぎらひ青瓢 伊藤宇太子 200612
余りある蔓を伸ばして青瓢 菊地英雄 酸漿 200711
青瓢重きに耐えて下がりをり 田代貞枝 200712
青瓢夕べの雨のはげしくて 貴志尚子 200811
仏間の灯けふあかるかり青瓢 奥田順子 火星 200811
武蔵野やちんぼこほどの青瓢 上原重一 200811
青瓢の棚の下なる草に風 久津見風牛 200909
とんかちと男借りけり青瓢 山田美恵子 火星 200911
老いらくの恋の話や青瓢 山崎ゆき子 炎環 200911
うつとりと太つてゐたる青瓢 西田美ち ろんど 200912
世に疎きことをたのしむ青瓢 竹内弘子 あを 201109
月の出の退屈さうな青瓢 城孝子 火星 201111
百歳の杖無き媼青瓢 上月智子 末黒野 201201
悪童の叩いてゆきし青瓢 片山喜久子 雨月 201211
良寛の細き顎や青瓢 戸田春月 火星 201212
青瓢松の雫を揺藍に 小瀧洋子 ろんど 201212
青瓢括れ美しきを誉め予約 水野範子 ぐろっけ 201312
青瓢守ともならむ昼の酒 山田美恵子 火星 201411
村をさの生垣低し青瓢 市村明代 馬醉木 201512
青瓢くびれめでたく酒問屋 内藤静 風土 201512
青瓢少しいびつが生き易い 福島照子 京鹿子 201601
青瓢明円香の里の棚に垂れ 蒲田豊彦 雨月 201611
不真面目を空へ戻して青瓢 鈴鹿呂仁 京鹿子 201611
青瓢二男のほうが口達者 佐藤山人 201611
大わらは青瓢箪に頬寄せて 中島陽華 201705
五位鷺のけふも眺むる青瓢 中貞子 201811
青瓢の葉付きを貰ひ描くところ 萩原久代 やぶれ傘 202002
青瓢風の青さを纏ひをり 今村千年 末黒野 202012
青瓢箪ぶら下がること競ひけり 岡田史女 末黒野 202012
世捨人のごとく揺れをり青瓢 青柳節子 末黒野 202112
小金には困らぬ運とや青瓢 川高郷之助 202201
左貌の子規しか知らず青瓢 奥田筆子 京鹿子 202301

 

2023年8月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。