104句

夕河岸の鰺賣る聲や雨あがり    永井荷風

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書・その他
波浮の港の鯵の口中まで夕焼け
丸山海道
京鹿子
199904
富山湾より揚がりたる鯵みどり
宮津昭彦
199908
夕鯵を買ひ載せむと青き絵皿出す
能村登四郎
199909
関鰺という美男子と声交す
小田元
船団
199909
夕町に磯の香のこる小鰺賣
能村登四郎
芒種
199911
鰺が売れ残る喪服の笊商ひ
品川鈴子
ぐろっけ
199912
室鯵のくさやの匂ふ式内社
松崎鉄之介
200006
飯蛸のとなりの鰺のひらきかな
小形さとる
200006
隣家より跳ね出しさうな鯵貰ふ
谷寿枝
酸漿
200008
ひとりの餉添ふ秋鯵に箸あそぶ
能村登四郎
200009
鯵を糶る市に夕風ありにけり
皆川盤水
春耕
200009
鰺船の帰り待ちをり朝餉時
大井邦子
ぐろっけ
200010
焼きたての朝餉の鯵に伊豆ぬくし
井口初江
酸漿
200104
関鯖や岬鯵紫電改還らじ
相原左義長
海程
200110
つられ買ひせる夕鰺の滴れる
能村登四郎
羽化
200110
鰺叩きつつ子の恋に深入りす
坂本京子
200201
漱石忌笊にひらきし鯵かわく
竹内弘子
あを
200201
釣りたての秋鯵膳に磯泊まり
松原フクヱ
ぐろっけ
200201
丸干の鯵買ふ日和寒最中
永田二三子
酸漿
200204
外房は鯵とれどきの波のこゑ
佐藤よしい
風土
200209
青柚子の香を添へたるや灘小鰺
関口ゆき
あを
200211
鯵鳥賊を火星が干物にするらしき
本山卓日子
京鹿子
200307
 
大漁の鰺干す海士の総出なり
鵜飼紫生
雨月
200307
土砂降りのあと入れ喰ひの小鰺釣
塙三千男
馬醉木
200308
釣りしばかりの鰺を叩きにして夕餉
郷地美代子
雨月
200310
秋鰺のほどよく乾く島の波止
木村仁美
馬醉木
200312
船頭のさびきに掛かる鯵その他
稲畑廣太郎
ホトトギス
200406
鰺釣れて東京湾でありにけり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200406
大名卸し習ひて鯵の叩きかな
藤平タネ子
200406
鰺網を干して霞めり波切港
小山香月
酸漿
200407
小坪にて鯵のフライをみな注文
新倉舒子
200407
子等喜喜と鯵が入りし地曳網
中野あきを
築港
200409
本鯵の盛りたくさんや浜の鍋
中野あきを
築港
200409
夕鯵の売り子のこゑのとほりたる
酒井十八歩
草の花
200410
父母のこと鰺の小骨を抜きながら
竹内弘子
あを
200410
喉元を擽って取る小鰺の腑
中崎敞子
ぐろっけ
200410
家苞に選ぶ真鰺の一夜乾し
原田竜子
河鹿
200411
父が釣り母は日に干す秋の鯵
森理和
あを
200412
戻り鰹秋鰺雲丹も島の贅
片山喜久子
雨月
200501
秋鰺の砂噛んで鳴く朝日影
永田二三子
酸漿
200503
肌いまだ輝く鰺の一夜干
石川笙児
200508
懐石膳湯引きの鰺の白さかな
菅沢陽子
春燈
200510
年金暮らしの贅とも鰺を叩きけり
吉田かずや
春燈
200512
粟島や竿灯のごと鯵干せり
佐藤三男
万象
200601
鯵鮨の柚子一切れのかをりかな
大栗須美子
万象
200603
曳売りの魚籠より鯵の跳ね出せり
伊藤通友
200608
出立ちと合はぬ釣果の小鰺提げ
窪田粧子
馬醉木
200609
鰺を買ふ値切り上手な浜の市
佐藤三男
万象
200609
壱岐の宿主の釣りし鰺づくし
後藤洋子
ぐろっけ
200609
鯵のとれとれ鋸屋根の町
深澤鱶
火星
200610
海を見て逗子駅前に小鯵買ふ
安永圭子
風土
200611
秋鰺のひらひら釣れて小さけれ
今井妙子
雨月
200702
虹色の鰺に粗塩夕しぐれ
田中藤穂
あを
200702
初午や苞をはみ出す鰺供へ
大塚民枝
酸漿
200704
鰺釣るといふ少年の声高し
稲畑廣太郎
ホトトギス
200706
活け締めのぴくぴく震ふ鯵を売る
福田雅子
万象
200711
一夜干し春の豆鰺箱に群る
森理和
あを
200805
鰺を割く磯小屋を風通り抜け
大森三保子
馬醉木
200809
暑気払ひ鰺のたたきは九十九里
勝又窓秋
200811
螺鈿の如き鰺捌きをり小正月
斉藤裕子
あを
200903
肌をさす北風がよし鰺開く
荒木常子
200906
真鰺焼き海苔焼く朝の厨かな
平照子
酸漿
200909
夏負をせぬぞと鰺を焦がしけり
橘正義
春燈
200911
ひと刷けの雲へ小鰺を釣り上げぬ
助口弘子
火星
200912
網干の鰺さげ湯宿後にする
小黒加支
酸奬
201010
鰺を釣る島の銀行支店長
大久保白村
ホトトギス
201012
この鰺は釣つて来たことにしといて
稲畑廣太郎
ホトトギス
201106
鰺料るとき骨の処置など決め手
稲畑汀子
ホトトギス
201106
家毎に鰺干してあり浦日和 松井志津子 201109  
糶のあとトロ箱の鰺分け合ふも 四方由紀子 風土 201111  
鰺を餌に緻密な演技イルカショー 増田一代 201208  
トロ箱の小鰺かならずこぼれけり 南うみを 風土 201208  
研ぎ包丁捌く突堤鰺光る 福田かよ子 ぐろっけ 201208  
黒船の史蹟残して小鰺干す 宮内とし子 201209  
鰺しめて夕餉のあをき硝子鉢 米尾芳子 馬醉木 201210  
鰺叩く妻やいきなり浜言葉 田中臥石 末黒野 201210  
鰺叩く音軽やかや夕厨 田中臥石 末黒野 201211  
鰺を割く漁婦の小さき束ね髪 福永幸子 末黒野 201310  
新涼や小さき鰺の南蛮漬 波田美智子 火星 201312  
鰺干さる青き涙の乾くまで 関根瑶華 201401  
鰺釣れて水面緩んで来りけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406  
なか凹む大俎板や鰺叩く 土田亮 末黒野 201412  
秋鰺のたたきに添へて吟醸酒 菅野日出子 末黒野 201601  
その端に猫ぽつねんと鰺を干す 稲畑廣太郎 ホトトギス 201606  
鰺香る病院食の朝餉かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201606  
鰺売や路地に集まる割烹着 稲畑廣太郎 ホトトギス 201606  
さびき釣鰺次々と飛び出せり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201606  
北国の鰺釣る男国言葉奈川 長坂正昭 春燈 201608  
民宿の主の自負の鰺づくし 谷村祐治 雨月 201609  
鰺を干す浜辺に風の道のあり 谷村祐治 雨月 201609  
治癒力を医師に褒められ鰺叩く 岸洋子 201708  
豆鰺の頭ざくざく切り落とす 谷田明日香 風土 201901  
鯵並ぶ長崎産の札つけて 丑久保勲 やぶれ傘 201907  
聖鐘や鯵干す指を組み直す 西川麻規 馬醉木 201909  
鰺叩く空夕照の厨窓 田中臥石 末黒野 201909  
終点の島のバス停鰺を干す 小田司 馬醉木 201911  
鰺釣つて歓喜の妻のサングラス 田中臥石 末黒野 201911  
夏宿の自慢は鯵の一夜干し 広瀬済 やぶれ傘 201912  
店前に幟靡かせ鯵を干す 湯本正友 やぶれ傘 201912  
鯵つりの竿を向けたる荒磯海 延川五十昭 六花 202001  

 

2020年7月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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