秋薔薇 2    54句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
尼僧院にルルドの泉秋の薔薇 岡本尚子 風土 201501
屋根裏の出窓が開いて秋のバラ 内海良太 万象 201501
昼灯す文学館や秋薔薇 浅木ノヱ 春燈 201501
秋薔薇のガーデン迷路アリスめく 伊東和子 201501
友想う谷津ばら園の秋深し 植木やす子 201504
青春の短き亡母に秋の薔薇 中田みなみ 201511
さばさばと年取り秋の薔薇白し 千田百里 201511
秋薔薇を剪るや儚き独り言 渡部良子 馬醉木 201512
夕映えにツンと上向く秋薔薇 赤座典子 あを 201512
秋の薔薇手の平ほどの海見えて 石川倜子 馬醉木 201512
秋の薔薇背より高く文学館 松本三千夫 末黒野 201601
秋薔薇庭の奥から美しき声 上原重一 201601
終章の秋薔薇ふたつ風に立つ 大政睦子 京鹿子 201601
秋の薔薇ライオン橋を渡りたる 加藤みき 201602
秋のばらそのまま冬の薔薇となり 柿沼盟子 風土 201602
荒川線の狭き踏切秋薔薇 都築繁子 201603
船上のワルツ秋ばら匂ひけり 島玲子 風土 201611
平穏はこのひと時の秋の薔薇 岡本まち子 馬酔木 201611
秋の薔薇きょうも私のひとり言 つじあきこ 201612
秋薔薇のほのかに匂ふ夜の卓 伊藤百江 春燈 201612
秋薔薇や身をよせて吸ふエスプリ 犬塚李里子 201612
秋薔薇知らぬ間に人傷つけて 山口ひろよ 201701
黄を深めかまくらの名の秋薔薇 石黒興平 末黒野 201702
寝足りてもまだ夜の明けず秋の薔薇 苑実耶 201704
混色の果ては黒です秋薔薇 黒川俊郎 201707
秋薔薇彩を尽くせど淋しけれ 吉田順子 201711
秋の薔薇一輪咲いて夫迎ふ 山口地翠 春燈 201712
終章は美しくあれ秋の薔薇 中田禎子 201801
園丁の摘み採りゆくや秋の薔薇 水谷保子 雨月 201801
秋薔薇老の心のよりどころ 加藤タミ 末黒野 201802
友だちは要らない今日は秋のバラ 林豊美 船団 201806
卓に香る夫の遺愛の秋の薔薇 大嶋洋子 春燈 201811
自分史に記憶の途切れ秋薔薇 渕上千津 201812
秋の薔薇音なき音を重ね散る 小笠原妙子 201905
秋薔薇やひたに眠るは幸せか 岡部名保子 馬醉木 201911
「いらつしやい」と娘に言はむ秋薔薇 柳川晋 202001
赤よりも白の矜持や秋薔薇 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
秋薔薇散り際といふ輝きに 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
文机に雨後のうす日と秋薔薇 黒滝志麻子 末黒野 202012
秋薔薇指が戻つたピアニスト 篠田大佳 あを 202012
この部屋にいつもの仲間秋薔薇 稲畑汀子 ホトトギス 202110
むくつけき園丁に揺れ秋の薔薇 森なほ子 あを 202111
ビオロンのため息ひとつ秋薔薇 鷺山珀眉 京鹿子 202112
風強し小さく白き秋の薔薇 秋川泉 あを 202112
鮮明や秋の薔薇園香に噎る 長崎桂子 あを 202201
秋の薔薇マスクをしても香りけり 犬嶋テル子 春燈 202201
ほどほどの間合ひに人や秋薔薇 岡田史女 末黒野 202201
秋の薔薇歯科医は大谷石の家 丑久保勲 やぶれ傘 202201
秋薔薇師とも姉とも慕ひけり 大平さゆり 春燈 202301
秋薔薇藁屋のひさぐ喫茶店 菅野日出子 末黒野 202302
秋薔薇白を極むる夜の深く 加藤静江 末黒野 202302
秋の薔薇風に乗りたる香の淡し 片岡さか江 末黒野 202302
猫にぬーと出合へる苑や秋薔薇 滝沢いみ子 末黒野 202302
潮の香やなべて小ぶりの秋薔薇 山崎稔子 末黒野 202302
秋薔薇 →1

 

2023年10月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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