秋の海     115句

秋の海隠岐の四島を置いて去る   井上白文地

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
ふところに歳時記のあり秋の海
関口幹雄
遠嶺
199911
未だ泳ぐ人数数へをり秋の海
能村登四郎
芒種
199911
蛸は何を考へをるや秋の海
白岩三郎
馬醉木
199912
汀より暮色ひろがる秋の海
橋本美奈子
俳句通信
199912
秋の海心音さがす糸電話
信崎和葉
六花
199912
船動き初め秋の海動き初む
稲畑廣太郎
廣太郎句集
199912
秋の海おいてけぼりのふくらはぎ
直江裕子
京鹿子
200001
初秋の海を見下す放牧地
阿波谷和子
俳句通信
200010
秋の海今度も引潮どきに来し
能村登四郎
200010
壁伝いに歩く人あり秋の海辺
金子兜太
海程
200101
秋の海さらに深きに師恩かな
川口襄
遠嶺
200101
履き慣れし靴履き行かむ秋の海
細田いずほ
遠嶺
200101
秋の海老人は馬を考える
金子皆子
海程
200102
針千本尾鰭を曲げて秋の海
武井康隆
船団
200103
限りなく深き碧色秋の海
稲畑汀子
ホトトギス
200109
秋の海背骨を捜さねばならぬ
木曽岳風子
六花
200109
秋の海一望にして美術館
若江千萱
雨月
200112
ざばざばと坂下りゆく秋の海
小田さやか
船団
200112
輝きて釣り楽します秋の海
河内童楽
六花
200201
たて皺の眉間一生秋の海
山田六甲
六花
200210

悼・

木曽岳風子氏

秋の海魚骨は波にさらわれぬ
松山律子
六花
200211
灯台の腹抜けて見る秋の海
西山美枝子
酸漿
200211
岩肌に根を下ろす木々秋の海
的池遙
百鳥
200301
秋の海穹よりも青老いてはならぬ
新関一杜
京鹿子
200310
秋の海見えて展望台混めり
今瀬剛一
対岸
200311
秋の海戦艦見たる白昼夢
長屋璃子
火星
200312
秋の海母と子に潮満ちてきし
斉藤利枝子
対岸
200312
秋の海第一声の響きけり
大串章
百鳥
200312
浦会所藩主もお成り秋の海
四葉允子
ぐろっけ
200312
秋の海ひねもす糸を垂らす翁
白井墨絵
遠嶺
200402
薔薇越しに人あり秋の海があり
今井千鶴子
ホトトギス
200403
秋の海見ゆと展望台に声
若江千萱
雨月
200411
一片の雲にさそはれ秋の海
大槻球子
遠嶺
200501
赤煉瓦倉庫開店秋の海
小池津や子
帆船
200501
教会の扉を開けて秋の海
甲斐のぞみ
百鳥
200501
秋の海寄せては旅情たたみけり
黒澤千世
帆船
200507
秋の海大和金剛陸奥眠る
稲畑廣太郎
ホトトギス
200509
秋の海雲の変幻受け止めて
稲畑廣太郎
ホトトギス
200509
秋の海島近付いて遠退いて
稲畑廣太郎
ホトトギス
200510
秋の海見えてくるまで坂登る
能村研三
200510
秋の海沈む夕日の音がする
安部里子
あを
200512
夜の雨の秋の海底かも知れず
田巻和子
遠嶺
200601
ようそろと胴間声あり秋の海
中島陽華
200601
溶けさうで溶けない夕日秋の海
平居澪子
六花
200602
秋の海東天にはや巨き星
加藤みき
200612
秋の海に空港浮かべ波立てり
岸本林立
雨月
200612
秋の海潮汲浜は紺に澄み
永井雪狼
200701
秋の海我が飛行機の影を見る
渡辺玄子
酸漿
200701
葬り果て真直ぐ秋の海を見に
野沢しの武
風土
200704
淋しめばひたひたと晩秋の海
稲岡長
ホトトギス
200705
砂利一つ指でとばして秋の海
松下幸恵
六花
200705
漁師町道幅にある秋の海
山村修
酸漿
200712
秋の海銀波に浮ぶ漁船
瀬沼利雄
酸漿
200712
人見えぬ浜の静かさ秋の海
渡邊由江
200802
秋の海見てをり月日走りをり
藤井寿江子
馬醉木
200811
越路吹雪そこにゐさうな秋の海
青木ちづる
200812
波立つを忘れてをりぬ秋の海
松本圭司
200812
鳥海山半回りして秋の海
鈴木とおる
風土
200812
極楽寺坂抜け来て見たり秋の海
飯田角子
酸漿
200812
秋の海人恋ふに似て未知の国
勝見玲子
200901
勿来この松籟越しに秋の海
布川直幸
200901
船庭に臍の座り処秋の海
伊藤希眸
京鹿子
200901
甕の中のぞくやうなり秋の海
KOKIA
六花
200901
稚の目に映りて秋の海澄めり
河村武信
ぐろっけ
200902
極楽寺坂抜け来て見たり秋の海
飯田角子
酸漿
200905
石ひとつ動かしてをり秋の海
中村恭子
200911
秋の海なぜか心を静かにす
遠藤実
あを
200911
地図の端走つてをりぬ秋の海
長谷川智弥子
炎環
200912
秋の海没日見てゐる力抜き
中條睦子
万象
200912
振り返るたびに青くて秋の海
高倉和子
201001
秋の海沖待ち船の黒々と
中根健
200912
振り返るたびに青くて秋の海
高倉和子
201001
実演の海女の磯着や秋の海
西垣順子
201011
内なる波浪眼前の秋の海
佐々木群
201011
秋の海子午線の果何もなく
大橋晄
雨月
201011
秋の海穏し地球の永久にとぞ
大橋晄
雨月
201011
ただ広き新駅秋の海近み
高橋道子
201101
行く秋の海の心音聴いてをり
浅田光代
風土
201101
船窓に富士山ふじを掲げて秋の海
金山藤之助
201102
秋の海浜風匂ふ母子像
五ケ瀬川流一
六花
201109
江の島へ灯の渡りゆく秋の海
鎌倉喜久恵
あを
201112
一人来てひとりなるかな秋の海
近藤ともひろ
万華鏡
201206
金箔を浮かべちらつく秋の海
山本達人
かさね
201212
秋の海遠い日本へ思ひはせ
丸田信宏
京鹿子
201212
秋の海渚に深き馬蹄跡
田中臥石
末黒野
201301
久能山の磴まがるたび秋の海
丑久保勲
やぶれ傘
201301
曇天に藍を失う秋の海 山本草風 かさね 201311  
忘れたきことは忘れて秋の海 堀園子 201312  
円鐘や螺鈿に太古の秋の海 塩貝朱千 京鹿子 201401  
津波碑を訪ふ晩秋の海の音 田中臥石 末黒野 201402  
連れ立ちて夫にはあらず秋の海 久保久子 湖心 201402  
佐渡消えて能登見えてきし秋の海 安原葉 ホトトギス 201403  
秋の海だまってゐるからだまってゐる 佐藤喜孝 あを 201410  
震災のときの過ぎゆく秋の海 佐藤健伍 201411  
左千夫碑や波音高き秋の海 中村紀美子 春燈 201411  
やや冥き色を敷き展べ秋の海 椿和枝 201412  
秋の海まなこ平たくして眺む 原田達夫 201501  
荒波の風しほからく秋の海 中堀倫子 201501  
秋の海まなこ平たくして眺む 原田達夫 箱火鉢 201511  
トンネルを抜け初秋の海展く 川田好子 風土 201511  
秋の海江の島ぐいと動きゐる 岸上道也 京鹿子 201512  
ポケットに石詰め終り秋の海 竹内弘子 あを 201512  
白き帆の動くともなく秋の海 臼井珊瑚 201512  
江ノ電に乗る晩秋の海を見に 遠藤逍遙子 風土 201512  
秋の海白く水脈曳く漁舟 板谷俊武 末黒野 201601  
船頭は島見ず秋の海を漕ぐ 松本三千夫 末黒野 201602  
秋の海走りゐるかに列車の灯 志方章子 六花 201602  
秋の海ことばを紡ぐように波 山本みち子 201712  
終着駅前に展ける秋の海 荒井千佐代 201803  
秋の海海亀の孵化見張る小屋 田中藤穂 201811  
秋の海時に荒るるといふことも 大橋晄 雨月 201901  
秋の海写真で綴る旅日記 坂本和穂 やぶれ傘 201902  
天つ風裾引く富士へ秋の海 岡野里子 末黒野 201902  
富士を染め海原を染め秋落暉 岡野里子 末黒野 201902  
秋の海行けど人無き小松原 石川東児 201905  

 

2019年10月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。