落花 5 36句 中空にとまらんとする落花かな 中村汀女 |
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
前書その他 |
似顔絵を落花へ破り散らせけり | ことり | 六花 | 200804 | |
手に受けて片々あをき落花かな | 鷹羽狩行 | 狩 | 200805 | 訃報相次ぐ |
婚の日待つ君に落花の繽紛と | 林翔 | 沖 | 200805 | |
走る児に落花も鳩も攫まらず | 品川鈴子 | ぐろっけ | 200805 | |
落花敷きいよいよ瞼し城址道 | 阿部ひろし | 酸漿 | 200805 | |
止めどなく落花柩の出づるを待つ | 冨岡夜詩彦 | 沖 | 200806 | |
落花踏む梢は緑いろきざし | 柳生千枝子 | 火星 | 200806 | |
一本のすでにはげしき落花かな | 福澤乙 | 酸漿 | 200806 | |
止めどなき落花の中に佇めり | 佐竹千代 | やぶれ傘 | 200806 | |
落花追ふ落花ロザリオまさぐれば | 石田阿畏子 | 馬醉木 | 200807 | |
息凝らし落花無尽の月に座す | 松本幹雄 | 馬醉木 | 200807 | |
神馬像雨の落花を鎧ひをり | 松本幹雄 | 馬醉木 | 200807 | |
ひとひらの落花は重し爆心地 | 上柿照代 | 馬醉木 | 200807 | |
小倉遊亀落花しばらく暮れなづむ | 大島翠木 | 槐 | 200807 | |
落花にてつくる冷たき首飾り | 嶋津治夫 | 鴫 | 200807 | |
暮れぎはの落花鎖骨にひびきけり | 田村園子 | 鴫 | 200807 | |
一の舟入落花に間合ありにけり | 田中佐知子 | 風土 | 200807 | |
ひそやかな言葉のやうに落花あり | 小國佐世子 | 遠嶺 | 200807 | |
千仞へゆくへも知らぬ落花かな | 片山博介 | 春燈 | 200807 | |
落花にも緩急のあり大手門 | 中原敏雄 | 雨月 | 200807 | |
城あとの落花にありて思ふこと | 山田天 | 雨月 | 200807 | |
靴ひもに落花一片はさみしまま | 吉田和子 | ぐろっけ | 200807 | |
ひとひらの落花となりて旅ゆかむ | 小山徳夫 | 遠嶺 | 200808 | |
落花の向かうジャングルジムの遺跡めく | 近藤紀子 | 槐 | 200808 | |
落花踏み浅間に残る雪仰ぎ | 村松紅花 | ホトトギス | 200809 | |
そのあとの落花はまぼろしのままに | 長山あや | ホトトギス | 200809 | |
高きよりにせあかしあの落花かな | 島谷征良 | 風土 | 200809 | |
吹き込みし部屋の落花を喜べる | 田中靜龍 | ホトトギス | 200810 | |
渓声を踏み山栗の落花ふむ | 小山徳夫 | 遠嶺 | 200810 | |
たゆにたゆたに続く落花の谷あそび | 伊藤白潮 | 鴫 | 200812 | |
落花弾みはずみ流るる水迅し | 瀧春一 | 深林 | 200901 | |
空を恋ふ七八片の落花かな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200904 | |
下町の母なる大地落花舞ふ | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200904 | |
序の舞の落花芭蕉か実朝か | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200904 | |
天泣のごと一片の落花かな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200904 | |
華やぎが欲しくて落花の中にあり | 加藤克 | 峰 | 200904 |
2009年4月23日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
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掲載年月順です。
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