秋収め (秋じまい・秋わすれ)  51句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
縁先に退屈な鶏秋収め 仲村菜花 200002
田の中に据うる薦樽秋収 岡淑子 雨月 200202
鍬の柄を替へたる父の秋収 柳堀喜久江 春耕 200202
二期作の稲刈る徳化秋収め 松崎鉄之介 200301
田の隅を四角に廻る秋収め 竹中龍青 200403
弱法師の姿の雲や秋収め 加藤みき 200412
産土に杵音とどく秋収め 大坪景章 万象 200502
音高く箕を打ち返へす秋をさめ 松たかし 火星 200502
爺と子の竹笛を吹く秋収め 大坪景章 万象 200503
手拍子は歓喜の楽器秋収め 坂ようこ 200512
秋収め田畑に笑顔ありにけり 長崎桂子 あを 200601
秋収め稲荷の鳥居一つ建つ 加藤みき 200612
日の本の寿ぎの秋忘れめや 加藤君子 火星 200612
秋収め先づ若嫁に地酒注ぎ 松原智津子 万象 200702
秋収め祈りはいつも火をたきて 小島みつ代 200702
水牛を大河に放ち秋収め 服部鹿頭矢 馬醉木 200711
わら燃す烟り村焼く秋収め 久津見風牛 200712
伊吹嶺の晴れて傘寿の秋収め 駒井でる太 200801
晩鐘の映ゆる空あり秋収め 浜田はるみ 遠嶺 200802
秋収寓居に来よと師の便り 定藤素子 雨月 200803
葉吹雪の中に大樹や秋収め 永原朱 200901
樅大樹聳えし里や秋収め 前原早智子 春燈 200912
落暉より赤き火を焚き秋収め 水谷靖 雨月 200912
臼に水張つてあるなり秋収 山本耀子 火星 200912
戸口まで煙流るる秋収め 高倉和子 201001
煮染揚やまもりにして秋収 山田六甲 六花 201009
折詰に稲穂添へあり秋収 ことり 六花 201010
水音の郷となりたる秋収め 水谷靖 雨月 201101
いく筋も煙立ち上げ秋収め 大木清美子 201102
一葉をかざし私の秋じまひ 井尻妙子 京鹿子 201103
山寺に浪曲ひびく秋収め 石川かおり 201112
棒羯鼓神へ捧げて秋収め 佐藤山人 201112
秋収め終へて一揆の墓に座す 斎藤栖峰 馬醉木 201201
塩作る漢の白き歯秋収め 山口ひろよ 201201
秋収めの手足の長き少女舞ふ 山口ひろよ 201202
経典にルビのぎつしり秋収 大東由美子 火星 201212
八幡さまへ水をもらひに秋収 蘭定かず子 火星 201301
秋収め手提げにのぞく高野槙 山本耀子 火星 201401
機の辺のぶ厚き眼鏡秋収 山本耀子 火星 201411
あめ色に穴子焼き上ぐ秋収 山本耀子 火星 201412
田の神へ御酒を注ぎて秋収 松本文一郎 六花 201502
出刃先に水走らせる秋収め 杉田春雄 風土 201602
夕暮は昔の匂ひ秋収 笹倉さえみ 雨月 201701
一口の餡ころもちの秋収め 中川句寿夫 あを 201701
筑波山より坂東一望秋収め 田中たつを 雨月 201802
秋収め大鍋に湯をたぎらせて 松井季湖 201912
労ひの酒に酔ひたる秋収め 関妙子 202012
煙より村現るる秋収め 高倉和子 202105
秋収めいとこはとこが赤子連れ 荒井千佐代 202112
藁屑の吹かれてゐたる秋収め 石橋幾代 202205
土ほぐすほどの雨粒秋収め 高倉和子 202206

 

2023年10月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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