小綬鶏   52句 (含他季語)

小綬鶏や朝すすぐ水迸り  草堂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
小綬鶏に無縁ぼとけの閼伽は雨 丸山海道 丸山海道全句集 199910  
せはしき声の小綬鶏の疾風あと 水原春郎 馬醉木 200005  
園に迷ひて小綬鶏に鳴かれたる 佐藤淑子 雨月 200010  
茶山の畝太り小綬鶏鳴き交す 勝又寿ゞ子 200205  
小綬鶏の声の透きくる翁道 山口マサエ 雲の峰 200205 国栖
以後逢はず小綬鶏の鳴く川にゐて 市場基巳 200206  
小綬鶏の群数へしが地に紛る 木村コウ 酸漿 200206  
小綬鶏の暁を告げをり沈下橋 永井雪狼 200207  
小綬鶏の葎出できし冬日和 永見博子 酸漿 200303  
小綬鶏に呼ばれ人生待つたなし 伊藤白潮 200305  
小綬鶏に囃されてワキ出でにけり 伊藤葉 雲の峰 200305  
ひさびさに小綬鶏聞けり芽吹山 谷合青洋 酸漿 200306  
小綬鶏のこゑ玻璃窓をたたきけり 岩崎真理子 遠嶺 200307  
小綬鶏に夫も招集されたらし 吉田明子 200405  
恋刹那春ゆふやけの小綬鶏は 市場基巳 200407  
小綬鶏の声懐かしく目覚めけり 林敬子 酸漿 200409  
小綬鶏の囃せる里に竹起こす 朝妻力 雲の峰 200503 竹送り
小綬鶏や山城に掘る寄進竹 中御門あや 雲の峰 200504 竹送り
小綬鶏の夜明を待ちし声おこる 阿部ひろし 酸漿 200505  
小綬鶏の夜明の声の庭にあり 阿部ひろし 酸漿 200505  
横穴墳一つ訪ふごと小綬鶏鳴く 今井すえ子 200506  
杜鵑花をめづる朝な小綬鶏大聲に 瀧春一 常念 200606  
小綬鶏の声弾き出す雑木山 一瀬昭子 馬醉木 200606  
小綬鶏に誘はれゆく隠れ里 一瀬昭子 馬醉木 200607  
久々に小綬鶏来鳴く五月かな 阿部文子 酸漿 200609  
小綬鶏のしんがり見ゆる朝の径 石田邦子 遠嶺 200706  
雨戸繰るに藪の小綬鶏絶叫せり 宝玉トシ子 200805  
小綬鶏のところ定めて鳴いてをり 島谷征良 風土 200808  
小綬鶏の啼き激しくて日の暮るる 岸はじめ ぐろっけ 200808  
小綬鶏に呼ばれ通しの峠みち 杉山瑞恵 雨月 200810  
夢の国おさらば朝を小綬鶏鳴く 林翔 200905  
小綬鶏や寝ぐせの髪を撫でながら 伊東和子 200908  
小綬鶏の不意の声あり梅日和 中川悦子 酸漿 201005  
小綬鶏の朝節小節はづみけり 関まさを 酸漿 201006  
小綬鶏の声高らかに城址かな 内田和子 酸奬 201009  
小綬鶏の声張り上ぐる梅雨晴間 岸野美知子 酸奬 201010  
初秋や小綬鶏親子が列をなし 伊藤いな栄 酸奬 201011  
久々に小綬鶏近し冬菜畑 阿部文子 酸奬 201012  
小綬鶏や鷲家の辻の陣屋跡 北村淳子 ろんど 201101  
小綬鶏に行き止りまで来てをりぬ 荒木稔 ぐろっけ 201105  
小綬鶏の良く啼く日なり地震予報 田中貞雄 ろんど 201107  
小綬鶏に呼ばるるままに山の寺 田所洋子 雨月 201108  
小綬鶏の遠音まねれば犬唸り 小林清之介 風土 201205  
小綬鶏に呼ばれてゐたる人のこゑ 小瀧洋子 ろんど 201206  
小綬鶏の声借りるべし地震予報 田中貞雄 ろんど 201207  
小綬鶏に目覚むる朝や深呼吸 安永圭子 風土 201306  
眼の手術して小綬鶏に呼ばれたる 大坪景章 万象 201406  
だしぬけに小綬鶏のこゑ聞くふもと 渡邊孝彦 やぶれ傘 201407  
小綬鶏の春朝囂しき落下 柳本渓光 ろんど 201408  
小綬鶏に囃され腓返りかな 北村淳子 ろんど 201409  
道の神小綬鶏のこゑだしぬけに 藤井美晴 やぶれ傘 201505  
寺の句座へ小綬鶏声を絞りたる 江木紀子 雨月 201506  

 

2016年3月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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