白 鳥 5      95句

ながかりし昭和を悼み白鳥みる    高島茂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
白鳥の第三幕といふ飛翔 稲畑廣太郎 ホトトギス 201212  
白鳥の翼たたみぬ静心 稲畑汀子 ホトトギス 201212  
潟の朝塒の白鳥丸くなり 菅原孟 かさね 201212  
眠りては白鳥闇に声洩らす 辻美奈子 201301  
白鳥飛来羽の付け根に力瘤 久染康子 201301  
人間に一線画す大白鳥 東良子 201301  
すぐそこに白鳥絆深めをり 岡野ひろ子 201301  
白鳥のために水張る田一枚 和田森早苗 201302  
白鳥の田圃となれり暫くは 和田森早苗 201302  
白鳥来る錠剤ひとつ増えにけり 山田暢子 風土 201302  
白鳥の湖を傾げて着水す 山田暢子 風土 201302  
白鳥の飛来未だに遠浅間 鈴木石花 風土 201302  
常住の白鳥餌場に冬烏 鈴木石花 風土 201302  
雪催飛べぬ白鳥友を待つ 鈴木石花 風土 201302  
白鳥の水吊り上げて発ちにけり 佐山五稜 風土 201302  
白鳥の羽搏ちて浄む沼の紺 石川寿夫 ろんど 201302  
白鳥の一陣来たり欣一忌 山田春生 万象 201302  
飛んで来し大白鳥と目が合へる 三澤治子 万象 201302  
しんしんと白鳥句碑へ雪の嵩 三澤治子 万象 201302  
白鳥を離るる影の大いなる 玉田瑞穂 万象 201302  
白鳥のいつも一羽の訳は何 菅野蒔子 末黒野 201302  
白鳥の到着便の遅れをり 和良牧人 201302  
竪琴のやうなる翼大白鳥 大日向幸江 あを 201302  
白鳥の群舞の静止シクラメン 木村茂登子 あを 201302  
鳴き交はしつつ白鳥の来たりけり 山田春生 万象 201303  
白鳥の首しなやかにハートの輪 篠原幸子 春燈 201303  
みづうみは蘇生の器白鳥来 佐久間由子 201303  
北上の川幅広く白鳥来 吉川隆史 201303  
白鳥のゐるひとところ蘆明り 高橋和枝 201303  
原子炉と舎利塔の空白鳥来 中山皓雪 201303  
休み田化して白鳥のパラダイス 金子つとむ ろんど 201303  
湖青し白鳥の声かうと透く 松井志津子 201303  
讃ふも愛も白鳥頸交はす 松井志津子 201303  
白鳥を茜に染めて湖明くる 中村嚢介 ホトトギス 201304  
小白鳥百のおしやべり七彩に 塩貝朱千 京鹿子 201304  
夜目凝らし白鳥数ふドナウ川 松村光典 やぶれ傘 201304  
冬ざれの川面白鳥は点るごと 松村光典 やぶれ傘 201304  
小白鳥の群れて純白池眩し 中村ふく子 201305  
助走する白鳥水を蹴り上げて 中村ふく子 201305  
白鳥帰る赤城颪の吹く日かな 門伝史会 風土 201305  
何の会議白鳥集ふ沼の隅 鈴木石花 風土 201305  
白鳥の柔毛の畦に残りたる 松原智津子 万象 201306  
白鳥を百まで数へ沼傾ぐ 佐々木紗知 京鹿子 201306  
鳴き交はす大白鳥の相寄らず 江見悦子 朴の青空 201307  
白鳥に空明け渡す午前九時 稲畑廣太郎 ホトトギス 201311  
白鳥の平らな背に座れさう 内海保子 万象 201310  
白鳥に空明け渡す午前九時 稲畑廣太郎 ホトトギス 201311  
白鳥座いのりのかたに組みにけり 豊田都峰 京鹿子 201311  
首のべて五星かがやく白鳥座 豊田都峰 京鹿子 201311  
夜も更けて十字の星は白鳥座 豊田都峰 京鹿子 201311  
白鳥に紛れ絶滅危倶の来し 稲畑汀子 ホトトギス 201312  
白鳥の水辺の綺羅を旅便り 稲畑汀子 ホトトギス 201312  
大空をあけて白鳥飛来待つ 神蔵器 風土 201312  
白鳥に乗りて旅立つえぢやないか 前田美恵子 201401  
白鳥の御伽の水輪広ごれり 平子公一 馬醉木 201401  
白鳥の落穂啄む車窓かな 坂根宏子 201401  
白鳥待つ瓢湖の水を高ぶらせ 神蔵器 風土 201401  
斥候の白鳥一陣飛来せり 池内結 ろんど 201401  
白鳥の中に入ってゐる人よ 佐藤喜孝 あを 201402  
白鳥を待つ城沼のゆめうつつ 工藤はるみ 風土 201402  
白鳥の白を極めて湖揺らぐ 下平しづ子 雨月 201402  
白鳥と目が合ひ幸を信じけり 松井志津子 201403  
白鳥の来て作り田をふくらます 齋藤厚子 201403  
白鳥飛来濁りし田水貧りぬ 久染康子 201403  
漣の中に白鳥入りにけり 住田千代子 六花 201403  
漣の中に白鳥入りにけり 住田千代子 六花 201403  
山の田へ小白鳥来よと湖北人 小澤菜美 201404  
白鳥にドラマはじまる湖碧し 塩貝朱千 京鹿子 201404  
白鳥の帰る日近し越の潟 坂根宏子 野山の道 201404  
白鳥の水の碧さに着水す 稲岡長 ホトトギス 201404  
白鳥の水掻く音や朝の靄 小澤菜美 201404  
白鳥の二羽に近づく恋仇 塩貝朱千 京鹿子 201404  
白鳥の父を呼ぶこゑ母呼ぶこゑ 有松洋子 201404  
白鳥を打つ白波の尖りたる 今野明子 末黒野 201404  
遅れじと助走短く子白鳥 松井志津子 201404  
重さうな白鳥大き羽搏きす 土井三乙 風土 201404  
喧噪の白鳥を見る人の黙 坂場章子 201404  
大白鳥羽ばたき揚る最上川 藤波松山 京鹿子 201404  
湖明けて飛白模様に鴨白鳥 松井志津子 201404  
白鳥の胸のひろぐる水鏡 森清堯 末黒野 201405  
白鳥の声突き上げてゐる闇夜 佐々木紗知 京鹿子 201405  
さいはての地の白鳥の慟哭を 福水尚子 ろんど 201405  
北帰行の白鳥ならむ最上川 北尾章郎 201405  
鳴き交はす白鳥の群帰りけり 石川かおり 201405  
鴨よりは白鳥所望添寢には 佐藤喜孝 あを 201405  
水蹴つて水を剥がるる小白鳥 菅谷たけし 201405  
白鳥の帰りし空や喪服着て 水野恒彦 201406  
白鳥の帰りし湖のとのぐもり 和田照海 京鹿子 201406  
白鳥の宝塚大橋越しにけり 平居澪子 六花 201406  
文庫本丸め白鳥待つ時間 火箱ひろ 船団 201406  
帰りたる白鳥の羽根田にあまた 工藤ミネ子 風土 201407  
帰路の白鳥網倉を巡りをり 土屋草子 ろんど 201407  
人見知りの白鳥どれも睫毛無き 土屋草子 ろんど 201407  
白鳥の恋の鞘当て波しまく 押田裕見子 201408  
天網より大白鳥を迎へけり 吉武千束 太古のこゑ 201411 白鳥 →1

 

2014年12月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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