23句

マルクスも神もなしただ藜採る   高島茂   軍鶏

作品
作者
掲載誌
掲載年月
方丈記川の向うの藜かな 小菅佳子 199810
轉ばぬ先の藜の杖やしなふ 中原道夫 銀化 200006
馬の魔羅藜は紅の付き初めし 奥田節子 火星 200009
髭欲しや藜の杖を突くからは 後藤比奈夫 ホトトギス 200111
杖は賞で藜は花を見しことなし 後藤比奈夫 ホトトギス 200111
水際の藜のいろとなりにけり 岡井省二 200111
かんらかんらとたもとほり藜かな 岡井省二 200201
大人に賜ひし藜杖突かん 浅井青陽子 ホトトギス 200211
藜まで歩いてゆけばいさご鳴く 水野恒彦 200309
藜伸ぶ天に至れる杖を得ん 内藤ゑつ ゑつ 200411
先生の畑に藜さかんなり 細野恵久 ぐろっけ 200605
杖は嫌されど藜の杖なれば 大橋敦子 雨月 200607
蜑が家の解かれて藜ばかり伸ぶ 荒井千佐代 祝婚歌 201110
父遠忌藜の杖の厳然と 滝川あい子 雨月 201208
杖にせんと思ふ藜の丈高し 大橋淳一 雨月 201310
峰雲へ真向ふあかざ杖の音 山本耀子 火星 201409
コンクリを抜けて隣の藜かな 吉弘恭子 あを 201410
旧道は藏も崩れて藜ばかり 佐々木良玄 春燈 201609
苗すでに木の硬さもて藜かな 今井妙子 雨月 201610
丹精の藜倒して嵐去る 岡田ちた子 雨月 201701
岬さびれ藜ばかりが殖えゐたる 荒井千佐代 201809
休耕地藜百本競ひ立つ 佐川三枝子 201909
杖と為すつもりの藜抜かれけり 小田嶋野笛 末黒野 202209

 

2023年5月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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