秋の薔薇 2 38句
|
|||
作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
終章の秋薔薇ふたつ風に立つ | 大政睦子 | 京鹿子 | 201601 |
秋薔薇庭の奥から美しき声 | 上原重一 | 峰 | 201601 |
秋の薔薇背より高く文学館 | 松本三千夫 | 末黒野 | 201601 |
秋のばらそのまま冬の薔薇となり | 柿沼盟子 | 風土 | 201602 |
秋の薔薇ライオン橋を渡りたる | 加藤みき | 槐 | 201602 |
荒川線の狭き踏切秋薔薇 | 都築繁子 | 集 | 201603 |
平穏はこのひと時の秋の薔薇 | 岡本まち子 | 馬酔木 | 201611 |
船上のワルツ秋ばら匂ひけり | 島玲子 | 風土 | 201611 |
秋薔薇や身をよせて吸ふエスプリ | 犬塚李里子 | 槐 | 201612 |
秋薔薇のほのかに匂ふ夜の卓 | 伊藤百江 | 春燈 | 201612 |
秋の薔薇きょうも私のひとり言 | つじあきこ | 瓔 | 201612 |
秋薔薇知らぬ間に人傷つけて | 山口ひろよ | 鴫 | 201701 |
黄を深めかまくらの名の秋薔薇 | 石黒興平 | 末黒野 | 201702 |
寝足りてもまだ夜の明けず秋の薔薇 | 苑実耶 | 空 | 201704 |
混色の果ては黒です秋薔薇 | 黒川俊郎 | 面 | 201707 |
秋薔薇彩を尽くせど淋しけれ | 吉田順子 | 槐 | 201711 |
秋の薔薇一輪咲いて夫迎ふ | 山口地翠 | 春燈 | 201712 |
園丁の摘み採りゆくや秋の薔薇 | 水谷保子 | 雨月 | 201801 |
終章は美しくあれ秋の薔薇 | 中田禎子 | 槐 | 201801 |
秋薔薇老の心のよりどころ | 加藤タミ | 末黒野 | 201802 |
友だちは要らない今日は秋のバラ | 林豊美 | 船団 | 201806 |
卓に香る夫の遺愛の秋の薔薇 | 大嶋洋子 | 春燈 | 201811 |
自分史に記憶の途切れ秋薔薇 | 渕上千津 | 沖 | 201812 |
秋の薔薇音なき音を重ね散る | 小笠原妙子 | 集 | 201905 |
秋薔薇やひたに眠るは幸せか | 岡部名保子 | 馬醉木 | 201911 |
「いらつしやい」と娘に言はむ秋薔薇 | 柳川晋 | 槐 | 202001 |
赤よりも白の矜持や秋薔薇 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 202010 |
秋薔薇散り際といふ輝きに | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 202010 |
文机に雨後のうす日と秋薔薇 | 黒滝志麻子 | 末黒野 | 202012 |
秋薔薇指が戻つたピアニスト | 篠田大佳 | あを | 202012 |
この部屋にいつもの仲間秋薔薇 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 202110 |
むくつけき園丁に揺れ秋の薔薇 | 森なほ子 | あを | 202111 |
ビオロンのため息ひとつ秋薔薇 | 鷺山珀眉 | 京鹿子 | 202112 |
風強し小さく白き秋の薔薇 | 秋川泉 | あを | 202112 |
鮮明や秋の薔薇園香に噎る | 長崎桂子 | あを | 202201 |
秋の薔薇マスクをしても香りけり | 犬嶋テル子 | 春燈 | 202201 |
ほどほどの間合ひに人や秋薔薇 | 岡田史女 | 末黒野 | 202201 |
秋の薔薇歯科医は大谷石の家 | 丑久保勲 | やぶれ傘 | 202201 |
秋の薔薇→1 |
2022年8月26日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。