赤富士 26句 赤富士に露滂沱たる四辺かな 富安風生 |
|||
作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
赤富士の幸先のよし明の春 |
水野節子 |
雨月 |
199904 |
赤富士の病む身を浄む刻一刻 |
三浦勲 |
濱 |
199909 |
明けて行く赤富士に声あげにけり |
升本栄子 |
春耕 |
200008 |
赤富士や乾されてありし万祝着 |
延広禎一 |
槐 |
200010 |
赤富士に青くなりゆく空ありし |
嶋田一歩 |
ホトトギス |
200101 |
北斎の風生の赤富士ぞこれ |
江木紀子 |
雨月 |
200101 |
赤富士の赤得る速さ退く速さ |
江木紀子 |
雨月 |
200101 |
赤富士を眺めしあとの眉寒し |
横松しげる |
槐 |
200105 |
赤富士の威容癇癪深く秘す |
泉田秋硯 |
苑 |
200109 |
大河なす梅雨赤富士の余り水 |
泉田秋硯 |
苑 |
200110 |
祭神は女神赤富士紅の濃き |
密門令子 |
雨月 |
200211 |
赤富士に色失へる名残月 |
密門令子 |
雨月 |
200212 |
赤富士は時空を超えて北斎忌 |
浅田光 |
八千草 |
200410 |
赤富士へ百千鳥声を惜しまざる |
太田文萠 |
狩 |
200411 |
雲の間に赤富士覗きはじめけり |
安原葉 |
ホトトギス |
200501 |
赤富士の片鱗を見て足らへしと |
稲畑汀子 |
ホトトギス |
200508 |
赤富士や一日一日を恙無く |
井内佳代子 |
遠嶺 |
200510 |
赤富士へ漕ぎ出したる湖の秋 |
植村よし子 |
雨月 |
200601 |
凛として赤富士雲を寄せつけず | 鈴木加代子 | 末黒野 | 201112 |
赤富士や北斎ほどは染まざるも | 石田きよし | 鴫 | 201409 |
赤富士を見よとて叩き起こさるる | 田中藤穂 | あを | 201410 |
赤富士の金色となる午前五時 | 中井弘一 | 璦 | 201412 |
赤富士や世界遺産の晴れ姿 | 大西武士 | 春燈 | 201811 |
暁光の赤富士よぎる雲速し | 高木邦雄 | 末黒野 | 201911 |
赤富士や豆煮る茶屋の勝手方 | 加藤直人 | 末黒野 | 201911 |
赤富士の描かれし扇燃ゆるかな | 志方章子 | 六花 | 202010 |
2022年7月30日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。