秋渇き     29句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
秋渇き幾たび覗く腕時計 鳴海清美 六花 200002
秋渇き佐野ラーメンの腰つよし 仲安敏雄 200101
生命線しるき仏手よ秋渇き 瀬戸悠 風土 200109
観音の千本の手の秋渇き 櫛原希伊子 百鳥 200201
秋渇きパントマイムでつくる壁 八田春木 百鳥 200202
一夜干しの鰈に老いの秋渇き 廣島泰三 200202
秋渇きぞんぶんに骨しやぶる犬 中村堯子 銀化 200212
ごつた煮の芋蕪めでよ秋渇き 村岡春夫 春燈 200411
オルガンのパイプ長短秋渇き 今瀬剛一 対岸 200412
秋渇き避妊手術の猫絶食 勝野薫 ぐろっけ 200712
熱もやや引きたる午後の秋渇 朝妻力 雲の峰 200810
秋渇き妻愛蔵の禿び箒 布川直幸 200811
秋渇きバナナ一本朝餉あと 山下青坡 200901
秋渇き琥珀の色に街染まる イザベル真央 炎環 200911
いつ逝くもよきてふ母の秋渇き 石田きよし 201001
地下鉄の下の地下鉄秋渇き 小林幹彦 201105
秋渇き土偶の口にマシュマロを 川崎真樹子 春燈 201112
城ヶ島大橋渡る秋渇き 千田百里 201201
素通りの旦過市場や秋渇 深澤鱶 火星 201301
秋渇飽きず草食む牧の牛 佐津のぼる 六花 201312
秋渇き吾につきくる鯉の群れ 有本惠美子 ろんど 201402
秋渇き醤油処の煎餅買ふ 能村研三 201411
秋渇句帳も持たずペン持たず 山田六甲 六花 201411

結局は卵包御飯オムライスなり秋渇

山田六甲 六花 201411
山中の夜の晴れわたる秋渇き 水野恒彦 201610
秋渇きハロウィンの口並びをる 藤原若菜 春燈 201801
複雑なバスの路線図秋渇き 鈴木崇 201901
秋渇き兵糧のごと書を積みて 千田百里 202212
骨密度の数値の減らで秋渇き 滋野暁 末黒野 202302

 

2023年10月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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