4   55句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
初氷思ひのほかの厚さかな 中村月代 末黒野 201204  
氷輪を仰ぐや毒気抜かれたる 瀬川公馨 201204  
滑り台ジャンプ台皆青氷 赤座典子 あを 201204  
鉈漬の氷もろとも盛られけり 中田のぶ子 ろんど 201204  
生きるとはときどき喜劇浮氷 水野恒彦 201204  
月光一滴飛鳥の石を氷らせる 菅野雅生 ろんど 201204  
湖面つひに感きはまつて結氷す 秋葉雅治 201204  
登校の子らの踏みゆく初氷 小泉欣也 ろんど 201204  
荒草に荒草の刻氷張る 熊谷ふみを ろんど 201204  
初氷踏み確めつ通学児 古林田鶴子 ぐろっけ 201205  
光りつつ日日遠ざかる浮氷 藤岡紫水 京鹿子 201205  
黒砂にまみれる氷塊北の浜 丸山酔宵子 かさね 201207  
亀の池パズルの如く氷浮き 前田恵美子 青鷹 201210  
人間に壊すよろこび氷踏む 林昭太郎 あまねく 201210  
真二つに割れ大甕の厚氷 江見悦子 万象 201212  
鉢物を急かすがごとく初氷 仁平則子 201301  
漂うて日のかけらなる浮氷 布川直幸 201301  
さうめんに残る氷や夜の雨 高橋均 やぶれ傘 201301  
彷徨へる三角池の氷かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201302  
つくばひの木の葉絡めて初氷 松本周二 かさね 201302  
初氷父の形見の鑿鉋 荒木甫 201303  
融けかかりゐたりしがまた氷りゐる 根橋宏次 やぶれ傘 201303  
余生とは爪先立てる初氷 佐藤淑子 201303  
初氷足下の朝静かなり 長崎桂子 あを 201303  
谷空に昨夜のけはひや初氷 蘭定かず子 火星 201303  
枯蓮の骨が貫く厚氷 高橋将夫 201303  
登校の子らの見っけし初氷 城戸緑 末黒野 201303  
氷結の精進湖釣りの小舟出づ 中山良子 末黒野 201304  
氷割り清めの水を使ひたる 中田禎子 201304  
自転車のサドルに氷つめたいな 森下千聖 201304  
小波の形のままの厚氷 山本無蓋 201304  
久女忌の氷る湖面に真向かへり 神田恵琳 春燈 201304  
一筋の草で繋がる浮氷 宇都宮敦子 201305  
新婚の朝餉の仕度初氷 藤田宣子 ぐろっけ 201305  
ひと踏みに微塵と砕け初氷 布川直幸 201311  
初氷踏みし早出の苦にならぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201312  
枯葡萄棚に氷らぬ水奔り 瀧春一 花石榴 201312 山梨市
初氷とは壊されるために張る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201312  
草の葉をたよりに氷るにはたづみ 布川直幸 201312  
少女らの声の響きや初氷 横山さくら 春燈 201401  
初氷さぞ蹼の忙しかろ 甲州千草 201402  
初氷遠くの音が聞こえる日 水野恒彦 201402  
たたまるる水の囁き初氷 工藤ミネ子 風土 201402  
橋桁に曳き止めらるる浮き氷 山本無蓋 201402  
海国の朝日が溶けて初氷 遠藤真砂明 201403  
初氷透かし見る空よく晴れて 岩木眞澄 ぐろっけ 201403  
結氷といふことバケツの水にも 仁平則子 201403  
行きがけに出すごみ袋初氷 塩田博久 風土 201403  
初売の声跳ね返す氷かな 浜口高子 火星 201404  
魚狙ふ鵜の姿なし初氷 難波篤直 201404  
犬連れの歩巾に余る初氷 中貞子 201404  
猪撃ちの髭の氷つてをりにけり 南うみを 風土 201404  
日をのせて岸離れゆく浮氷 水野恒彦 201406  
氷晶の身の振り方を雪といふ 鳥居美智子 ろんど 201406  
蓮氷縫ひて小舟の出で行けり 中鉢弘一 万象 201406 氷→ 1

 

2014年12月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。