<2020年2月22日

蕗の薹 5       124句

蕗の薹寒のむらさき切りきざむ   橋本多佳子   歳時記(講談社)

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
地雷なき国にあまたの蕗の薹 杉良介 201003  
一つ見て三つ四つ蕗の薹五つ 神蔵器 風土 201003  
矢絣の木綿に摘みて蕗の薹 塩路隆子 201004  
里山の水音まろし蕗の薹 高谷栄一 201004  
蕗の薹日はさんさんと水車小屋 塩路五郎 201004  
万巻の書庫の余りに蕗の薹 神蔵器 風土 201004  
しんかんと日の歌流れ蕗の薹 禰寝瓶史 京鹿子 201004  
待ちゐしが庭に見つけし蕗の薹 鈴木幾子 酸漿 201004  
店先に蕗の薹あり足止む 井上真江 酸漿 201004  
味噌汁に散らすに一つ蕗の薹 木村茂登子 あを 201004  
長老の和み薬膳蕗の薹 中川すみ子 201005  
摘み時の頭揃えて蕗の薹 駒井のぶ 201005  
によきと出て笑ひころげて蕗の薹 平子公一 馬醉木 201005  
蕗の薹苦し吾が来し方もまた 布川直幸 201005  
相馬路の雪の匂ひの蕗の薹 加藤克 201005  
蕗の薹御焼となりて届きけり 鈴木阿久 201005  
誰にでも言へぬことあり蕗の薹 河瀬俊彦 遠嶺 201005  
山の日の躓くところ蕗の薹 松山直美 火星 201005  
まぼろしの窯跡さがす蕗の薹 藤村達江 春燈 201005  
柴折戸の掛金新た蕗の薹 松本三千夫 末黒野 201005  
蕗の薹頭の奥が何か言ふ 小瀧洋子 ろんど 201005  
里山に言霊放つ蕗の薹 松木ひろ ろんど 201005  
蕗の薹摘みて大地に言問はむ 樺山翠 雨月 201005  
心得て内儀摘みくれ蕗の薹 博多永楽 雨月 201005  
伊吹嶺を崇むる里の蕗の薹 久保田雪枝 雨月 201005  
一塊は大志のごとし蕗の薹 神蔵器 風土 201005  
蕗の薹古きことばを慈しむ 内藤静 風土 201005  
ひと雨に誘はれ出でし蕗の薹 大山妙子 酸漿 201005  
この庭にひいふうみいよ蕗の薹 有賀昌子 やぶれ傘 201006  
密院も人の世なりし蕗の薹 高橋将夫 201006  
朝晴れてほつほつ増えし蕗の薹 梶川智恵子 201006  
蕗の薹摘まずに措けよ庭の心 太田具隆 春燈 201006  
蕗の薹ポンプに溢る弘法水 鈴木浩子 ぐろっけ 201006  
蕗の薹一つ家族で分ける味 池田久恵 ぐろっけ 201006  
小流の辺り摘みごろ蕗の薹 大竹欣哉 201006  
霜焼けのむらさき色の蕗の薹 河崎尚子 火星 201006  
五つ六つ見舞に貰ふ蕗の薹 花岡豊香 酸漿 201006  
蕗の薹浄めの土を潜り抜け 入江節子 ろんど 201007  
蕗の薹無数に生えて静かなり 西出俊子 酸漿 201007  
木道の下に顔だす蕗の薹 羽賀恭子 201008  
山の辺に日の斑のをどる蕗の薹 日阪昌子 馬醉木 201012  
たはむれに摘みしが山に蕗の薹 布川直幸 201102  
蕗の薹採取禁止の札のあり 金子清孝 ぐろっけ 201102  
嬰を待つこころにも似て蕗の薹 塩路隆子 201103  
明日のこと明日にまかせて蕗の薹 水原春郎 馬醉木 201103  
寒の土割つてほつほつ蕗の薹 岡野ひろ子 201104  
土器のやうなお皿に入れて蕗の薹 森理和 あを 201104  
ビルも無き木造家並蕗の薹 長崎桂子 あを 201104  
蕗の薹に程よき苦み邪気払ふ 伊藤憲子 201105  
無垢と云ふ田舎育ちや蕗の薹 宮崎左智子 201105  
顔見ればもう赦してる蕗の薹 山根征子 201105  
蕗の薹しげしげと見て余生なり 泉田秋硯 201105  
線路ぎわ悟り貌して蕗の薹 川崎光一郎 京鹿子 201105  
杣道の杣には会はず蕗の薹 松本三千夫 末黒野 201105  
この橋の昔は土橋蕗の薹 乙坂きみ子 末黒野 201105  
蕗の薹緑重ねて朝の庭 中尾廣美 ぐろっけ 201105  
蕗の薹独語・欠伸の落としもの 田中貞雄 ろんど 201105  
蕗の薹君の心の展開図 田伏博子 ろんど 201105  
蕗の薹四五個を摘んで夕仕度 鈴木幾子 酸漿 201105  
蕗の薹ところどころに雪の塊 藤生昇三 六花 201105  
蕗の薹ふくよか南国育ちにて 山田夏子 雨月 201105  
雌雄ありとて蕗の薹のぞき込む 樺山翠 雨月 201105  
萌え出づる色のはじめの蕗の薹 田中春子 雨月 201105  
古曽部なれ畦の文塚蕗の薹 田中清子 雨月 201105  
みつけたる虚子句碑の辺の蕗の薹 堀田こう 雨月 201105  
白樺の翳る峠や蕗の薹 片岡久美子 201106  
藪径を抜けて日溜まり蕗の薹 白石正躬 やぶれ傘 201106  
宵星や土手にほうけて蕗の薹 中山純子 万象 201106  
蕗の薹出づそれだけで明るき日 小倉正穂 末黒野 201106  
点々と蕗の薹生る墓地の径 武田ともこ ぐろっけ 201106  
蕗の薹やうやく大地ほどけたる 内藤三男 ぐろっけ 201106  
初恋はこんな味よと蕗の薹 野口喜久子 ぐろっけ 201106  
蕗の薹幼の手よりこぼれけり 南栄海 酸漿 201106  
雑草にまじる三ツ目蕗の薹 林美智 ぐろっけ 201107  
蕗の薹瀬音に笑みをこぼしけり 上家弘子 ろんど 201107  
蕗の薹頭傾げて石ぼとけ 宮原悦子 雨月 201107  
一つづつ声かけて摘む蕗の薹 内田和子 酸漿 201107  
食進む味噌和にせし蕗の薹 戸谷たみ子 酸漿 201107  
始発ゴンドラ待つ間の足湯蕗の薹 鈴木照子 201108  
蕗の薹明してゆきし離着陸 稲畑廣太郎 ホトトギス 201202  
蕗の薹蝦夷の大地を解きゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201202  
蕗の薹ほろほろ苦き夫婦かな 志方章子 蟋蟀 201203  
蕗の薹大河耀く日なりけり 大橋伊佐子 末黒野句集 201203  
紫の萌えたつひと葉蕗の薹 木村弓子 末黒野句集 201203  
雨上り野辺に息づく蕗の薹 鈴木芙蓉 末黒野句集 201203  
土割つて微笑み出づる蕗の薹 松井宮子 末黒野句集 201203  
覗き見をするかに蕗の薹ふたつ 宮崎左智子 201204  
蕗の薹身をつつましくかたまりて 金田和代 かさね 201204  
家族ゆゑかたまつて生く蕗の薹 荒井千佐代 201204  
水車小屋ありし堤や蕗の薹 加藤千春 春燈 201204  
箸先に春の匂ひや蕗の薹 岡野ひろ子 201204  
散策の子の家苞は蕗の薹 青野安佐子 201204  
夫なき八十路を生きて蕗の薹 松本桓子 ぐろっけ 201204  
伸びゆける力の苦味蕗の薹 関根ひろみ 201205  
旅に売る海女がほまちの蕗の薹 市川玲子 馬醉木 201205  
横目して走る雄鶏蕗の薹 柴田志津子 201205  
当てもなくただ摘み帰る蕗の薹 鈴木阿久 201205  
蕗の薹歌劇の街のふところに 延広禎一 201205  
蕗の薹鼓動たしかに土匂ふ 柴田朱美 京鹿子 201205  
望郷の山河は遠し蕗の薹 柴田朱美 京鹿子 201205  
たそがれに母性濃くなる蕗の薹 柴田朱美 京鹿子 201205  
蕗の薹村の親睦はじまれり 柴田朱美 京鹿子 201205  
武骨なる手が蕗の薹掴みけり 柴田朱美 京鹿子 201205  
蕗の薹新しき家建ち並ぶ 青木ちづる 201205  
近道の畦のそこここ蕗の薹 川下明子 雨月 201205  
伊吹野の色となりたる蕗の薹 水谷靖 雨月 201205  
楚人冠庭を陣取る蕗の薹 田中貞雄 ろんど 201205  
と見こう見土破りたる蕗の薹 入江節子 ろんど 201205  
切岸の日を欲しいまま蕗の薹 中田のぶ子 ろんど 201205  
ふくらみをふくらみを待つ蕗の薹 木島茶筅子 かさね 201206  
蕗の薹からりと揚げて大吟醸 三橋早苗 ぐろっけ 201206  
蕗の薹天婦羅一人一個とは 中村吟子 ぐろっけ 201206  
待ち惚け水車の前の蕗の薹 松村晋 ぐろっけ 201206  
二つ三つ摘まれし跡や蕗の薹 上月智子 末黒野 201206  
日溜りは苞脱ぐ気配蕗の薹 岩崎スミ子 末黒野 201206  
天ぷらの衣に透けし蕗の薹 稲垣佳子 末黒野 201206  
里人に径を尋ぬる蕗の薹 白石正躬 やぶれ傘 201206  
日向にはほふけてをりし蕗の薹 佐藤喜仙 かさね 201207  
石積みの崩れしままや蕗の薹 長島操 万象 201207  
東北に槌音ひびけ蕗の薹 松本アイ ぐろっけ 201207  
手入よき隣の庭に蕗の薹 村田とくみ ぐろっけ 201207  
蕗の薹いつか主役になりたいと 柴田朱美 京鹿子 201207  
蕗の薹見つけし夫の杖の先 藤田京子 ぐろっけ 201208 蕗の薹 →6

 

2020年2月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。